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全マシンmicroATX化計画!
TEXT:橋本新義
コンパクトかつ高性能なマシンを安価に!!
最新microATXはここまですごい!!
image「製品選びが限られる」、「性能を追求したPCや“遊べる”PCが作れない」――自作PCユーザーの多くは、microATXと聞くとこんな印象を持たれるのではないだろうか。ところが2007年のmicroATX製品は、昨年とは打って変わって、注目製品が数多く登場する激戦区と化した。ここでは、microATXの基本とあわせて、最新製品のトレンドを紹介する。
microATXの基本は「拡張スロットの少ないATX」?
 まずは、今回の特集の中心となるmicroATXの仕様について簡単に紹介しよう。microATXは、マザーボードやPCケースのフォームファクターの1種だ。普段本誌でも使われている「フォームファクター」という言葉だが、自作PCにおいては、「PCの主要部品の大きさや取り付け方法などを規定した仕様」ととらえるのがよい。一般的には、とくにPCケースとマザーボード間の仕様(大きさや形状、ネジの取り付け位置など)を指す。

 2007年現在、自作PCで代表的なマザーボードやPCケースのフォームファクターはATXとmicroATX、そしてMini-ITXの三つである。これらの基本的な違いは、マザーボードの大きさ(PCケースの大きさにも影響する)と、拡張スロットの最大搭載数だ。

 ATXは、自作PCでもっとも一般的な規格だ。拡張性を重視しているため、PCI ExpressやPCIなどの拡張スロットは最大7基設けられるが、その半面マザーボードの面積が大きく、小型化には限界がある。基本サイズ(W×H)は244×305mmと、数字で見るとかなり大きい。

 microATXはATXの拡張性をある程度保ちつつ小型化するために、拡張スロットを最大4基とし、その分小型化と製造コストの低減を図った規格だ。基本サイズ(W×H)は、244×244mmとなっている。

 Mini-ITXはさらに小型の規格で、これはマザーボードの大きさが170mm角と、microATXと比べても非常に小さくなっている。このため、ノートPCよりも小さな超小型マシンを作れるが、拡張スロットは基本的に1基のみと、拡張性には大きな制限を受ける。さらに、小出力のACアダプタ電源を採用するケースが多いため、パフォーマンスを出しにくい(この辺りのメリット・デメリットは下記にまとめたので、参考にしてほしい)。

 microATXのメリットは、CPUやメモリ、CPUクーラーなどにATXと共通のパーツを搭載可能な汎用性を保ちつつ、小型化を両立したそのバランスのよさにある。とくに拡張スロットは、以前と比べて必要とされる数が減っており、不要な拡張スロットを削るだけでPCを小型化できるmicroATXは、諸事コンパクトなものが喜ばれる日本においてはうってつけの仕様と言えるのだ。
ATX/microATX/Mini-ITXのサイズ比較
image image
microATXの魅力はケースのコンパクトさだ。拡張スロットを三つ削っただけでも一回り以上の小型化ができる。Mini-ITXはさらに小さいが、拡張性が非常に限られる上、電源などの問題からパフォーマンスをあまり高くできない。また、コストもかなり高く付いてしまう点がネック。また、サイズを見る場合、奥行きの差が非常に重要で、とくに机の上に設置する際には、その差は大きなものになる
“microATX向けチップセット”の登場で高性能化が急速に進む
 このように、本来はもっと人気が出そうなmicroATXなのだが、なぜ自作PCユーザーの間で支持が低いのだろうか? 原因の一つとして挙げられるのが、「ATXで人気の高いマザーボードのmicroATX版が存在しない」という点だ。本来は先ほど紹介したように、microATXとATXの差は、大きさと拡張スロット本数だけである。しかし実際には、両者の市場規模の差などから、microATXのほうが格下的な立場になっており、機能や装備、中心となる価格帯に差が生じているのだ。

 代表的なところでは、オーバークロック(OC)向けの機能を豊富に搭載したハイエンドマザーボードや、NVIDIA SLI/ATI CrossFireといったビデオカードの複数枚同時使用に対応したチップセットを搭載する製品はATXにしか用意されていない点が挙げられる。ただ、逆にmicroATXでは低価格製品の層がATXより厚く、ATXではあまり見られないグラフィックス機能を搭載するチップセットが中心だ。OC機能も設定項目こそATXに近いものの、実際のOC耐性などはATXが大幅に有利というのが従来のパターンだった。

 実は2007年のmicroATXマザーのトレンドは、こうした状況を覆す動き――グラフィックス機能内蔵チップセットの高性能化と低価格化により、microATXマザーボードが低価格という長所を保ちつつ、ATXに対して劣っていた機能面を大幅に強化したというものなのだ。

 残念ながらSLIやCrossFireに対応する製品こそ登場していないものの、Intel G33やAMD 690Gなど、OC耐性の高い最新チップセットを搭載する製品の中には、CPUコア電圧調整をはじめ、従来のmicroATXマザーでは見られなかった豊富なOC機能を搭載するものが登場。また内蔵グラフィックス機能も動画再生支援機能の強化やHDMI出力端子の搭載など、昨年までの製品と比べると大幅な機能強化が図られている。

 さらに、Intel 945GC搭載製品などに代表される、旧世代チップセットを活用し、低価格ながら最新世代の製品に比肩する機能を持ったマザーボードも増加しつつある。こうしたトレンドにより、microATXマザーは非常におもしろい存在となりつつあるのだ。
最近のmicroATXマザーボードのトレンド
チップセットの高機能化が進む
imageAMD 690Gに代表される高い3D性能や動画再生支援機能を持った最新チップセットは、HDMIをはじめとする豊富なインターフェースも備え、高性能化が著しい
コストパフォーマンスが大幅に向上
image高機能ながら低価格なAMD 690G/Intel G31、旧世代ながら十分な性能のIntel 945GCなどのチップセットを搭載した高性能・低価格マザーが多く登場している
ラインナップも充実
image前述した低価格製品の充実に加え、従来はほとんど存在しなかったオーバークロック機能を充実させた製品や、固体コンデンサを備えた高級モデルなども増加中だ
代表的なフォームファクターごとのメリットとデメリット
microATX
汎用性と拡張性を確保しつつサイズが小さい
安価なマザーボードが豊富にラインナップされている
× 高性能なマザーボードは同等のATX版より高価で、ハイエンド製品がない
× ケースが小型の分、高性能パーツの搭載や静音化にはノウハウが必要
ATX
マザーボード、ケースとも選択肢が豊富
静音化が容易(大型冷却パーツの搭載が可能なため)
× ケースが大きく、設置性や移設時の取り回しには難がある
× 低価格マザーボードの層の厚さはmicroATXに負ける
Mini-ITX
非常に小さいため、ノートPCよりコンパクトなPCやオリジナリティの高いPCが自作可能
ATX系では実質的に不可能なほど、優れた低消費電力・低発熱性を誇るシステムを構築可能
× 搭載可能なパーツが限られるマザーが多い(とくにCPUやメモリ、ビデオカード)
× コストパフォーマンスはマザーボード、PCケースともにmicroATXに劣る
 
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