その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:保坂陽一 | |||||||||||||||
5 ケースファン(リア)のみで試す | |||||||||||||||
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完全ファンレス化のテストでは、何か一つでもファンを動かせば動作させられそうな感触を掴んだため、リアのケースファンのみを動作させてみることにした。ここではケース付属のリアファンがファンコントロールに対応しているため、最低速と最高速の状態を試している。こうしたファンを持たないケースでも、市販の回転速度の違うファンやファンコントローラを使えば、同じようなテストはできるはずだ。冷たい外気を取り入れる吸気ではなく、排気を行なうだけでどれほどの効果があるのだろうか。 結論として、この検証から得たものは実に大きい。リアのケースファンのみで、低速回転時でも常用が可能。しかも、高回転時は騒音こそ酷いものだが、CPUの冷却に大きな効果を発揮している。これはPCにおける排気の効果がよく分かると同時に、CPUの冷却にはCPUクーラーだけでなく、ケースファンがいかに重要なのかということも表わしているのではないだろうか。 なお、この効果には、今回のこのケースがサイドダクトなどを持たないため、排気の流れが分散しないということが有利に影響していると思われる。リアファンのみでフロントのHDD側までエアフローが作り出せている様子はないが、機会があれば、さまざまなケースで同様のテストを行なってみたいところである。 |
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Antec SOLO White付属のケースファンは、Low、Middle、Highの3段階に速度調整が可能。意外と忘れているユーザーも多いのではないだろうか | |||||||||||||||
リアファン Low | |||||||||||||||
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リアファン High | |||||||||||||||
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6 フロントファン(9cm角)を追加 | |||||||||||||||
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リアのケースファンの効果を理解したところで、フロントファンの効果も見てみたい。今回使用しているケースはフロント(シャドーベイ部)に9cm角ファンが2基搭載可能となっている。使用したのは1,600rpmの標準的なものを一つだけだが、単体で回す限りそれほど音が気になるものでもない。これをメインHDDとビデオカードに風が当たるように配置してみた。 フロントファンのみの場合は、なんとかハングアップはギリギリで耐えるが、危険なのは間違いない。リアファンも加えると、HDDも含めて全体的に冷却効果が出ているが、フロントにファンの動作音の反響音が加わるため、騒音はアップしている。確かにHDDには効果ありだが、どう見るかは難しいところだ。 |
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フロントファンの取り付け位置は、HDDとビデオカードのヒートシンクが直線になるように。ムダなくエアフローを活用するには、ビデオカードのヒートシンクの角度調整なども試したいところだ | |||||||||||||||
Xinruirianの9cm角ファン「RDL9025S[L]」は1,600rpmのベアリングタイプ。9cm角ファンとしてはそれなりに低速の静音タイプである | |||||||||||||||
このケースではフロントファンの取り付け位置は、シャドーベイの上下2カ所。これ以上HDDが増えるなら、2個取り付けることも考慮したい | |||||||||||||||
フロントファンのみ | |||||||||||||||
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フロントファン+リアファン Low | |||||||||||||||
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7 CPUクーラーのみファンをONにする | |||||||||||||||
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ケースファンを止め、CPUクーラーだけを動かすとどうなるのかも試してみよう。これもマシンの静音化では試す人が多そうな構成である。高い冷却能力を持つCPUクーラーだけに興味が湧くところだが、ここでも排気ファンの効果の重要性が分かる結果となった。 静音性は文句ないのだが、ケース内温度は完全ファンレス時(ハングアップ寸前)並みとなってしまっている。いかにケースファンが回っていないとはいえ、ダクトは開いているのだから、熱は逃げそうなものであるが、それだけでは排熱が追い付かないのだろう。ケース内でいくら空気を撹拌しても、外部の空気を取り入れなければ、熱い空気を熱いパーツに吹き付け直しているだけというわけである。 |
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ケース中央に大型のCPUファンのみで冷却。これ一つで周囲のパーツに風が送れるようなイメージもあるのだが…… | |||||||||||||||
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8 フロントファンを静音化する | |||||||||||||||
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フロント+リアファンの構成は、PC全体の冷却に確かに効果的、ということで、ネックとなるフロントファンの静音化に踏み込んでみよう。一つのファンだけを調整するので、ここで使っているFAN MATE 2のようなものが手軽で便利である。1,600rpmから1,000rpmくらいまで下げると、ググッと静かになるので、この状態でケースに収納。フロント部の反響音もほとんどしなくなった。さすがに、リアのみよりも騒音はあるが、HDDの温度は調整前より1℃アップにとどまっている。このレベルならフロントファンを2個に増やすのもアリだ(フロント直前で計測した今回の測定方法が数値的に不利というのもある)。 40dBをギリギリ切るこの辺りが、このマシンのもっともバランスの取れた静音環境と見るがいかがだろうか。 |
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ZALMANの「FAN MATE 2」は、ファンとの電源コネクタの間に接続するファンコントローラ | |||||||||||||||
一つのファンの静音化なら、多チャンネルのファンコントローラは不要。ムダなケーブルを増やすこともなく、手軽に利用できる | |||||||||||||||
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