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TEXT:平澤寿康 |
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Sound Blaster X-FiでPCゲームを楽しもう |
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最近のPCゲームは、グラフィックスだけでなくサウンドにもこだわっているものが多い。このため、サウンド環境の違いでゲームの楽しさが変わってくることもある。そこで、PCゲームを最大限に楽しむサウンド環境はどういったものなのか、確認していこう。 |
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PCゲームを快適にプレイする要素としてCPUやGPUのパフォーマンスにばかり注目していないだろうか。CPUやGPUが強化されれば、高解像度・高品質描画設定でゲームを快適にプレイできるようになる。とはいえ、ゲームで重要なのはグラフィックスだけではない。パフォーマンスに直結する要素ではないが、プレイ時の臨場感を高めるという意味で、サウンドも非常に重要な要素と言えるだろう。
最近のPCゲームでは、とくにサウンド面が強化されており、マルチチャンネルサラウンドを実現しているタイトルもめずらしくない。こうしたゲームでは、リアルタイムで効果音が合成されて、音だけで周囲の状況を判断できるようになる。ディスプレイに表示されない背後の敵の足音なども表現されるため、臨場感が高まるばかりか、プレイ自体にも有利に働く。とくにFPS系のタイトルでは、サラウンド環境の構築は重要な要素である。 |
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エレクトロニック・アーツの定番FPS「バトルフィールド2」 |
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バトルフィールド2/(C)2005 Digital Illusions CE AB. All rights reserved. Battlefield 2 is a trademark of Digital Illusions CE AB. Electronic Arts, EA, EA GAMES and the EA GAMES logo are trademarks or registered trademarks of Electronic Arts Inc. in the U.S. and/or other countries. All other trademarks are the property of their respective owners. EA GAMES(TM) is an Electronic Arts(TM) brand. |
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近未来を舞台に、ホラー要素を盛り込んだFPS「F.E.A.R.」 |
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F.E.A.R./(C)2005 Monolith Productions, Inc. All rights reserved. Published by Vivendi Universal Games, Inc. under license from Monolith Productions, Inc. F.E.A.R., Vivendi Universal Games and the Vivendi Universal Games logo are trademarks of Vivendi Universal Games, Inc. Sierra and the Sierra logo are registered trademarks or trademarks of Sierra Entertainment, Inc. in the U.S. and/or other countries. MONOLITH and the Monolith logo are trademarks of Monolith Productions, Inc. All other trademarks are property of their respective owners. |
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PCゲーム向けのサウンドカードとして事実上スタンダードの地位を確立しているのがクリエイティブメディアのSound Blaster X-Fi(以下、X-Fi)シリーズ。高品質なサウンドが再生できるだけでなく、「EAX ADVANCED HD 5.0」(EAX HD)と呼ばれる独自のサウンドAPIによるリアルタイム3Dサウンド合成機能が大きな特徴となっている。
FPSなどのゲーム内空間には、多数のキャラクターの足音や銃声、爆発音など、さまざまな効果音があふれている。EAX HDでは、そういった多数の効果音を、ゲーム中の3D空間での位置関係を崩すことなく聞こえるようにリアルタイムで合成する。しかも、直接聞こえる音だけでなく、周囲の環境による反射音などもしっかりと再現される。同時に処理できる音数も非常に多く、オンボードサウンド機能を利用するよりも、はるかに臨場感あふれるサウンドが再現されるのだ。
また「CMSS-3D」機能では、5.1チャンネルスピーカー利用時のサラウンド再生はもちろん、2チャンネルのスピーカーやヘッドホンを利用した場合におけるバーチャルサラウンド設定も用意されており、再生環境に合わせた最適な3Dサウンド再生が可能となる。 |
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「EAX ADVANCED HD 5.0」や128ボイス同時発音などを実現するゲームモードの設定画面 |
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2チャンネル環境でもバーチャルサラウンド効果を実現できる「CMSS-3D」の設定画面 |
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シリーズの中でも、とくにゲーム用途を意識した Sound Blaster X-Fi Fatal1ty FPS(実売価格:2万8,000円前後)。カード上には最上位モデルのElite Pro同様、サウンド専用のキャッシュメモリ「X-RAM」を搭載する |
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X-Fiシリーズを導入するメリットは、128ボイス同時再生やEAX HDによる圧倒的な臨場感のあるサウンド再生という点だけではない。一般的なオンボードサウンド機能では、サウンド処理をCPUで行なうが、X-Fiではカードに搭載されている高性能DSP「X-Fi Xtreme Fidelityオーディオプロセッサ」がサウンド処理を一括して行なうため、CPU負荷率も低下する。これもX-Fiシリーズを導入する大きなメリットだろう。
実際に、サウンド再生時のCPU負荷率をチェックしてみると、オンボードサウンド機能利用時に同時発音数48の3Dサウンドを再生させた場合、CPU負荷率は20%前後であったのに対し、X-Fi利用時には7%まで下がった。
また、EAX HDをサポートするエレクトロニック・アーツの「バトルフィールド2」を利用、サウンド設定を「High」にした状態で描画パフォーマンスをチェックしたところ、描画速度が約40%も向上した。これも、サウンド再生時のCPU負荷率が大きく下がっているためだ。
このように、X-Fiシリーズを利用することで、よりリアルなサウンドが再生できるだけでなく、ゲームのパフォーマンスも向上する。ヘビーなPCゲーマーにとっては、欠かせないパーツと言ってよい。 |
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X-Fiシリーズを導入したなら、当然必要となるのがスピーカーなどの再生環境の構築だ。もちろん目指すは、4本以上のスピーカーを利用したマルチチャンネルサラウンド再生環境だ。
最強の環境となるのは、7本のスピーカーにサブウーファーを加えた7.1チャンネルスピーカーシステム。ゲームだけでなく、DVD-Videoの再生時にも、映画館に匹敵する臨場感が得られる。また、比較的安価に販売されている5.1チャンネルスピーカーシステムや、センタースピーカーとサブウーファーを省いた4チャンネルスピーカーシステムでもよい。4本以上のスピーカーを利用した再生環境であれば、リアスピーカーを設置できることになり、背後からの音もしっかり確認できる。当然、音から得られる情報が増えるので、プレイを有利に進められるだろう。X-Fiを取り付けたからには、やはり4本以上のサラウンド再生環境を構築するべきだ。
とはいえ、4本以上のスピーカーの設置場所や、ケーブルの取り回しなどを考えると、そう簡単に実現できるものではない。その点X-Fiなら、CMSS-3Dによる高度なバーチャルサラウンド機能によって、一般的な2チャンネルのスピーカーやヘッドホンを利用していても、かなり高い臨場感が得られるという利点がある。バーチャルという仕組上、完全に後方から音が聞こえてくることはないが、音に包み込まれる感覚は十分体感できる。とくに、CMSS-3Dの3Dヘッドホン機能では、ヘッドホン利用時でも頭の外から音が聞こえるような感覚が得られ、その臨場感は通常の2チャンネル再生とは比べ物にならない。これだけでもX-Fiを利用する価値は十分にある。 |
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CMSS-3Dの機能を利用すれば、2チャンネルのスピーカーやヘッドホンでも、サラウンドの効果を体感することができる |
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CMSS-3Dもよいが、Inspire T6060(実売価格:1万2,000円前後)のような5.1チャンネルスピーカーシステムなら、最高の臨場感を得られる |
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