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超保存版 BIOS設定の歩き方
BIOS設定によるオーバークロック 実践編
TEXT:鈴木雅暢
eVGA 122-CK-NF68-AR+Intel Core 2 Duo E6400の場合
image EPPを利用
 次はnForce 680i SLIチップセットを搭載したeVGAの122-CK-NF68-ARでの実践例を紹介しよう。この製品はNVIDIAとCorsair Memoryが提唱している「EPP(Enhanced Performance Profiles)」に対応している。EPPは、メモリの自動設定に使われているSPD(Serial Presence Detect)の未使用部分にオーバークロック向けの仕様情報を格納し、EPP対応BIOSから呼び出すことで、半自動的に利用メモリに適したオーバークロックができる。EPPを利用するにはマザーボードとメモリの両方が対応している必要があるが、BIOSに用意されている「SLI-Ready Memory」の項目を有効にするだけでよく、CPUのオーバークロック率も同時に指定できる。実際に、EPPを有効(CPUOC 0%)」にするだけで、利用メモリがサポートしているクロック571MHz(DDR2-1142相当)、5-5-5-15のアクセスタイミングが反映された。
SLI-Ready Memoryを有効に
imageEPPはAdvanced Chipset Featuresタブから「FSB&Memory Config」を選び、「SLI-Ready Memory」で「CPUOC ~%」を選択すると有効になる。%が示すのはCPUのオーバークロック率だ
自動的にメモリをオーバークロック
imageBIOSのスタートアップ画面にCPU/メモリの動作クロック、レイテンシが表示される。画面上がノーマル状態、画面下は「SLI-Ready Memory」で「CPUOC 0%」を選択した状態
使用した機材
EVGA
122-CK-NF68-AR
imageNVIDIAリファレンスデザインのnForce 680i SLIチップセットを搭載したマザーボード。BIOSにはEPPの設定項目のほか、オーバークロック向けの設定項目が豊富に用意されている
Corsair Memory
TWIN2X2048-9136C5D
imageEPP対応ハイエンドメモリキット(1GB 2枚組)。Dual Path Heat Xchange(DHX)という大型ヒートシンクが装着されており、2.1V駆動で571MHz(DDR2-1142相当)、レイテンシ5-5-5-15を実現している
image 手動設定
 EPPはあくまでもオーバークロック入門者向けの機能。メモリのみのオーバークロックでは効果は実感しにくいし、設定に用意されているCPUのオーバークロック幅ももの足りない。ここでは手動設定にトライしてみよう。基本的な手順はP965と同じだが、nForce 680i SLIを搭載した製品の設定項目にはやや独特な部分がある。とくに特徴的なのは、右の「FSB-Memory Clock Mode」の項目で、「Linked」、「Unlinked」が選べること。前者はFSBクロックとメモリクロックの比率を指定するもので、よくある方式。ユニークなのは後者で、FSBクロックとメモリクロックを別々に指定できる。つまり、メモリスピードを定格に固定し、FSBクロックだけ上昇させることができる。もちろん、FSBクロックとメモリクロックが連動していないわけではなく、入力したメモリクロックの数値に近いスピードになるよう、BIOS側で自動的に連動比率の調整を行なってくれる。
メモリクロックを独立して設定可能
image「FSB-Memory Clock Mode」の項目を「Unlinked」にすると、FSBクロックとメモリクロックを独立して指定できる
最終結果
 「Unlinked」でメモリクロックを800MHzに固定し、FSBクロックをどこまで上昇させられるか試してみたが、CPUクロックの最終的な到達点はP5B Deluxeを利用したときとまったく同じ、3.44GHz(システムバス1,720MHz)であった。もっとも、ベンチマーク中の動作が少々怪しく、ここではCPUコア電圧を1.4Vまで上昇させることでなんとかベンチマークを完了させることができた。ベンチマークの結果はご覧のとおり。P5B Deluxeの場合よりもメモリクロックが若干低いのに少しスコアが伸びているが、この程度は誤差の範囲と言えるだろう。
imageメモリを800MHzに指定、システムバスを1,720MHzまで上昇させた場合。システムバスとメモリの比率が14:13で、クロック「399.2MHz(DDR2-798.4相当)」と細かい調整が行なわれている
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