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その他の特集（2011年）

高級 vs. 低価格！液晶ディスプレイ群雄割拠

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TEXT：清水理史

そのほかの機器編

データの保管に便利なNAS、ネットワーク対応でより使いやすくなるプリンタ複合機、エンタテイメントに欠かせないメディアプレイヤーやゲーム機など、ネットワークに対応する機器が続々登場しつつある。さまざまな機器を使いこなしてネットワークをさらに活用しよう。

LANに加えたい機能

ギガビットイーサハブ

　配線の問題さえクリアできれば、家庭内におけるネットワークの王道はやはり有線LANだ。マザーボードやノートPCに内蔵されるLANポート、さらにはNASなどの周辺機器にまで1000BASE-Tが一般化したことで、高速な通信環境を手軽に利用できるようになってきている。1000BASE-Tの速度は理論値では最大1Gbps、TCPでの通信による実効速度でも200～400Mbpsを期待できる。

　こうした1000BASE-Tの高速な帯域をきちんと利用するには、PCや周辺機器だけでなく、ハブも1000BASE-Tに対応したものを利用する必要がある。プロバイダや回線事業者などからレンタルしているルーターは、内蔵ハブが100BASE-TXのものがほとんど。別途1000BASE-T対応のハブを購入して接続することをお勧めしたい。

　なお、LANケーブルは、通常100BASE-TXのものをそのまま利用できるが、品質が悪いと信号が減衰しやすく、思うような速度が出ないこともある。そうしたときは、1000BASE-T用として販売されているカテゴリー5e/6のLANケーブルを新調するとよいだろう。

製品選びのポイント

8ポートクラスの製品がお買い得
後からポート数が足りなくなってカスケード接続するのは得策ではない。かと言って16ポート以上は高価なので、8ポート程度の製品がお勧めだ

JumboFrame対応を
選んでおこう
ギガビットの性能を活かすには一度に多くのデータを送受信できるJumboFrame対応の製品が必要。PC側の設定も必要だが対応製品を選んでおこう

アイ・オー・データ機器

ETG2-SH5WH

実売価格：5,000円前後

問い合わせ先：03-6859-0389/076-260-1024
URL：http://www.iodata.co.jp/

コンパクトな筐体が特徴的なギガビットイーサ対応スイッチングハブ。最大9,600byteまでのJumboFrameに対応する。筐体はプラスチックで、ネームシートを入れるポケットが付いており、ポートごとの接続先を分かりやすく表示できる。

スペック
ポート数：1000BASE-T（Auto MDI/MDI-X、オートネゴシエーション対応）×5
バッファ容量：112KB
本体サイズ（W×D×H）：102×84×27mm
重量：約160g

バッファロー

LSW2-GT-8NPR

実売価格：6,500円前後

問い合わせ先：03-5781-7435/052-619-1825
URL：http://buffaro.jp/

ギガビットイーサ対応の8ポートスイッチングハブ。JumboFrameは最大9,600byteまでに対応し、最大スループット約998Mbps（理論値）と高速。プラスチック筐体はファンレス構造で、国産電解コンデンサを採用、電源を内蔵している。

スペック
ポート数：1000BASE-T（Auto MDI/MDI-X、オートネゴシエーション対応）×8
バッファ容量：176KB
本体サイズ（W×D×H）：185×104×40mm
重量：350g

コレガ

CG-SW08GTR

実売価格：8,000円前後

問い合わせ先：045-476-4039
URL：http://www.corega.jp/

国産電解コンデンサを採用したギガビットイーサ対応スイッチングハブ。筐体は金属製で電源を内蔵。JumboFrameの対応は最大9,600byte。本体カラーはホワイトのほか、ブラックも用意されている。マグネット、壁掛け用ネジセットが付属。

スペック
ポート数：1000BASE-T（Auto MDI/MDI-X、オートネゴシエーション対応）×8
バッファ容量：176KB
本体サイズ（W×D×H）：178×103×32mm
重量：570g

LANに加えたい機能

NAS（Network Attached Storage）

　NASは、単独でネットワークに直接接続できるストレージだ。ネットワーク上の複数のPCからアクセスすることが可能となっており、手軽にファイルを共有することができる。

　もちろん、必ずしも複数人で利用する必要はない。一人で利用する場合でも、USB接続のHDDと異なり、PCの近くに設置する必要がないので、ワイヤレスでノートPCを持ち歩く場合などにはとくに便利だ。ルーターなどの側に設置して使うとよいだろう。

　しかも、最近のNASはUSB接続したプリンタの共有、DLNAによる音楽や画像、映像の共有なども可能となっている。これにより、PCだけでなくDLNA対応の家電などからもコンテンツを参照することが可能だ。複数台のPCを利用している環境やネットワーク家電との併用を検討したいところだ。

製品選びのポイント

データの安全性を重視
NAS選びのポイントは、何と言っても安全性。万が一のトラブルからデータを保護するためのバックアップ機能やRAIDなどが搭載されているかを確認しよう

アイ・オー・データ機器

Giga LANDISK HDL-GX320R

実売価格：32,000円前後

問い合わせ先：03-6859-0389/076-260-1024
URL：http://www.iodata.co.jp/

内蔵HDDとeSATA外付けHDD間でのミラーリングや、LAN経由でのリモートバックアップが行なえるほか、USB接続したプリンタのサーバー機能やFTPサーバー、DLNAメディアサーバー、Microsoftドメインログオンといった豊富な機能も装備。

スペック
インターフェース：1000BASE-T×1、eSATA×1、USB 2.0×2
搭載HDD：Serial ATA、7,200rpm、320GB
対応プロトコル：TCP/IP、AppleTalk、SMB over TCP/IP
最大ユーザー数：300
本体サイズ（W×D×H）：49×193.9×174.9mm
重量：約1.4kg

プラネックスコミュニケーションズ

動画王 NAS-01G750

直販価格：73,000円前後

問い合わせ先：info-sales@planex.co.jp
URL：http://www.planex.co.jp/

大容量HDDを搭載したギガビットLAN対応NAS。BitTorrentに対応しており、PCを介さず単独でダウンロードし続けることができる。またファイルサーバー以外にもWebサーバー、FTPサーバー、USBプリントサーバー機能も搭載している。

スペック
インターフェース：1000BASE-T×1、USB 2.0×2
搭載HDD：Ultra ATA/133、7,200rpm、750GB
対応プロトコル：TCP/IP、SMB over TCP/IP
本体サイズ（W×D×H）：204×71×132mm
重量：約780g

LANに加えたい機能

プリンタ複合機

　プリンタ複合機もネットワークで利用すると便利な機器の一つ。ネットワーク経由でどこからでも印刷できる上、スキャンしたイメージをネットワーク経由でPCに転送したり、カードスロットに装着したメディアをネットワーク上で共有したりすることなどもできる。ファックス対応の製品には、ネットワーク経由でファックスを送受信可能なものもある。

　ただし、ネットワーク対応の複合機はオフィス向けが多いため、個人向け製品と比べると画質が若干劣っていたり、搭載される液晶サイズが小さい場合などもある。スペックをよく比較して製品を選ぼう。

製品選びのポイント

ネットワーク標準搭載がお勧め
後からプリントサーバーを追加するタイプの場合、ネットワーク経由でのスキャンができないなど一部の機能が制限されることがある。ネットワーク標準搭載モデルがお勧めだ

エプソン

PM-T990

実売価格：56,000円前後

問い合わせ先：050-3155-8022
URL：http://www.epson.jp/

LAN接続に対応したプリンタ複合機。地上デジタル放送対応テレビと接続してデータ放送を印刷することが可能。スロットイン式DVDドライブを内蔵し、画像データを書き込み可能。4型液晶ディスプレイ、AOSS対応の無線LAN機能も内蔵する。

スペック
インターフェース：USB 2.0×2、100BASE-TX×1、IEEE802.11b/g、IrDA、コンパクトフラッシュ×1、メモリースティック（PRO対応）×1、SDメモリーカード／MMC×1、xD-Picture Card×1
印刷解像度：5,760×1,440dpi
給紙容量：A4、150枚
本体サイズ（W×D×H）：450×438×227mm
重量：約14.2kg