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TEXT:長畑利博 | |||||||||||||||||
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電源ユニットは接続する機器に合わせてさまざまな電圧を出力しているが、なかでも重要なのが+12V出力だ。+12V出力は光学ドライブやHDDといった周辺機器をはじめ、CPUやビデオカード、チップセットなどさまざまな機器に供給されているが、最近ではCPUやビデオカードでの需要が大きい。65nmプロセスのCore 2 Duo/Athlon 64 X2世代になって消費電力が減少したCPUはともかく、ビデオカードやチップセットなどの消費電力は増加傾向にあり、電源選びで+12V出力の重要性がポイントになることは変わりない。 +12Vの計測にはパーツの温度やファン回転数などを計測できる「SpeedFan」を使用した。システムに負荷がかかっても、グラフに変化が少ないのものがよく、負荷がかかったときに基準値である+12Vを割り込むものは安定性に難があると言えるだろう。 高負荷時の環境では3Dベンチマーク「3DMark06」とCPU安定性テストツール「CPU Burn-in」を同時に実行している。なお、全体にかかる負荷は230W前後と従来のPentium D環境並みである。 今回テストに使用した製品では、比較的高価格なモデルが多く、INFINITI ENI720AWT、GALAXY EGX1000EWL、M12 SS-700HM、Toughpower 1200W、静か名人 KT-450APS SLI、みなもっとさん ePCSA-650P-E2S-MN、Zippy600V1では電圧の変化がまったくなく、12V以上で安定するという優秀な結果となった。一方、変化が大きいのは、もっとも低価格な赤い彗静 SKP-400V2で、負荷がかかると同時に電圧が11.5Vまで落ち込んでいる。同じ低価格製品でもCoRE PoWER 400Wはかなり安定しているが、SKP-400V2と同じくベンチマークの終了時の揺り戻しで電圧が13.5Vまで急上昇している。TAO-580WMPVも負荷がかかったときの変化が大きく12Vを割ることがあった。 |
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各製品の+12V電圧変化グラフ | |||||||||||||||||
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【検証環境】 CPU:Core 2 Extreme QX6700(2.66GHz) マザーボード:ASUSTeK P5B Deluxe/WiFi-AP(Intel P965+ICH8R) メモリ:Transcend JetRAM PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×2 ビデオカード:MSI NX7900GS-T2D512EZ(NVIDIA GeForce 7900 GS) HDD:日立GST Deskstar 7K500 HDS721616PLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、160GB) OS:Windows Vista Ultimate 騒音測定距離:底面/後面電源ファンから約10cm 暗騒音:35.8dB、室温:29℃ |
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電源選びのポイントとして、高負荷時のファンノイズの大小がよく話題になる。こちらも上記と同じ条件で負荷をかけ、その騒音を調べた。テストでは、できるだけ電源本来のノイズを拾えるよう、電源ユニットとマザーボードなどを延長ケーブルを利用してできるだけ離して測定している。結果を見るともっとも静かなのが、CoRE PoWER 400Wだ。このほか、M12 SS-700HM、KT-450APS SLIも静音性が高い。 逆にノイズが大きいのが風切り音の目立つSKP-400V2、TAO-580WMPV、Toughpower 1200Wだ。また、騒音レベルはそれほどでもないが、気になったのがM8 Power PC6022の軸受け音。とくに低速時にジーという音が目立つ。また、興味深いのがZippy-600V1だ。ほかの製品がファンの回転数に大きな変化がないのに対し、この製品はちょっとした負荷に応じてファンの回転数が細かく変化している。また、Zippyブランドの従来製品は騒音が非常に大きかったが、本製品のアイドル時の騒音はかなり抑えられている。ニプロン製品も同様の傾向があったが、今回のePCSA-650P-E2S-MNはなかなか静かだった。 加えて、ワットチェッカーを使って、システムの消費電力も測ってみた。高負荷時にもっとも消費電力が小さいのはZippy-600V1で、もっとも大きいePCSA-650P-E2S-MNと比べて30W以上もの差が出ている。また、SYPRESS PRO OWL-PSGMR550、M8 Power PC6022なども消費電力は小さい。出力を安定させるために安定化回路の数を増やすと消費電力も増えてしまうため、消費電力の小さい製品が必ずしもよいというわけではないが、電気代や発熱を気にするユーザーには参考になるだろう。 |
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