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省電力CPU時代到来 ファンレス電源を使いこなす
ファンレス電源6製品の性能を検証する
 今回は、静音性、ケース内に組み込んだときの発熱、消費電力という三つの視点から6製品をチェックしてみた。テストの方法は各製品とも共通で、3DMark06をループ設定で実行、10分ごとにケース内のCPU、ケース内温度の計測を行なった。騒音については、差が出やすいよう電源の直上4.5cmの近距離で騒音計を用いて計測、暗騒音は40dBとなっている。また、電源に起因するシステムの消費電力の違いを見るために、起動直後のアイドル時の消費電力と高負荷時のピーク電力を記載している。

 テスト環境については、最新の省電力CPUである「Intel Core 2 Duo E6600(2.4GHz)」に加え、CPUクーラー「サイズ 忍者プラス」をファンレスで使用。ビデオカードにはファンレスの「GIGABYTE GV-NX76G256D-RH」、PCケースには遮音シートやシリコンインシュレータを装備した静音ケース「Antec SOLO」を用いた。SOLOには、背面に3段階の速度調整が可能な12cm角ファンが用意されているが、今回はもっとも低速なLモード(1,200rpm)にしてテストしている。

 まずはCPU温度とケース内温度から見ていこう。やはり冷却性能に関しては一般的な電源と同等のファンを搭載している「AeroCool Zero-dba 550W」、「SkyHawk GM400WP-R」の2機種が秀でている。ただ、両機種ともに3DMark06実行後から8分以内にファンが回り始めているため、負荷が連続してかかる状況ではファンレス電源としての静音性を期待するのは難しいだろう。メールやブラウジングといった負荷の低い用途であればファンが回り始めるまでにもう少し余裕があると思われる。また、Zero-dba 550Wは今回Auto設定で検証したが、70℃などの高い温度に設定すれば、ファンの回るタイミングは遅くなる可能性がある。なお、完全ファンレスながらもケース内温度の上昇率が低い「岡谷エレクトロニクス 音無II OTN-FL-400W2」も注目だ。メッシュ構造を採用した本体の放熱性の高さがうかがわれる。

 次に静音性をチェックしてみる。完全ファンレス電源である音無II OTN-FL-400W2の静音性の高さはもちろんだが、50分連続で負荷をかけてもファンが回転しなかった「サイズ Stealth Power SCY-SP450A」や「スカイテック 魂の力作 CWT-500FM」も優秀だと言える。また、「Antec Phantom 500」は25分後にファンが回転を始めたが、ファンノイズそのものは非常に小さかった。

 最後にシステム全体の消費電力を検証してみた。高効率をうたっている製品が多い中でも、音無II OTN-FL-400W2、Phantom 500、魂の力作 CWT-500FMの3製品が優秀だ。逆に、通常の電源と構造が近く、比較的低価格なZero-dba 550WとGM400WP-Rは消費電力がやや高めになっている。
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検証環境
CPU:Core 2 Duo E6600(2.4GHz)
マザーボード:Intel D975XBX(i975X)
メモリ:ノーブランド PC2-4200 DDR2 SDRAM 512MB×2
ビデオカード:GIGABYTE GV-NX76G256D-RH(GeForce 7600 GS)
HDD:日立GST Deskstar T7K250 HDT722516DLA380(Serial ATA 2.5、160GB、7,200rpm)
OS:Windows XP Professional SP2
ケース:Antec SOLO、騒音計測定距離:約4.5cm(直上)、室温:28℃
 今回はファンレス電源・準ファンレス電源から代表的な6製品を選んで検証したが、今回の検証によってそれぞれの製品タイプによる得手・不得手が見えてきたのではないだろうか。とにかく静音性を重視したい人にはやはり完全ファンレス電源がオススメ。電源容量や冷却性能、価格も気になる場合は準ファンレス電源の中から自分に合ったものを選んでゆくことになる。各製品の評価を参考に、ベストバランスの逸品を手に入れてほしい。
総 評
AeroCool
Zero-dba 550W
Antec
Phantom 500
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テストに使用したAutoモードでは、ファン回転数が1,500rpmまで上がるため、もっとも冷却能力が高い。ファンノイズもそれなりだが、ほかのモードではファン回転数を小さくできるので、騒音を抑えることも可能。450Wモデルは実売7,500円前後と安価なので、容量を気にしないのならばこちらがオススメだ ハイエンドで拡張性の高い静音電源。基本的な仕様や傾向はCWT-500FMと類似しているが、こちらのほうがセンサーの感度が高めに設定されており、冷却性の優先度が高い。SLIに対応している点も大きな違いだ。ただし価格は一番高い。ファンは回転しても、耳ではほとんど音が感じられないほど静かだ
SkyHawk
GM400WP-R
岡谷エレクトロニクス
音無II OTN-FL-400W2
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今回の製品の中ではもっとも安価な製品でコストパフォーマンスが高い。風量がなかなか大きく、コネクタ類も充実しているので、本格的な静音マシンではなく、スタンダードな仕様でできるだけ静かに、低予算で組みたいという人にはお勧め 今回紹介する中で、唯一の完全ファンレスモデル。出力や拡張性は最小限だが、一方で発熱もかなり抑えられているのが特徴。このため、ケース内の温度上昇も少なめだ。あくまで静音性を重視するのであれば、この製品がベストな選択となるだろう
サイズ
Stealth Power SCY-SP450A
スカイテック
魂の力作 CWT-500FM
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本体背面にあるダイヤルを切り換えることで簡単にファンレス、準ファンレスを選択できる点は便利。発売からすでに1年が経過していながら、いまだに好調な売れ行きを示しているのは、準ファンレス電源として、価格、静音性、出力のバランスに優れた製品だからだろう SLIにこそ対応していないが、機能面ではPhantom 500に近く、実売価格はそれよりも安価と手が出しやすい。ファンの取り外しでモードが切り換えられるのも分かりやすい。センサーの感度は控えめで、静音性重視の設定。今回のテスト条件ではファンは動作しなかった
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