その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||||
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最新HDDの実力をベンチマークテストで検証してみよう。まずPCMark05 Build 120は、Webブラウズなど日常的な操作のレスポンスの快適さの目安となるランダムアクセス性能を見る目的で行なっている。HDDに関するテスト内容をまとめた「HDD Test Suite」から、3項目をピックアップして掲載している。各項目の内容は以下のとおり。 ・XP Startup(Windows XPの起動シミュレーション。リード90%、ライトが10%) ・Application Loading(アプリケーションの起動シミュレーション。リード83%、ライト17%) ・General Usage(Webブラウズなど一般用途のシミュレーション。リード60%、ライト40%) 結果だが、総合的にはWD Raptorが一歩リード。10,000rpmでシークタイムも短い(リード4.6ms/ライト5.2ms)だけあって、General Usageでは大きな優位性を確認できる。もっとも、WD Raptorだけが圧倒的というわけではない。日立GSTのUltrastar A7K1000、Deskstar 7K1000は、XP Startupのスコアがよく、ほかの2項目でもWD Raptorに迫っている。とくにシークタイムが8.2msと高速なUltrastar A7K1000は優秀だ。それらに続くのはDeskstar T7K500で、日立GSTの製品は総じてスコアがよい。そのほかでは、Barracuda 7200.11が1世代前のBarracuda 7200.10から約15%アップ、WD Caviar GPがWD Caviar SE16の22%アップのスコアをマークするなど、最新世代の製品での高速化が見て取れる。 Sandra XI SP2は、大きなファイルのコピーやバックアップなどの速度に直結するシーケンシャルアクセス性能を見る目的で利用した。ファイルシステムベンチマークのシーケンシャルリード/シーケンシャルライトの数値を掲載している。最高スコアをマークしたのはBarracuda 7200.11で、リードで97MB/sと100MB/sの大台にあと一歩のところまで迫っている。それに続くのはWD Caviar SE16で94MB/s(リード)でWD Raptorは85MB/sと3番手だが、83MB/sをマークしている製品が3台あり、記録密度が飛躍的に向上した現在、もはやシーケンシャルアクセスの性能ではWD Raptorも特別な存在ではなくなっていることが分かる。 なお、Barracuda 7200.11は250GBプラッタ、日立GSTの2台は200GBプラッタと前者のほうが記録密度は上で、スコアにはその影響が出ている。WD Caviar GPは250GBプラッタにもかかわらずスコアが低いが、これはキャッシュ容量、回転速度を調整するIntelliPower機能などが影響していると思われる。 |
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今回の検証ではATXケースに玄人志向製のSerial ATAドライブ用リムーバブルケース「GC3.5EZ-S/CB」を組み込み、各HDDを交換している(SSDは除く)。また、ドライブ単体の消費電力を計測するため、各HDDをHDD外付けケーブル用のACアダプタにワットチェッカーを接続して消費電力の変化を見ている。温度に関しては、OS起動20分後をアイドル状態、コピー書き込みを連続して行なうバッチファイルを起動して20分後の温度を高負荷状態とした。温度の計測には「Mam's S.M.A.R.T Reader」を使用。騒音テストに関しては、ケース前面から約10cm離した距離で「PCMark05 HDD Test Suite-General Usage」実行時のもっとも大きい音量を計測している。 | ||||||||||||||
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さて、騒音テストの結果を見てみよう。負荷時には、WD Raptorが頭一つ高くなっているが、シークタイムが高速なだけにこれは仕方がないところだろう。最新機種はみな優秀な値と言えるが、とくにWD Caviar GPの優秀さが目立つ。この製品はデータシートに記載されているノイズレベルもアイドル時25dB/シーク時27dBとほかのモデルより一段低くなっているが、それを実証した形だ。そのほかでは日立GSTの製品が全体的に優秀だ。 消費電力では、Barracuda 7200.11、WD Caviar GPの省電力性が目立つ。一方、プラッタを5枚内蔵する日立GSTの1TBモデル2台は比較的高めである。 HDD温度は消費電力との関係が大きいが、ボディの設計、放熱能力なども影響するため、完全に消費電力の結果と一致するわけでもない。ここではBarracuda 7200.11、SpinPoint T166が優秀な結果となっている。逆にSeagateの1世代前の製品が高く、日立GSTの製品も消費電力を反映してやはり高めとなっている。 全体としては、各社の1TBモデルの優秀さが目立つ結果となった。旧世代の製品に比べ、容量だけでなく、騒音や省電力面でも進化していることが分かる。特徴をまとめると、Barracuda 7200.11はシーケンシャルアクセスに強く、騒音、消費電力、温度ともに低い。Deskstar 7K1000/Ultrastar A7K1000は、ランダムアクセスに強く、騒音も低いが、消費電力と温度は少し高い。そして、WD Caviar GPは性能は今一つだが、静音性と省電力性は抜群で、温度も低い。よい面がそれぞれ異なるので甲乙付け難いが、バランスのよさではSeagateのBarracuda 7200.11が一歩リードしている印象だ。 |
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