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特選!!!!! 安うまパーツ2006
世代交代により大幅値下げ CPU
TEXT:鈴木雅暢
テスト・・・パフォーマンスを検証する
 前述したように、CPU選びにおいて性能や消費電力の占めるウェイトは大きく、これらの力関係を把握しておくことは賢い選択への近道と言える。ただ、最近のCPUはスペックやグレード(モデルナンバー)などだけでは、これらの序列が分かりにくくなっている。ここでは、製品選びの参考になるよう、1万円前後の価格帯からピックアップした四つのCPUの性能と消費電力、温度を計測している。価格は少し上になるが、デュアルコアCPUの最廉価モデルであるPentium D 805のスコアも加えているので参考にしてほしい。検証に利用した環境は別掲したとおりで、CPUに依存するパーツ以外は共通化している。

 性能のテストに利用したのはFuturemarkの「PCMark05 Build 110」。日常的によく利用する処理をシミュレートしてスコアを算出する。グラフには、総合スコアを出すSystem Test Suitesから、HDDやビデオカードに依存するテストを省いて掲載している。WebPage Rendering(Webページ表示)とFile Decryption(暗号化ファイル解除)はそれぞれ独立して、Audio Compression(オーディオ圧縮)とVideo Encoding(ビデオエンコード)は同時に、またText edit(テキスト編集)と画像展開(Image Decompression)も同時に行なうマルチタスクのテストとなっている。

 全体的にはやはりPentium D 805の好成績が目立つ。マルチタスク部分で大きくスコアを伸ばしており、ビデオエンコードや画像展開などではCeleron M 420やSempron 3000+(TDP35W)の2倍以上のスコアを出している。Hyper-ThreadingをサポートするPentium 4 541がそれに続いており、Athlon 64 3500+、Celeron M 420、Sempron 3000+(TDP35W)という序列だ。デュアルコアも万能ではなく、シングルタスクの二つの項目については、シングルコアでよりクロックが高いPentium 4 541のほうがよいスコアとなっている。

 また、Pentium 4 541とAthlon 64 3500+は意外に差が付いているが、大きな差となっているのは、Pentium 4/Pentium Dが得意としている暗号化ファイル解除とビデオエンコードのみで、そのほかの項目はほぼ互角。日常的な処理ではそれほど差はないと言える。Sempron 3000+(TDP35W)は、やはりAthlon 64 3500+と比べるとかなりの差があり、Celeron M 420にも劣っているのは興味深い。

 消費電力に関しては、アイドル時とエンコード時のシステム全体の消費電力をワットチェッカーで計測したもの。ここではCeleron M 420の優秀さが目立つが、性能を考えるとAthlon 64 3500+もかなり健闘していると言える。一方、Pentium 4 541、Pentium D 805はピーク時の電力が非常に大きいことが分かる。なお、CPU温度は、PCMark05の終了直後と、それからアイドル状態で5分間放置した後、それぞれのCPUクーラーの銅ベース部分の温度を放射温度計で測定したもの。測定時の室温は27℃だった。おおむね消費電力の測定結果を反映したものと言え、Celeron M 420、Sempron 3000+(TDP35W)、Athlon 64 3500+の順に低い結果で、Athlon 64 3500+とPentium 4 541、Pentium Dの差は大きい印象だ。
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【テスト環境】
マザーボード:Intel D975XBX(LGA775、975X)、AOpen i975Xa-YDG(新Socket479、975X)、MSI K9N Neo-F(Socket AM2、nForce 550)
メモリ:センチュリーマイクロ CD512M-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM 512MB)×2
ビデオカード:GeForce 7900 GTX(リファレンス)
HDD:Western Digital WD Raptor 360GD(Serial ATA、10,000rpm、36GB)
CPUクーラー:サイズ INFINITY COOLER
OS:Windows XP Professional SP2
安うまCPUクーラー
CPUのリテールパッケージにはCPUクーラーが付属しているが、これらは必ずしも品質や性能がよいとは言い難く、使用条件などによって、騒音が気になったり、冷却能力に不安を感じたりすることもある。最近では、LGA775対応のものであれば、2,000円台でも静音と冷却性能をかなり高いレベルで両立しているものが手に入る。ステップアップを望むなら、ぜひ検討してもらいたい。
岡谷エレクトロニクス
SANDWICH
実売価格:3,000円前後
問い合わせ先:045-475-1502
URL:http://www.oec.okaya.co.jp/
imageLGA775に対応するCPUクーラー。ヒートパイプとファンを挟み込む構造により、冷却能力を強化している
Arctic Cooling
Freezer 7 Pro
実売価格:3,000円前後
問い合わせ先:support@scythe.co.jp(サイズ)
URL:http://www.scythe.co.jp/
imageヒートパイプを採用したLGA775対応CPUクーラー。フレームのないセラミックベアリングファンを搭載する
低価格でも十分な処理性能を持つCPUを
 ベンチマークテストの結果を見ると、性能面ではやはりPentium 4に分がある。マルチタスク処理やビデオエンコードで決定的な差を付けているのは素直に評価すべきだ。ただ、一方で消費電力の大きさは否めないところではある。Athlon 64 3500+はバランスのよさが目を引く。マルチタスク処理とエンコード以外の性能ではPentium 4と遜色なく、それでいて消費電力は低く抑えられている。冷却に過度に神経を使う必要もなく、使い勝手のよい製品と言える。このAthlon 64はTDPの数値から受ける印象以上に省電力だが、Sempron 3000+(TDP 35W)は逆に少し大きめに感じる。

 Celeron M 420は、TDP27Wとさすがにモバイル用としても小さめのモデルだけあって、消費電力、温度ともに優秀な結果。ちょっとした工夫でファンレスでの運用も目指せそうだ。性能テストの結果も決して遅くはなく、これだけ性能を備えながら、ファンレスを狙えるCPUが1万円前後で購入できるというのは素晴らしい。課題は新Socket479の普及度が今一つという点のみだろう。

 完璧なCPUは存在しない。CPUに何を求めるのか、どのような速さを求めるのか、といったところで選択は変わってくる。今回、最終的には性能に優れたPentium 4 541を採ったが、バランスに優れるAthlon 64 3500+、省電力に秀でたCeleron M 420、どれを選んでも期待どおりの効果が得られるはずだ。
Intel
Pentium 4 541
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性能を重視するならPentium 4、消費電力を重視するならCeleron M、バランスを取るならAthlon 64と、結論は変わってくる。ここでは性能、とくにCPUパワーの需要が大きいエンコードで優位を見せたPentium 4をチョイスした。マザーボードの選択肢は豊富だし、Core 2 Duoと同じLGA775プラットフォームであるので、マザーボードの選択しだいで将来的にCore 2 Duoへのアップグレードも視野に入れられる点もよい
もう一つ上を狙うなら
Intel
Pentium D 805
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1万円の予算にもう少し足して、1万3,000円前後出せば、デュアルコアのPentium D 805に手が届く。ベンチマークでも実証したように、動作クロックはPentium 4より低いものの、エンコードなどでは大幅な性能向上が望める
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