つまり、「高性能」や「静音」、「省電力」などといった、製品それぞれの特徴に魅力を感じて購入したパーツだとしても、BIOSで正しく設定を行なわなければ、その威力をフルに発揮したり、動作が正常か否かの判断を自分で行なったりすることができないわけだ。そう、「デフォルト設定をロードしておけば問題ない」という時代はもう終わったと言ってよいだろう。逆に言えば、自分に最適なBIOSチューンナップを行なうことで、自作PCがより便利に快適に使えるように生まれ変わる可能性があるということでもある。BIOS設定は、現代の自作PCにとって、重要な総仕上げの部分と言える。
もっとも、用意されている設定項目すべての意味を完璧に理解し、一つ一つ設定を行なっていかなければならないというわけでもない。起動デバイスの指定やオンボードデバイスのON/OFFなど自作PCを動作させるための基本的な操作、CPUの省電力機能やSerial ATA 2.5対応HDDのAHCIモード設定など最近のハードウェアのトレンド的な部分、そしてファンコントロールやオーバークロックを含めたマザーボードメーカー独自の付加機能など、設定すべきポイントはある程度決まっている。自動設定をベースにしつつ、それらのポイントをクリアしていけばよいだろう。
本特集では、そういうった重視すべきポイントを重点的に、代表的なマザーボードを実際に具体例として利用し、設定の仕方をていねいに解説していく。これを参考に、自分に合った設定、活用法を見付けてもらいたい。