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テラバイト時代のHDDマスタープラン
TEXT:鈴木雅暢
AHCIの設定を理解する
imageSerial ATA 2.5対応HDDの真の能力はAHCIモードでこそ発揮される。ここではAHCIを利用するためのBIOS設定やドライバのインストール方法を紹介しよう。
Serial ATA 2.5対応HDDの真の実力をAHCIで引き出す
 Serial ATA 2.5で拡張された機能の多くを利用するには、Serial ATAのネイティブインターフェース「AHCI(Advanced Host Controller Interface)」モードでの利用が必要だ。当初のSerial ATA 1.0aではIDEからの移行をスムーズにするため、ソフトウェア的にIDEをエミュレートしていたが、Serial ATA 2.5で拡張された機能を実現するには、プロトコルの制約上、都合がよくない。そのために、新たなネイティブインターフェースとして策定されたのがAHCIだ。

 しかし、AHCIは従来のIDEとは互換性がなく、策定時期の関係上、Windows XPでもドライバが標準サポートされていない。そのためSerial ATA 2.5対応製品は、基本的に従来のIDE互換モードとAHCIモードの両方をサポートする。AHCIはまだ一般的ではないため、デフォルトはIDE互換モードであり、Serial ATA 2.5 HDDとコントローラを接続しただけではAHCIは有効にならない。AHCIモードを利用するには、BIOSでAHCIを有効にした上で(チップセットによっては不要)ドライバのインストールが必須だ。

 各種チップセットのAHCIへの対応状況は表に示したとおりだが、Intelのチップセットは基本的にRAID機能を持った多機能版のみのサポート。ICH7は3Gbps転送はサポートしていてもAHCIはサポート外。また、ICH8はサポートが明記されているものの、現状ではWindows XP用のドライバが用意されておらず利用できない。AHCIモードを有効にする具体的な方法については次ページ以降で取り上げるが、IntelチップセットとNVIDIAチップセットではかなり作法が異なるので、それぞれに分けて紹介していく。

 なお、AHCIモードを使う具体的なメリットとしては、NCQが使えることが大きい。AHCI、IDE互換両モードの性能比較では、シーケンシャルリード/ライトではコマンド並べ換えのオーバーヘッドが多少あるものの、ランダムアクセス中心の項目では約15%と大きな性能向上を見せている。
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【ベンチマーク環境】
CPU:Pentium 4 660(3.6GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5WD2 Premium
メモリ:PC2-5300 DDR2 SDRAM 512MB×2
HDD:日立GST Deskstar 7K80 HDS728080PLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、80GB)
ビデオカード:Albatron PC6600(GeForce 6600)
OS:Windows XP Professional SP2
チップセットごとのAHCI対応表
  Intel 925/915シリーズ Intel 975/955/945シリーズ
ICH ICH6 ICH6R ICH7
AHCIサポート × ×
Serial ATAポート数 4 4 4
IDEチャンネル数 1 1 1
  Intel 975/955/945シリーズ Intel 965シリーズ
ICH ICH7R/DH ICH8 ICH8R/DH
AHCIサポート △(Windows Vistaのみ)
Serial ATAポート数 4 4 6
IDEチャンネル数 1 - -
  NVIDIA nForce3シリーズ NVIDIA nForce4シリーズ NVIDIA GeForce 6150/6100
South Bridge nForce 430/410
AHCIサポート ×
Serial ATAポート数 4 4 4/2
IDEチャンネル数 2 2 2
  NVIDIA nForce 590 SLI NVIDIA nForce4 Intel Editionシリーズ
South Bridge nForce4 MCP
AHCIサポート
Serial ATAポート数 6 4
IDEチャンネル数 1 2
  ATI Radeon Xpress 200 ATI CrossFire Xpress 3200 VIA K8T890
South Bridge SB450 SB600 VT8251
AHCIサポート ×
Serial ATAポート数 4 4 4
IDEチャンネル数 2 1 2
  SiS771 ULi
South Bridge 966L M1575
AHCIサポート
Serial ATAポート数 2 4
IDEチャンネル数 2 2
ICH7/8シリーズでの設定
 IntelのICH7/ICH8シリーズを搭載したマザーボードでは、デフォルトではAHCIモードが有効になっていないため、BIOSセットアップで「AHCI」モードに変更する必要がある。AHCIモードにすると、ドライバを持たないWindows XPではHDDが見えなくなるため、Windows XPのインストール時には、青画面表示直後に「F6キー」を押してAHCI用ドライバを組み込む必要がある。このドライバはIntelのWebサイトからダウンロードできるフロッピー設定ユーティリティであらかじめ作成する必要があり、この際にWindows環境が必要。なお、Intel Matrix Storage Managerをインストールすると、HDDの情報を見ることができる。
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BIOSセットアップ
BIOSセットアップでSerial ATAのモードを変更する。ASUSTeKのマザーボードの場合、「IDE Configuration」にある
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imageAHCIモードに変更
デフォルトはIDE互換モードの「Standard IDE」(IDE、Native IDEなどとも表記)だが、これを「AHCI」に変更する
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image青画面表示直後にF6キー
Windows XPをCD-ROMから起動。AHCIドライバを組み込むため、セットアップの青画面が表示されたらF6キーを押す
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AHCIドライバを選択
ドライバ組み込み画面で「S」キーを押すとFDから読み込まれる。表示されるドライバの一覧からAHCIドライバを選ぶ
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IMSMで確認
Intel Matrix Storage Manager 6.xはドライバ兼ユーティリティ。NCQ対応の有無など、各ポートに接続したHDDの情報を見ることができる
nForce 500/4シリーズでの設定
 NVIDIAのnForce 500/nForce4シリーズのAHCI設定はIntelチップセットに比べて実にシンプルだ。AHCIを利用するためのBIOS設定はとくに不要で、事前にドライバFDを用意しておく必要もない。OSはごく普通にインストールを進めてよい。AHCIモードは、nForceドライバに含まれるIDE SWドライバ(利用は自己責任となる)をインストールすることで有効になる。インストール後にデバイスマネージャで「NVIDIA nForce 590/570/550 Serial ATA Controller」のプロパティを見ると、リード/ライトキャッシュの有効/無効、NCQの有効/無効などの設定項目があり、それぞれデフォルトで有効になっている。
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BIOS設定は不要
NVIDIAチップセット搭載マザーボードではAHCIモードを利用するのにBIOSセットアップで設定を変更する必要はない
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ドライバのインストール
OSインストール後、チップセットドライバに含まれる「NVIDIAストレージドライバ(IDE SWドライバ)」をインストール
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imageデバイスマネージャで確認
「NVIDIA nForce 590/570/550 Serial ATA Controller」のプロパティを見ると、接続したドライブの情報を確認することができる
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image各種設定を確認
Serial ATAの転送速度やリード/ライトキャッシュの有効/無効、NCQの有効/無効などを設定することができる
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