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その他の特集（2011年）

高級 vs. 低価格！液晶ディスプレイ群雄割拠

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TEXT：宇野貴教

PCを毎日快適、安全に使いこなす

メンテナンス編

毎日使うPCだからこそ、安心・快適に使いたい。ここではウイルス／スパイウェア対策やソフトウェアチューンを行なうことで、セキュリティとパフォーマンスを高めるソフトを紹介する。

IDとパスワードのド忘れとおさらば！自動入力と管理ができる

「ID Manager」

●開発元：WoodenSoldier
●URL：http://www.woodensoldier.info/
●対応OS：Windows XP/Me/98/2000/Server 2003
●バージョン：6.9

成分表

原産国　日本

ド忘れ対策：★★★★★
登録ID数：10,000件
ユーザーの記憶力：頼り過ぎに注意

　オークションサイトやネットバンキング、SNSにルーターの設定画面など、今やWebブラウザにIDとパスワードを入力することは日常茶飯事である。すると当然のようにIDとパスワードはどんどん増えるので、すべて覚えておくのが困難になってくる。IDとパスワードをどれも同じにすれば管理は楽になるが、なんらかの原因で情報が漏れてしまうと、さまざまなサイトに不正アクセスされてしまう可能性があるため、セキュリティ上好ましくない。やはり、IDとパスワードはサービスごとに違うものを登録しておきたいところだ。こんなとき、めんどうなIDとパスワードの管理を一手に引き受けてくれるのが「ID Manager」だ。

　あらかじめIDとパスワードを記録しておけば、Webブラウザ上で自動的に入力してくれるほか、URLを登録しておけばボタン一つでID入力画面を開いてくれるので、リンクをたどる手間も減らせる。また、ユーザー情報に住所や電話番号などの個人情報をあらかじめ登録しておくことで、これらの入力補助も行なってくれる。ID情報は最大1万件まで登録でき、エクスプローラライクなツリー構造で検索性も高く、使いやすいのが魅力だ。

　レジストリを使用していないため、ソフト本体をUSBメモリなどに入れて持ち運べるなど、自宅以外のPCで利用する工夫も施されている。起動時のパスワードによる保護と情報ファイルの暗号化でセキュリティ性も高い。

画面左のツリーが登録IDリスト。エクスプローラのようにフォルダ分けできるので管理しやすい。画面右がサービスごとの情報で、ここでIDやパスワードを入力しておく

情報の一括貼り付け動作は、設定画面でカスタマイズできる。このため大抵のレイアウトに対応できるほか、三つ以上の項目の貼り付けも可能だ

ID、パスワードを登録してWebサービスで使ってみる

「1」

ID Managerを起動したら、最初にログイン作業が必要になる。まずは新規ユーザー名とパスワードを入力する。これさえ覚えておけば、ほかは忘れても大丈夫

「2」

ID登録を行なうには、新規項目の追加を選択する。同時にフォルダも作ってジャンル分けすると管理が楽になる

「3」

画面右側にIDとパスワードを入力する。URLを登録しておけば、URL欄左の地球儀マークをクリックすることでそのWebサイトを直接開ける

「4」

Webブラウザで目的のサイトを開いて、ID入力ボックスにカレット（カーソル）を合わせておく。一括貼り付けボタンを押せば、IDとパスワードが自動入力される

フリーアンチウイルスソフトの定番ヘルプも日本語で安心の

「avast! 4 Home Edition」

●開発元：ALWIL Software
●URL：http://www.avast.com/
●対応OS：Windows XP/XP x64/Me/98/2000
●バージョン：4.7

avast! 4 Home Editionはチェコ共和国製のアンチウイルスソフト。完全日本語化されており、リアルタイムスキャンやメール監視のほか、ウイルス感染前へのファイル復元など機能的にも充実している。

成分表

原産国　チェコ共和国

ウイルススキャン：リアルタイム
パターンファイル：常に最新
効能：サブマシンの保護に最適

非常駐タイプなのでOSが重くならないスパイウェア対策

「KINGSOFT AntiSpy2006+」

●開発元：キングソフト
●URL：http://www.kingsoft.jp/
●対応OS：Windows XP/Me/98SE/2000
●バージョン：2006

非常駐型のスパイウェア駆除ソフトで、他社のアンチウイルスソフトとの共存が可能なのが特徴。OSと同時に自動起動されるプログラムを表示して、そのスパイ性をチェックできるなど、上級者向けの機能もある。

成分表

原産国　中国

他社製ソフトとの共存：できる
常駐：しない
効能：怪しいサイトを見ても安心？

Vistaにも搭載 MS純正のアンチスパイウェアソフト

「Windows Defender」

●開発元：Microsoft
●URL：http://www.microsoft.com/japan/
●対応OS：Windows XP/Server 2003
●バージョン：1.1.1593.0

スパイウェアや迷惑ソフトウェアを検出・削除するMicrosoft製のソフトで、検出されたスパイウェアはユーザーの判断で削除ができ、復元も可能。なお、XPで利用する場合はSP2適用が必須なので注意してほしい。

成分表

原産国　アメリカ

Microsoft純正度：100％
Vistaレディ：100％
XP対応：SP2が必須

スパイウェアを仕込んだ怪しいサイトを未然に知らせる

「McAfee SiteAdvisor」

●開発元：McAfee
●URL：http://www.siteadvisor.com/
●対応OS：Windows XP/Me/98/2000
●バージョン：1.7.0.53

スパイウェアを配布していたり、隠しリンクが存在するようなサイトを訪問するとユーザーにそれを警告するWebブラウザ用プラグイン。Webブラウザのツールバーに赤黄緑の色分けされたボタンで危険度を表示してくれる。

成分表

原産国　アメリカ

対応Webブラウザ：IE/FireFox
安全性評価：3色のアイコン
危険なサイト：開く前に分かる！

スパイウェア対策ソフトに偽装したスパイウェアに注意！

　スパイウェア対策ソフトの必要性が広く認識されるようになったことを逆手に取った悪質なスパイウェアが出回り、急速に被害を拡大させている。これらは、無償の「スパイウェア対策ソフト」であると偽ってユーザーにインストールを求め、最終的には詐欺的手段で有料ソフトを買わせようとする、かなり悪質なスパイウェアだ。

　その典型的な手口は以下のようなものだ。まずWebサイトにアクセスしたユーザーに対して「あなたのPCはスパイウェアに感染しています」といった警告画面を見せる。こうして不安を煽った後に「これらを除去するためには○○というスパイウェア対策ソフトのインストールが必要です」と迫るのである。当然、このようなソフトのインストールは不要だ。万が一インストールしてしまった場合は、このページで紹介した“本物”のスパイウェア対策ソフトで除去しよう。（板東太郎）