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その他の特集（2011年）

高級 vs. 低価格！液晶ディスプレイ群雄割拠

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HDDユーティリティソフトを活用する

TEXT：山本倫弘

パーティション管理

ライフボート

LB パーティションコマンダー10

標準価格：7,140円

問い合わせ先：03-3265-1250
URL：http://www.lifeboat.jp/

　ライフボートのパーティションコマンダーは、その名のとおりパーティションの操作を行なうユーティリティだ。Windowsの標準ではできないパーティション操作のさまざまな機能を利用できる。

　たとえば、使用しているパーティションを分割したり、ほかのパーティションと結合をしたりする場合、Windows XPの標準機能で行なおうとすると、一度パーティションを削除して再作成する必要があるが、パーティションコマンダーを使えば、このような操作を手軽に、しかもデータを失なうことなくできるようになっている。

　また、Windowsの標準機能ではサポートされないHDDフォーマットのNTFSからFAT32への変換も、HDD上のデータを残したまま行なうことができる。Windows標準ではFAT32からNTFSへの一方通行の変換しかできない上に、PCの知識がある程度必要となってしまうため敷居の高い作業と言えるが、このユーティリティを使えばこうした操作も簡単だろう。

　高機能とは言い難いが、パーティションやHDDのコピー機能も搭載されているので、簡易的なバックアップやHDDクローンにも使えるため、お買い得感の高い製品だ。

データを消さずにシステムのインストールされているパーティションも分割したり、結合したりすることができる

HDD内のデータを消さずにフォーマットの変更ができる。Windows標準では行なうことのできないNTFSからFAT32への変換も行なえる

HDDバックアップ

プロトン

Acronis True Image 9.0

標準価格：10,290円

問い合わせ先：03-5337-6432
URL：http://www.proton.co.jp/

　HDDのサイズ増加やデータファイルの肥大化に伴い、バックアップ先にHDDを用いるのが一般的になりつつある。HDDにバックアップ専用の領域を用意し、そこにファイルを複製したり、まとめて圧縮したものを保存したりするようなやり方だ。しかし、こうした手作業によるバックアップには限界がある。パーティションを丸ごとイメージ化して保存しておき、HDDがクラッシュした際にシステムごともとに戻すことができれば、環境の復旧も非常に楽になる。

　そして、最近のバックアップソフトはこのような機能が当たり前のように用意されており、True Imageはそうしたソフトの先駆けとも言える存在だ。True Imageでは、HDDのバックアップを定期的に自動で行なう機能が搭載されており、前回バックアップ分からの増分や差分のみを保存することもできる。このため、容量を節約した効率のよいバックアップが可能になっている。また、9.0からはバックアップ対象をフォルダやファイル単位でも行なうことができるようになっており、HDDのイメージバックアップだけでなく、通常のファイルバックアップソフトとしても利用可能だ。

スケジュールを指定し、定期的に差分をバックアップしたファイルに反映させていくことが可能だ

Windowsが起動しない場合でも、CD-ROMブートでTrue Imageを使用することができる。バックアップや復元もOSがない状態でも使用できる

故障予知

ネットジャパン

PowerX Active SMART 2.5

標準価格：4,725円

問い合わせ先：03-5256-0801
URL：http://www.netjapan.co.jp/

　S.M.A.R.T.（Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology）とはHDDの自己診断機能で、HDDの温度や利用状況など、さまざまな情報を得ることができる。これらの情報を見ることのできるソフトウェアを一般的にはS.M.A.R.T.ユーティリティ、またはHDDの診断ソフトなどと呼ぶこともある。S.M.A.R.T.により得られる情報の中にはエラーレートなどもあり、それをもとに故障を予知するソフトもいくつか市販されている。PowerX Active SMARTは、そうした故障予知機能付きの診断ソフトの一つだ。耐用期間の概算は、そのときのS.M.A.R.T.の数値だけではなく、蓄積した過去の温度データなども参照し、経年劣化の状況から算出されている。しかし、予知された耐用期間どおりにHDDが壊れるわけではないし、それ以前に壊れてしまうこともある。故障までの日時が短くなってきたらバックアップをまめにするなど、指針として利用するとよいだろう。

　また、こちらが本来の用途とも取れるが、温度変化などを監視し、設定した温度を超えると警告を出す機能もあるので、HDDの温度が気になる方も利用してみるとよいだろう。

Active SMARTの設定画面。温度などの変化による警告を、E-mailで送信することも可能になっているので、遠隔地のサーバーを監視する用途などにも用いることができる

HDDの温度変化をグラフ表示することも可能。右上の数値が故障の危険が高まる年月となっている

デフラグ

相栄電器

Diskeeper 10

標準価格：17,850円（Professional Premier Edition）
標準価格：9,345円（Professional Edition）
標準価格：3,570円（Home Edition、ダウンロードのみ）

問い合わせ先：03-3447-7544
URL：http://www.sohei.co.jp/

　HDDを使い込んでいくと、ファイルの断片化という現象が発生する。データの削除や書き込みを繰り返すうちに、一つのファイルが連続したセクタではなくHDDのあちこちに散らばって配置されて、ファイルの読み書きに時間がかかるようになり、PCの動作にも影響を与えてしまう。これを解決するのがデフラグという機能だ。

　デフラグツールはWindows XPにも標準で搭載されている。しかし、Diskeeper 10は標準とは比較にならないほど高機能なツールで、デフラグの実行前にどれほどの効果があるのかを分析できる。また、過去の実行結果のグラフ表示も可能で、HDDの状態が視覚的に分かるようになっている。

　コンシューマ向けの上位版となるProfessional Premier Editionには、ボリュームの調査結果をもとに効率的なデータアクセスを行なえる場所にファイルを配置するI-FAASTと呼ばれる機能があり、単純にデフラグを行なうよりもディスクアクセスの速度が向上するようになっている。Home Editionはダウンロード販売のみとなるが、スケジューラや、PCの起動直後にデフラグを実行する機能も搭載されており、安価ながら必要十分な機能を備えている。