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「Core 2 Duo」を緊急入手

Core 2 Duoの新機能

ベンチマークで見るCore 2 Duoの実力

Core 2 Duoを加速するP965チップセット

Intel P965搭載マザーボードカタログ

その他の特集（2011年）

高級 vs. 低価格！液晶ディスプレイ群雄割拠

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TEXT：鈴木雅暢

本誌ではIntelの次世代デスクトップCPU「Conroe」こと「Core 2 Duo」を緊急入手した。製品としての正式なアナウンスはまもなく行なわれる見込みだが、現在分かっている仕様を紹介し、実機での性能と消費電力を定番ベンチマークで検証する。

■	年明けから話題を独占歴史的なポテンシャル

　Conroe（開発コードネーム）ことCore 2 Duoは、現行のPentium Dに代わる、次世代のIntelのデスクトップPC向け主力CPUだ。Pentium Dと同じようにデュアルコア構成を採用するが、ブランド名からは初代のPentium以来、同社の主力CPUが受け継いできた「Pentium」の文字が消えているように、同社の歴史の中でも大きなターニングポイントとなり得る存在である。すでに今年5月の時点で「Core 2 Duo」、そしてその上位モデルとなる「Core 2 Extream」というブランド名のみが実際の製品の発表を待たず公式にアナウンスされるなど、発表前から早くも熱心なプロモーションが展開されている。

　現状では正式発表されていないため、プロセッサ・ナンバ、価格などといった具体的なことは明らかになっていないものの、2006年に入ってからは、IntelはIDF（Intel Developers Forum）やCOMPUTEX TAIPEIなどのイベントの際には、アーキテクチャなどの解説だけでなく、具体的なパフォーマンスに関する情報なども出してきており「Pentium Dよりも40％高速で、それでいて消費電力は40％小さくなる」など、積極的なアピールを続けていた。

Pentium Dよりも40％高速で、かつ40％低消費電力という、ConroeことCore 2 Duo。正式発表前だが、デュアルコアで最大4MBの共有2次キャッシュを備えるなど、主要なスペックはすでに明らかにされている

■	最新プラットフォーム P965チップセットにも注目

　Core 2 Duoは、これまでのPentium Dと同じく、LGA775プラットフォームを利用する。Intelは、Core 2 Duoにも対応した最新プラットフォームとして、P965チップセットを一足先に発表している。DDR2-800（PC2-6400 DDR2 SDRAM）サポートのほか、新しいメモリ高速化技術の導入など、最新フィーチャーが満載で、こちらの性能にも注目だ。また、従来のチップセットでは、すでに975Xチップセットが対応をすませているが、VRMまわりの仕様がアップデートされている関係で、従来のPentium D用マザーボードがそのまま利用できるかと言うとそうではないようだ。今後は945系チップセットを搭載したCore 2 Duo対応製品が出てくる可能性もあるが、いずれにしても、これまでLGA775版のPentium 4やPentium Dを使っていた方がリプレースする場合、マザーボードの買い換えが必要になる点には注意したい。

　本企画では、Core 2 DuoとP965チップセットの概要を解説するとともに、Intelの主張するパフォーマンスと電力効率がどれほどのものなのかベンチマークテストで検証していく。

Intel P965チップセットは、Core 2 Duoに先駆けて発表された最新LGA775プラットフォーム。DDR2-800、FMA（Fast Memory Access）などをサポート、I/OコントローラのICH8シリーズと組み合わせられる

CPU	Pentium D 9xx	Core 2 Duo E6xxx	Athlon 64 X2（Socket AM2）
システムバスクロック	800MHz	1,066MHz	1,000MHz
コア数	2	2	2
1次キャッシュ	32KB×2	64KB×2	128KB×2
2次キャッシュ	2MB×2	4MB	512KB×2/1MB×2
拡張機能	SSE1/2/3	SSE1/2/3/4?	3D Now! Professional、SSE2/3
64bit対応	EM64T	EM64T	AMD64