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PCサウンド 飛躍の一手
サウンドデバイスの正しい選び方
TEXT:藤本 健
サウンドカードの音質を測定する
各サウンドデバイスを統一した基準で比較するため、簡易的な音質測定テストを行なった。方法は、まずCDと同様の16bit/44.1kHzで1kHzのサイン波のWAVデータを用意し、それを各サウンドデバイスで再生する。そのアナログ出力をローランドのUA-1000の入力に接続して24bit/48kHzの精度で録音する。その結果をefu氏のフリーソフト「WaveSpectra」で周波数分析をかけるとともに、THD(全高調波歪み)とS/Nを数値で表示させている。
Auzentech
HDA X-Plosion 7.1 DTS Connect
image
THD:0.01011% S/N:65.67dB
内部にリアルタイムのDolby Digitalエンコーダを搭載しているのが特徴だが、アナログ性能もそこそこではある。ただ高域の倍音がかなり目立つため、THDの値を悪くしている。
エゴシステムズ
AUDIOTRAK PRODIGY HD2
image
THD:0.00201% S/N:77.10dB
S/Nで77.10dBと決して悪い値ではないが、波形を見ると、低域から高域までまんべんなく、微妙なノイズが出ているのが分かる。こうしたノイズがS/Nの値を下げているようだ。
オンキヨー
WAVIO SE-90PCI
image
THD:0.00119% S/N:79.02dB
低調波はまばらだが、高調波がかなり出ているのが確認できる。よく見ると必ずしも倍音が出ているのではなく高域でノイズが混ざっている感じ。ただ1kHz近辺ではノイズは少なくなっている。
クリエイティブメディア
Sound Blaster X-Fi Digital Audio
image
THD:0.00246% S/N:71.72dB
コンシューマ用のサウンドカードのデファクトスタンダードとも言えるX-Fiは1kHz周辺に微妙なノイズ/歪みが出ている。ただし10kHzを超えるとそうしたノイズもほとんどなくなっている。
M-Audio
Audiophile USB
image
THD:0.00086% S/N:83.22dB
S/N、THDの値を見ると非常によい結果ではあるが、波形を見ると、低域、高域ともに小さいノイズが幅広く入っているのが分かる。E-MU 0404 USBやUA-25とは明らかに違う結果である。
クリエイティブメディア
E-MU 0404 USB
image
THD:0.00098% S/N:84.46dB
THD、S/Nともに、今回ベストな結果を出したのがE-MU 0404 USBだった。波形を見ても非常にキレイで、1kHzが垂直に立ち上がっているほか、その高調波が若干出ている程度だ。
ローランド
UA-25
image
THD:0.00141% S/N:80.25dB
同じローランドのUAシリーズではあるが、UA-4FXと比較すると、非常に原音に忠実なアナログ出力となっている。1kHzだけがスッキリと立ち上がり、ノイズはほとんどない。S/N、THDともによい結果だ。
ローランド
UA-4FX
image
THD:0.01334% S/N:68.73dB
音を聞くと、非常に柔らかく、暖かい感じで聞きやすいが、波形で見ると、かなり歪んだものになっている。S/Nも68.73dBとあまりよい値ではないが、この辺が同社のEDIROLブランドの音の味付けなのかもしれない。
CrossReview
image カタログ上のスペックはもちろん重要だが、リスニング用途ならば実際に音を聞いての印象が一番大切だろう。今回は音楽CDからリッピングしたWAVファイルを再生してクロスレビューを行なった。音に対する印象は個人によって好みが異なり、また製品によって入出力端子の形状などが異なるため、試聴環境による影響は考えられるが、アンプ/スピーカーは統一しているので、参考にしてほしい。
【試聴機材】
スピーカー:CELESTION DL4
プリメインアンプ:KA-1001G
CPU:Core 2 Duo E6300(1.86GHz)
マザーボード:BIOSTAR TForce P965 Deluxe(Intel P965)
メモリ:ノーブランド PC2-5300 DDR2 SDRAM 512MB×2)
ビデオカード:GIGABYTE GA-NX76G256D-RH(GeForce 7600 GS)
HDD:日立GST Deskstar T7K250 HDT722516DLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、160GB)

【試聴ソース】
矢野顕子 「ホントのきもち」
Art Blakey & The Jazz Messengers 「The Witch Doctor」
天河原「TINGARA」
Scritti Politti「Cupid & Psyche 85」
製品名 藤本
Auzentech
HDA X-Plosion 7.1 DTS Connect
低音がかなり強く鳴り、逆に高音域は響き方が不自然に感じる。全体のバランスが取れていないため、視聴ソースを選ぶだろう。とくにクラシックやジャズには向かない印象を受けた。
エゴシステムズ
AUDIOTRAK PRODIGY HD2
中音域が薄く、結果として低・高音域が目立つ傾向の音。個人的には全体のバランスが悪く感じるが、人によっては迫力があると感じるだろう。どちらかと言えば映画向きの印象だ。
オンキヨー
WAVIO SE-90PCI
音のキレがちょっとよくないが中域の厚み、高域の伸びがある。原音に忠実と言うより、聞きやすい音作りをしている傾向で、ソースによって多少ボーカルの個性が失われる感じもあった。
クリエイティブメディア
Sound Blaster X-Fi Digital Audio
多少中音域の鳴り方が弱いが、全体としてのバランスは良好。試聴ソースではシンセリードの音に不自然さがあり多少ソースを選ぶ印象もあるが、リスニング用途としてはなかなか好みの傾向だ。
M-Audio
Audiophile USB
低・高音が強過ぎず、また楽器音のキレもよいが、ボーカルのサ行にちょっときつさを感じる。全体的にはバランスよくまとまっている印象を受けるが、ソースによっては好みが分かれる音だろう。
クリエイティブメディア
E-MU 0404 USB
低・中音域までよく鳴り、自然な音の広がりを感じる。ちょっと高音が弱いが、これはステレオミニプラグで接続した影響も考えられる。全体的によくまとまった印象だが、J-Popには不向きかもしれない。
ローランド
UA-25
リスニング用途と言うより音楽制作向けの製品。音は全域でバランスとキレがよい印象。ソースの音を忠実に鳴らす方向性を感じるのでモニタスピーカーの鳴り方が好きな人には好みの音質だろう。
ローランド
UA-4FX
内蔵エフェクトが特徴の製品。素の音はちょっと中域が弱いが、エフェクトを使うと印象が一変する。自分の好みだけでなくソースに合わせて調整できるので、リスニング向けなら万人に勧めやすい1台だ。
製品名 担当編集:岩崎
Auzentech
HDA X-Plosion 7.1 DTS Connect
全体にあまり分解能が感じられず、高域も不足気味。ただ、ほかと比較せずにこれ単体で聞けば破綻は感じられないので、それなりにまとまっては聞こえてしまうのかもしれない。
エゴシステムズ
AUDIOTRAK PRODIGY HD2
音の立ち上がりでは力強さが感じられた。ただし中高域がなめらかに聞こえず、ジャリジャリといった鳴り方に聞こえた。
オンキヨー
WAVIO SE-90PCI
各楽器の音像がはっきりしており、奥行きが分かりやすく感じた。音そのものも角張っておらずなめらか。音域が狭い印象もない。こうして他製品と比較すると、非常に特徴のある音に感じられた。
クリエイティブメディア
Sound Blaster X-Fi Digital Audio
ゲーム用にしてはもったいないほど分解能が高く、バランスがよい。ただ、とくに電子音などで、楽器によっては若干音が歪んでいるように感じられた。
M-Audio
Audiophile USB
若干解像度がぼける感じもあるが、音が太い。ボーカルも前に出てくる印象だ。また、ほかの製品とは音の立ち下がりが若干違って聞こえたものの、ジャズなどには向きそうで、個人的には好み。
クリエイティブメディア
E-MU 0404 USB
ジャズシンバルがキンキンと鳴る。ボーカルも若干薄く感じられたものの、音の立ち上がりはよく、かっちりとソースを正確に再現している印象を受けた。
ローランド
UA-25
音はおとなしめながら非常に正確で、つながりもスムーズという印象。その一方で、無難にも感じられた。今回視聴した中では、モニタリング用途などにはもっとも向く製品と言えるのではないだろうか。
ローランド
UA-4FX
同じくローランドのUA-25に比べれば定位が甘く、音の角が丸まってしまう感じだが、真空管アンプシミュレータをONにしてジャズを鳴らしてみると、まさにぴったりの音という印象だった。
まとめ ベスト評価はE-MU 0404 USBと
Audiophile USBに分かれる
ともに次点はSE-90PCI
 八つのサウンドデバイスについて、データ測定とリスニングという方法でテストを行なったわけだが、いずれも1万円弱から2万5,000円程度とそれなりの価格だけあって、オンボードサウンド機能と比較すると圧倒的によい。ただ、8製品の比較では、やはり違いがあった。測定結果とリスニング評価が必ずしも一致せず、とくにローランドのUA-4FXなどは、データの結果は悪くとも、試聴してみるとなかなか良好だった。

 藤本氏が高く評価したのは、データ、リスニングとも良好だったE-MU 0404 USB。ゴツくて、PA的なデザインを嫌う人もいそうだが、音はベストだった。

 担当編集の岩崎は、好みのソース(主にジャズ)に合い、測定結果も悪くないAudiophile USBを推す。そして二人とも次点には録音機能、サラウンド機能はないが、リスニング用途に絞ればかなり良好だったWAVIO SE-90PCIを挙げた。
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