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「Core 2 Duo」は本当に最強なのか?
TEXT:鈴木雅暢
Core 2 Duoを加速するP965チップセット
Core 2 Duoをフルに活かすLGA775の新プラットフォーム
 Core 2 Duoに先駆けて、LGA775対応の新プラットフォームも発表されている。すでに出荷が開始されたP965チップセットを中心に、これらCore 2 Duoを利用するプラットフォームにフォーカスを当てて見ていこう。

 965チップセットファミリーは、正式発表されたP965のほか、グラフィックス機能内蔵型として、コンシューマ/デジタルホーム(Viiv)向けのG965、ビジネス(vPro)向けのQ965が用意されており、8月をめどに出荷が開始されると言う。965ファミリーに共通する特徴としては、DDR2-800対応、メモリコマンドを監視し、アクセスを最適化するIntel FMA(Fast Memory Access)のサポート、CPU温度推移を予測することでファンの回転速度を緩やかに切り換えるQuiet System Technologyなどの導入が挙げられる。

 G965とQ965の大きな違いは、内蔵グラフィックス機能にある。G965内蔵のGMA X3000は、DirectX 9.0cのシェーダーモデル3.0に準拠したハイパフォーマンスなグラフィックスコアで、「Clear Video Technology」と呼ばれるデジタルホーム向けの機能をサポートする。これはNVIDIAのPureVideo(またはATIのAVIVO)のようなもので、HDムービーの再生支援機能やHD解像度対応のデインターレース機能、HDMI出力などが含まれる。Q965内蔵のGMA 3000は、ビジネス用途を前提としたベーシックなグラフィックスコアで、Clear Video Technologyはサポートしない。

 これらと組み合わせるICH8シリーズは、ノーマルのICH8のほか、ICH8R、ICH8DH、ICH8DOと、4種類が用意される。ICH8DHはデジタルホーム(Viiv)向け、ICH8DOはデジタルオフィス(vPro)向けとなっている。共通の仕様としては、ギガビットLAN(MAC)を内蔵したことと、USB 2.0サポートが10ポートに増加したこと、そしてUltra ATAがサポート外となったことなどが挙げられる。また、特定のUSBポートをDisable(停止)にする「USB Disable」という機能も追加されている。また、ICH8R/ICH8DH/ICH8DOでは、6ポートのSerial ATA 2.5をサポートし、Intel Matrix Storage Technologyに対応。NCQにも対応する。現状、Serial ATAの光学ドライブはあまり普及しているとは言えず、Ultra ATAのサポートが省かれたのは時期尚早だが、多くのマザーボードでは、オンボードチップによってUltra ATAをサポートしている。今回試用したMSIのP965 Neo-Fでは、IDEポートに接続したデバイスをブートデバイスに指定してやれば問題なくブートでき、OSのインストールも追加ドライバなしでできるようになっていた。
imageICH8のUltra ATAサポートがなくなったためJMicronのUltra ATA/Serial ATAコントローラが搭載されている。別チップにもかかわらず、Ultra ATAポートに接続したデバイスの認識はチップセット接続のポートと同様に自動認識される
965チップセットファミリーの位置付け
P965
メインストリーム向けのグラフィックス機能非内蔵型
G965
デジタルホーム(Viiv)向けのグラフィックス機能内蔵型、Clear Video Technologyサポート
Q965
ビジネス(vPro)向けのグラフィックス機能内蔵型、Stable Image Platform Programサポート
Q963
ビジネス向けの廉価版、外部PCI Express x16サポートなし
MCH P965 G965 Q965
対応システムバス 1,066/800/533 1,066/800/533 1,066/800/533
対応メモリ DDR2-800/667/533 DDR2-800/667/533 DDR2-800/667/533
Fast Memory Access
内蔵グラフィックス GMA X3000 GMA 3000
Clear Video Technology
PCI Express x16サポート
Quiet System Technology
対応ICH ICH8シリーズ ICH8シリーズ ICH8シリーズ ICH8シリーズ
MCH Q963 975X 945G
対応システムバス 1,066/800/533 1,066/800/533 1,066/800/533
対応メモリ DDR2-667/533 DDR2-800/667/533 DDR2-667/533
Fast Memory Access -(Memory Pipeline Technology)
内蔵グラフィックス GMA 3000 GMA950
Clear Video Technology
PCI Express x16サポート
Quiet System Technology
対応ICH ICH8シリーズ ICH8シリーズ ICH7シリーズ ICH7シリーズ
ICH ICH8R ICH8DH ICH8DO
Serial ATA 2.5 6ポート(3Gbps) 6ポート(3Gbps) 6ポート(3Gbps)
Matrix Storage Technology
eSATA
RAID 0/1/5/0+1 0/1/5/0+1 0/1/5/0+1
Ultra ATA/100
LAN 1000BASE-T 1000BASE-T 1000BASE-T
USB 2.0 10ポート 10ポート 10ポート
USB Port Disable
ICH ICH8 ICH7R ICH7
Serial ATA 2.5 4ポート(3Gbps) 4ポート(3Gbps) 4ポート(3Gbps)
Matrix Storage Technology
eSATA
RAID 0/1/5/0+1
Ultra ATA/100 1チャンネル 1チャンネル
LAN 1000BASE-T 100BASE-TX 100BASE-TX
USB 2.0 10ポート 8ポート 8ポート
USB Port Disable
パフォーマンスについて現状で大きな差は見られない
 P965チップセットの実力はいかほどのものなのか。ここでは、新旧プラットフォームのパフォーマンスの性能比較を行なった。テスト環境は別掲のとおりで、CPUはPentium D 960で統一。メモリはP965と975XがPC2-6400(デュアルチャンネル)、945Pのみ動作速度はPC2-5300(デュアルチャンネル)のDDR2 SDRAMとなっている。

 まずは、Sandra Professional 2007aでのメモリ帯域幅のテスト。スコアがもっともよいのは975Xで、その後にP965、945Pが続くという結果。このような単純な転送速度の測定ではIntel FMAの効果は現われにくいが、実際にも効果は感じられない。また、PC2-6400に関しても、システムバスがボトルネックとなっている(フルに活かすには1,333MHzのシステムバスが必要)ためか、Socket AM2で利用したときのようなはっきりとした高速化の確認はできない。PCMark05のMemoryでも同じ傾向となっている。PCMark05ではGraphicsでP965がよいスコアを出しているが、詳細を見ると「2D-Transparent Windows(一定時間内での半透明ウィンドウの描画数)」のみがよいスコアとなっており、ほかは差がない。トータルスコアがよいのはそのためだ。3D描画性能を計測する3DMark06のスコアも横並びとなっている。

 P965チップセットが発表直後の製品であり、チューニングの余地を残すことは考慮すべきだが、現状ではチップセットによるはっきりとした性能差は認められないと言ってよさそうである。
image
Fast Memory Accessのアウトオブオーダー実行の例
簡単に言えば、NCQのようなことができる。FMAではメモリコマンドを解析し、連続したリード要求の間にほかのバンクへのアクセスが挟まっているような場合、同一バンク内のリードを優先して実行することで、プリチャージやアクティブコマンドのロスを大幅に減らし、メモリ帯域を効率的に利用できる
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【ベンチマーク環境】

[P965環境]
マザーボード:MSI P965 Neo-F

[975X環境]
マザーボード:Intel D975XBX

[945P環境]
マザーボード:ASUSTeK P5LD2 SE

[共通環境]
メモリ:センチュリーマイクロ CD512M-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM/CL=5/512MB)×2
ビデオカード:NVIDIA リファレンスGeForce 7900 GTX(512MB、ForceWare 84.21)
HDD:Western Digital WD Caviar SE WD3200JS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、320GB)
OS:Windows XP Professional SP2(DirectX 9.0c)
Vsync:OFF
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