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超保存版 BIOS設定の歩き方
TEXT:鈴木雅暢
実践編
BIOS設定によるオーバークロック
imageここでは前のページで紹介した基礎知識を踏まえつつ、Core 2 Duo E6400を使って実際にオーバークロック作業を行なう手順とその結果を紹介していこう。
ASUSTeK P5B Deluxe/WiFi-AP+Intel Core 2 Duo E6400の場合
image 各種機能OFF
 最初に使用したマザーボードはASUSTeKのP5B Deluxe/WiFi-AP。まず準備段階としてCPUの省電力機能をOFFにしておく。これらの機能は直接的にオーバークロックの障害となるものではないが、負荷に応じてクロックを変動させてしまうため、オーバークロック設定が反映されているか、そしてオーバークロックが成功したかの確認がめんどうになる。ASUSTeKのマザーボードは自動オーバークロック機能を持っているが、手動でオーバークロックをするにはAdvancedタブのJumperFree Configurationを選びAI Tuningの項目で「Manual」を選択する。手動方式でまず行なうべきは、PCI ExpressとPCIのバスクロックを固定すること。前者は100MHz、後者は33.3MHzが定格なのでそれを選ぶ。

 なお、手動設定する前に、ASUSTeK独自のAI N.O.S.という機能を使ってみた。これはCPU負荷が上昇した場合のみオーバークロックを行なう機能。「Auto」設定ではベンチマーク実行中のみ50MHzほどクロックが上がり、ベンチマークスコアも若干向上が見られた。正直言ってかなりもの足りないが、あまり知識のない方でも手軽にオーバークロックが楽しめるように用意されているものなので、仕方がない面もあるだろう。
省電力機能をOFFに
imageCPUの省電力機能が有効な状態だとオーバークロックに成功したかどうかの確認がめんどうなのでDisableにする。Core 2 DuoなどではTM(Thermal Monitor)もOFFにする
自動オーバークロックの効果は?
image「AI Tuning」で「AI N.O.S.」を選択すると、CPU負荷が上昇した場合のみオーバークロックを行なう。「Auto」では負荷時に50MHzのクロック上昇が確認できた
オーバークロックするバスを限定
image手動でオーバークロックする場合は「AI Tuning」を「Manual」にする。まずはPCI ExpressとPCIバスがFSBクロックに連動しないよう定格に固定する
使用した機材
Intel
Core 2 Duo E6400
imageおなじみIntelのデュアルコアCPU。動作クロックは2.13GHz(FSBクロック266MHz×8)、2次キャッシュは2MB。オーバークロック耐性が高いことで知られる。今回は付属のリテールクーラーとともに使用
ASUSTeK
P5B Deluxe/WiFi-AP
imageP965チップセット搭載の定番マザーボード。VRMには高負荷時に強みを発揮する8フェーズの整流回路を搭載。自動オーバークロック機能の「AI N.O.S.」をはじめ、マニュアル設定も豊富
センチュリーマイクロ
CD1G-D2U800
imageレイテンシ5-5-5のごくスタンダードなPC2-6400 DDR2 SDRAM DIMM。信頼性を重視した基板設計に定評があるセンチュリーマイクロの製品で、Hynix製のDDR2-800チップを搭載している
image FSBクロックをアップ
 Core 2 Duo E6400の場合、266MHzのFSBクロックを8倍にして2.13GHzで動作しており、システムバスはこの266MHzの4倍の1,066MHzでデータ転送を行なっている。それぞれの倍率はユーザーが上昇させることができないので、オーバークロックする場合は、FSBクロックをアップしていく。

 P5B Deluxe/WiFi-APはFSBクロックを1MHz単位で調整できる。「CPU Frequency」の項目がそれで、キーボードから数値を入力する。1MHz上げるごとにCPUは8MHzずつ、システムバスは4MHzずつクロックが上がることを頭に入れつつ調整していこう。

 設定を保存してWindowsを起動したら、CPU-Zでクロックを確認する。ベンチマークテストを実行し、スコアが上昇していたら成功である。ベンチマークの実行に問題がある場合はクロックを下げてトライする。今回はFSBクロックを300MHzまで上げた2.4GHzがベンチマークが完動する上限だった。
クロック上昇→保存→再起動
imageCore 2 Duo E6400の場合、FSBクロックを1MHz上げるごとにCPUは8MHz上昇する。変更は、設定を保存し、再起動後に反映される
2.4GHzで早くも限界
image
オーバークロックの結果、CPUが300MHz×8=2.4GHzで動作していることが分かる。メモリクロックは450MHz(転送速度は2倍でDDR2-900相当)だ
image メモリ設定を変更
 FSBクロックを単純に上げただけではCPUクロック2.4GHzで限界となってしまったが、これが本当にCPUの限界とは限らない。CPUと同様にFSBクロックに連動して上昇するメモリの限界である可能性もある。「ならばもっと速いメモリを……」というのは簡単だが、コストがかかるし、実際にメモリの限界かどうかも分からない。

 そこで、メモリクロックを低く設定してCPUの上限が伸びるかどうかを見てみる。つまり、DDR2-800のメモリを、DDR2-667やDDR2-533として使うわけだ。標準状態でDDR2-533相当にしておけば、CPUに連動してクロックが上昇しても、3.2GHz(FSBクロック400MHz)まではメモリ自体はDDR2-800の定格以下で使える。メモリの設定表示はBIOSによって異なるが、P5B Deluxeの場合はFSBクロックに連動して、「DDR2-xxxxMHz」と表示が変わるので分かりやすい。

 結果としては、メモリを低く設定することでCPUは3.44GHz(FSBクロック430MHz)まで動作した。このときメモリはDDR2-860相当。2.4GHzという早い段階で限界が来たのは、メモリに原因があったことが分かる。
DDR2-800をDDR2-533で使用
imageP5B Deluxeの場合、メモリ設定は「DDR2-xxxMHz」という形で表示される。もっともメモリクロックが低くなるようDDR2-533MHzを選択した
CPUクロック3.44GHzまで到達
imageメモリ設定の表示はFSBクロックに応じて変動する。430MHzにしてもメモリは「DDR2-860MHz」と、大幅なオーバークロック状態ではない
最終結果
 前のステップまでで、メモリの限界、CPUの限界が分かった。さらに限界を伸ばすためには、CPU/メモリの電圧アップや冷却強化という方法がある。ただ、電圧アップに関しては危険も大きいし、効果にはかなり個体差がある印象だ。冷却強化もオーバークロック状態での動作を安定させるためには必須だが、空冷レベルでは上限を大きく伸ばすまでの効果は疑問である。今回も冷却を強化した上で0.1V前後のCPU電圧アップを試してみたが、上限は伸びなかった。結局、3.44GHzが今回の最終到達結果となった。それぞれのステップごとの上限でのベンチマークテスト結果はご覧のとおり。
image最終到達点のCPU-Zの表示。システムバスのデータ転送速度は実に1,720MHz(定格1,066MHz)に達している。このときメモリクロックは430MHz(DDR2-860相当)
image
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