その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:藤本 健 | ||||||||||||||
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音楽はもっぱらPCで聞いているという人が増えているようだ。しかし、オンボードのサウンド出力と2,000~3,000円程度のデスクトップスピーカーの組み合わせで本当によいのだろうか? ここでは、よい音で聞くためのサウンドデバイス選びについて考えてみる。 | ||||||||||||||
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1、2年前までマザーボード上のサウンド機能と言えば、AC '97という規格に準拠したものが多くを占めていた。5.1チャンネル出力には対応しているものの、扱うことのできるデータは16bit/48kHzに固定されているため、たとえば44.1kHzである音楽CDの再生時には必ずリサンプリングされる製品もあり、音質的にも劣悪なものがほとんどと言えるような状況だった。 しかし、現在のオンボードサウンド機能は、HD(High Definition)Audio規格に準拠したものが主流になっている。そのスペックは、32bit/192kHz出力や、7.1チャンネルサラウンドに対応している。また、接続端子の自動感知機能があるので、マイクやスピーカーなどをどの端子に接続しても動作するなど、使い勝手の面でも大幅に向上した。 32bit/192kHzと言うと、DVD-Audioにおける最高のモードである24bit/192kHzをも上回るもの。だが、実際に聞いてみれば分かるとおり、いずれのマザーボードもさほどよい音とは言えない。デジタル的なスペックが高くても、実際に音を出力する回路はアナログである。ここに安価な部品や回路構成を用い、手を抜いて作っていれば、音質はどうしても悪くなってしまう。一昔前のオンボードサウンド機能のように、無音時にブーンといったハムノイズが乗るようなことはないが、音質そのものはラジカセ以下と言えるだろう。ここに、ショップブランドPCやメーカー製PCに付属するような安価なスピーカーをつないだ環境では、PCのエラー音や起動音を鳴らす程度ならば十分だが、音楽を聞く環境としては、決してよいものとは言えない。 |
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数多くのマザーボードで採用されているサウンドチップ「Realtek ALC 880」。HD Audioに対応している | ||||||||||||||
少数だがサウンド用インターフェースを専用カードで搭載するマザーボードもある。写真は「ASUSTeK CROSSHAIR(実売価格:3万5,000円前後)」 | ||||||||||||||
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では、もっとよい音を楽しむにはどうしたらよいのか? やはりオンボードのサウンド機能ではなく、別途サウンドデバイスを追加するとともに、p.100以降で紹介したような10W+10W以上のしっかりしたアクティブ(アンプ内蔵)スピーカーを組み合わせることだ。ただ、ここで気になるのは、こうした投資をすると、どの程度よい音になるのか、ということだろう。もちろん、選ぶサウンドデバイスやスピーカーによって大きく変わるが、冒頭でも紹介したとおり、サウンドデバイスやスピーカーに2、3万円の投資をするだけで、ラジカセはもちろん、ミニコンポなどをはるかに上回る音質を手に入れることができるのだ。「所詮、PCの音」とバカにしている人も少なくないが、キチンとしたデバイスを利用すれば、オーディオ機器として十分な性能を持つ環境が構築できることは間違いない。 | ||||||||||||||
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一言で“サウンドデバイス”と言っても、メーカーも製品も数多くある。安いものだと1,000円程度から、高価なものになれば10万円を超えるものまで存在している。また、PCIの内蔵タイプから、USBやIEEE1394を利用する外付けタイプまで、その形態も多種多様だ。 単に価格だけで評価するのは正しい方法ではないが、よい音で聞きたいのであれば、やはり7,000~8,000円以上のものをお勧めしたい。まったく見かけたこともないメーカーのサウンドカードが、バルク品として安く売られていることもあるが、下手なカードを追加した場合には、結果的にオンボードの音質を下回ってしまう可能性さえあるので注意したい。 最近ではUSBやIEEE1394の外付けサウンドデバイスが主流になりつつあるが、内蔵と外付けのどちらを選ぶかは、ユーザーの好みの問題と言ってよい。ただ、Windows PCの場合には、IEEE1394接続タイプは標準的とは言えない。自作PCであれば、当然のことながらメーカーによって動作が保証されているわけでもないため、ドライバの不具合などを考えるとリスクがあるだろう。その点、USB接続のデバイスであれば、そうした不具合はほとんどなくなっているので、こちらを選ぶのが無難と言える。 |
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クリエイティブメディアのUSBオーディオデバイス「Xmod(直販価格:7,800円)」。バーチャルサラウンド機能「CMSS-3D」や、圧縮音源の高域を補完する「X-Fi Crystalizer」の機能を装備する | ||||||||||||||
ローランドのFA-66(実売価格:3万5,000円前後)は、IEEE1394接続のオーディオデバイス。24bit/192kHzに対応し、インターフェースも豊富。DTM用途なら有力な選択肢になる | ||||||||||||||
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実際のサウンドデバイス選びはなかなか難しい。マザーオンボードのサウンド機能であるHD Audioの例からも分かるとおり、音質は単にスペックだけでは評価できないからだ。店頭で聞き比べるのも手だが、周囲が騒がしいなど、なかなか難しい面もあるので、この後の比較レビューなども一つの参考としてほしい。 一方で、入出力端子の数や形状は、ハッキリと違いが分かる。3、4万円を超えるデバイスのほとんどは、入出力端子の数が多く、レコーディング用のコンデンサマイクなども接続できる仕様になっている。ヘッドホン端子の有無や、ギターの直接入力が可能かなど、ユーザーの目的によっても、入出力端子に求めるスペックは大きく変わってくる。ただし、よい音で音楽を聞くことだけが目的なら、こうしたレコーディング関連の機能は不要となるだろう。 一般的な傾向としてレコーディング用途のデバイスの音は、分解能が高く音像がクッキリするが、音の傾向は硬質になるようだ。 |
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今回紹介しているUA-4FXは、一つの入力端子をスイッチで切り換え、マイクとギターを直接入力できるピンジャックを装備する | ||||||||||||||
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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