その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:保坂陽一 | ||||||||||||||||||
1 ビデオカードをファンレスタイプに交換 | ||||||||||||||||||
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まずは一番騒音が気になる、ビデオカードの静音化から進めていこう。そのまま大型ヒートシンクなどに換装して、静音化を図るという手もあるが、ここでは最新環境へのアップグレードもあわせて、GeForce 8600 GTSビデオカードのファンレスモデルへ交換することにした。この製品は可動式の大型ヒートシンクを搭載しているため、フロントのケースファンなどをうまく使えば、より効率のよい冷却が実現できそうだが、このケースにはフロントファンが標準では備えられていない。リアのケースファンだけではケース内温度の上昇が心配されるところである。 交換の結果、マシンの静音化としてはやはり効果大。騒音が40dBを切ると静音PCとしては及第点レベルと言ったところだろうか(もちろん、どこまで追求するかはその人しだいだが)。 ただ、その代わりケース内温度は4℃上昇しており、それに応じてCPUもわずかに温度の上昇が見られる。ひとまずは問題なく動作しているが、長時間3Dゲームなどを楽しむ場合は、冷却が追い付かない可能性が出てくるので注意したいところである。 |
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使用したビデオカードはASUSTeKの「EN8600GTS SILENT/HTDP/256M」。ファンレスタイプのビデオカードとしては現在の最高クラスである。上部のヒートシンクは回転させることが可能 | ||||||||||||||||||
交換そのものは簡単だが、ヒートシンクの配置は気になるところ。この程度のパーツ構成であれば、まだ周囲の空間に余裕があるが、ほかの拡張カードがある場合は別の考慮も必要だろう | ||||||||||||||||||
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2 CPUクーラーを交換 | ||||||||||||||||||
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Core 2 DuoのリテールCPUクーラーは静音性にはなかなかの定評がある。単純に静音だけを考えるならこのままというのもありだ。だが、ここではより強力な冷却性能と静音性を兼ね備えたCPUクーラーに換装を行なってみた。手軽な静音化として、誰しもが思い付くところながら、やはり外せないところだろう。 実際、このCPUクーラーの冷却に関しては、言うことなしの性能を発揮している。ビデオカードのヒートシンクが回転するスペースがなくなってしまったが、CPU温度は一気に16℃もダウンしており、頼もしい限りだ。しかも、騒音もわずかではあるが下がっているようだ(ケース内後方に位置することもあり、体感的にはもはやCPUクーラーの存在は感じられないレベルではある)。密閉性の高いケースと、もともと静音性の高い電源ということが大きいだろうが、この時点で一定の静音化は実現できていると言ってよいのではないだろうか。 |
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サイズの「ANDY SAMURAI MASTER」は、大型ながら取り付け方法がリテールクーラーと同じなのがポイント。冷却・静音性能はCPUクーラー編も参照のこと | ||||||||||||||||||
ヒートシンクの向きは、ビデオカード側の熱が上に逃げられるように縦に配置。CPUの冷却だけなら横向きか? | ||||||||||||||||||
取り付け完了。12cm角の大型ファンを採用しているだけあって、空間的にはすっぽり埋まった感じだ。これを付けたことで、ビデオカードのヒートシンクは回転できなくなっている | ||||||||||||||||||
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3 電源をファンレスタイプに交換 | ||||||||||||||||||
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さらなる静音性を求めて、ファンレス電源に交換してみることにしよう。ケースにもよるだろうが、作業的にはなかなかめんどうであり、これを考えてもケース購入時にしっかりとした静音電源を選んでおきたいところではある。 今回はもともとかなりの低速ファンを装備した電源であっただけに、静音効果だけを見るとそれほどでもないように見えるが、明らかにうるさい電源を使っているのなら、これも効果は大きいはず。また、予想したほど、ケース内温度の上昇につながっていないのは、電源がケースの上部に配置されていることも関係しているだろう。基本ではあるが、熱は下から上へと移動するというのも一つのポイントだ。ただ、その分電源には熱が集まるということでもあり、より大容量の電源を使用する際は、ファンによる確実な冷却が必須と言えるだろう。 |
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岡谷エレクトロニクスのファンレス電源「音無参號 OTN-FL-350W2」。冷却性能もあってか、電源容量は300Wと少なめだが、今回の構成なら支障はない | ||||||||||||||||||
電源の交換には先ほど付けたばかりのCPUクーラーを外す必要あり。ケースによっては、マザーボードを取り外す必要があることもある。静音化に手間は付きものだ | ||||||||||||||||||
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4 すべてのファンを止めて完全ファンレス化! | ||||||||||||||||||
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では、ここで一気にファンレス化を試してみよう。ここまで動作していた、ケースのリアファンとCPUクーラーを止め、完全ファンレスとした。これでPCとしての動作音は、HDDと光学ドライブ程度となり、アイドル時はほぼ無音である。これで安定動作するのなら、それは静音マシンとして言うことはないわけだ。 実のところ、さすがにこの構成では、完全ファンレスはムリだろうと思っていたのだが、予想に反して3DMark06によるベンチマークテストは通ってしまった。だが、それも1回のみ。テスト終了後もジリジリとCPUとケース温度は上昇していき、ついにはハングアップという結果になった。正直、上がっていくのを見ているのは怖い! ただ、常用温度をどれくらいに考えるかにもよるが、あと何かを加えるだけで動作できそうな、希望の持てる感触は掴めた。 |
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CPUクーラーからファンを外す。空間に余裕ができるので、ビデオカードのヒートシンクも動かすことが可能に | ||||||||||||||||||
ケースのリアファンは電源コネクタを外すだけとした | ||||||||||||||||||
これで完全ファンレス! 意外にあっさりとファンレスで動作してしまうかに見えて驚いたのだが…… | ||||||||||||||||||
SpeedFan 4.32でCPU温度をモニタ。ジリジリ上がって降りてくる気配がない……さすがに今回の構成でファンレスはムリでした | ||||||||||||||||||
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