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BIOSのメニュー構成を理解する

TEXT：芦澤英一

AMI BIOSの歩き方

■	おおまかな分類のもと数多くのサブメニューを用意

　BIOSを起動するとすぐ表示される「Main」メニューでは、時刻と日付の設定をまず行ない、「IDE Configuration」サブメニューをチェックしよう。Serial ATA HDDをAHCIモードで使用する場合は、「SATA Configuration」を「Enhanced」、「Configure SATA as」を「AHCI」に設定する。「Advanced」メニューには多くのサブメニューが設けられているが、必ずチェックすべきなのは、「Onboard Devices Configuration」。ここで使用しないオンボード機能を無効に設定しておきたい。オーバークロックを行なう場合は、「JumperFree Configuration」に設定項目がまとまっている。「Power」メニューは出荷設定のままで問題ないが、静音を気にするなら「Hardware Monitor」にあるファン制御機能「Ai Quiet」を利用しよう。「Boot」メニューでは起動ドライブ全体の優先順位と、複数HDDがある場合の優先順位を設定できる。

（1）メニューバー
Main/Advanced/Power/Boot/Tools/Exitのメインメニューを左右の矢印キーで選択する

（2）ヘルプウィンドウ
選択された項目の選択肢や簡単なヘルプが表示される

（3）ポップアップウィンドウ
メニュー項目でEnterキーを押すと表示される選択肢のリスト

（4）設定画面
ハードウェアの構成により、設定可能な項目のみ表示される。＞の付いた項目は、Enterキーを押すと下の階層が展開するサブメニュー

難解な項目とその意味

項目（メニュー）	意味
Hard Disk Write Protect（Main→IDE Configuration）	HDDの書き込み禁止設定。WindowsなどのOSでは、ここを「Enabled」に設定すると起動できなくなるので注意
Port 64/60 Emulation（Advanced→USB Configuration）	I/Oポートの60h/64hエミュレーションを有効にし、USBを正式にサポートしないOSでUSB機器を使用可能にする設定
USB 2.0 Controller Mode（Advanced→USB Configuration）	USB 2.0の動作モード設定で、「HiSpeed」がフルスペック。「FullSpeed」に設定すると、USB 1.1相当になってしまうので注意
Max CPUID Value Limit（Advanced→CPU Configuration）	Award BIOSの「Limit CPUID Max. to 3」と同様。「Disabled」のままにしておくこと
Memory Remap Feature（Advanced→Chipset→North Bridge）	64bit OSでメモリが4GB以上の場合、予約領域とメモリ領域が重なるのを防ぐため再割り当てを行なう設定
Plug and Play O/S（Advanced→PCIPnP）	接続された各デバイスのリソースをプラグ＆プレイ（PnP）対応OSが割り振る設定。「No」のままで問題ない