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その他の特集（2011年）

高級 vs. 低価格！液晶ディスプレイ群雄割拠

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インストールのギモン

TEXT：宇野貴教

アップグレード版Vistaを
クリーンインストールする裏技とは？

■	以前の環境がないクリーンなアップグレード!?

　パッケージ販売されているVistaには、新規インストール用の通常版と、XP/2000がインストールされている環境向けのアップグレード版が用意されている。後者は通常版よりも割安だが、HDDをフォーマットしてVistaの再インストールを行ないたいときでも、アップグレード元のOSを先に入れておかなければならない。

　だが、アップグレード元OSをインストールする必要のない方法がある。まずVistaのDVD-ROMで起動して、プロダクトキーを入力せずにインストールを完了させる。続いてデスクトップからVistaのアップグレードインストールを実行し、今度はプロダクトキーを入力して進める。

　Vistaのインストール作業を2度行なうことになるが、これなら旧OSの痕跡がないクリーンな環境を作ることができる。ただし、これはサポート外の手順であり、アップグレード対象のOSのライセンスを保有していないと、ライセンス違反になる。

解決法	プロダクトキーなしで一度インストールする

VistaのDVDからブートし、まっさらなHDDへ一度インストールする。途中でプロダクトキーの入力を促されるが無視して空欄で進める

プロダクトキー未入力でも、Vistaのインストールは完了する。続いてVistaのデスクトップから、Vistaのアップグレードインストールを実行する

これでアップグレード版でのクリーンインストールが完了。手間はかかるが、アップグレード版でも古い環境のないVistaを使うことができる

後からXPをインストールしたら
Vistaが起動しなくなった!?

■	XPのブートローダーはVistaを見付けられない

　Vista向けのドライバが存在しなかったり、常用アプリが対応していなかったりという理由で、XPとのデュアルブートを考えている読者は多いはずだ。しかし、ここで注意しなければならないのが、二つのOSをインストールする順番。

　Vistaでは、XPまでと異なる新しいブートローダー（Bootmgr.exe）とブート構成データ（BCD）を採用している。Vistaの後からXPをインストールすると、ブートローダーがXPのもの（NTLDR.exe）に上書きされてしまう上、Vistaのパーティションを認識できずに、XPのシングルOS環境になってしまうのだ。

　この状態からデュアルブート環境にするには、ブートローダーの再設定とブート構成データの書き換えが必要になる。書き換え作業はコマンドプロンプトで行なうため少々めんどうだ。一連の作業手順はリストのとおり。後からXPを入れてしまった場合はこれで復旧できるが、XP→Vistaの順でインストールするようにしたい。