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その他の特集（2011年）

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地図ソフト

世界を衛星写真で楽しめる
バーチャル地球儀ソフトGoogle Earth

TEXT：芝田隆広

作者：Google
対応OS：Windows XP/2000
URL：http://earth.google.com/

　Google Earthは、世界中の衛星写真を地図のように表示するバーチャル地球儀とでも言うべきソフトだ。ソフトを起動すると、画面には地球が表示される。各地には詳細な衛星写真がテクスチャとして貼り付けられており、上空からググッと近付いて世界各地を見ることができる。

　衛星写真の画像は非常に緻密で、市街地に近付くと、大きな建物なら一つ一つが視認できるほど。視点は、地上からの距離だけでなく、角度の変更も可能なので、山などの地形はしっかり高低が分かるし、アメリカの大都市などについては建物の高さまでデータとして入力されていて、街並みを3D表示で楽しめる。PCの前にいながら、世界一周旅行をしているかのような気分を味わえる、実に楽しいソフトだ。

Google Earthの特徴

Google Earthのメイン画面。精密な衛星写真で世界各地の風景を楽しむことができる。これは東京タワー周辺の風景を上空から眺めたところ

視点は上空写真だけでなく、斜めに傾けることもできる。これは富士山を3D表示したところだが、周囲の地形と比べた場合の高低差がよく分かるようになっている

ニューヨークのようなアメリカの大都市の場合、主要な建物の高さまでデータとして入力されており、このように3Dグラフィックスで街のもようを再現することが可能

Setup：01

操作パネルの使い方をマスターする

　Google Earthは、地図が表示されている欄の下にあるボタンをマウスでクリックすれば、視点の移動、角度の変更、3D表示の切り換えなどの操作をマウスだけで行なえる。

　Google Earthで世界中から目的の地点をピンポイントで探し出すのは、地図が広大なだけに結構難しい作業だが、左側にある検索ウィンドウを使えば英語の地名を入力して検索を行なうことができる。また、この検索窓で緯度・経度を指定することでも移動が可能だ。

　オススメスポットがいくつか「Places欄」に登録されているので、最初はこれを利用して名所を訪れ、操作に慣れるのもよいだろう。

（1）

山などの自然の地形の起伏を画面で分かるように表示する

（2）

アメリカの大都市などで建造物の高さを3Dで表示する

（3）

＋方向にすると画面中央の対象物への距離を近付ける。逆に－にすると遠ざかる

（4）

画面の向きを回転させる。方向ボタンとの組み合わせで対象物に回り込める

（5）

視点を上下左右に動かす

（6）

通常の俯瞰視点を斜め方向に傾ける。山など高低差のある地形を表示するときは、このバーを駆使してベストアングルを探してみるとよい

地名を入力して、該当する場所へジャンプすることができる。緯度・経度を入力すればダイレクトにその場所へ移動することも可能

Places欄には、お気に入りのスポットなどを登録しておくことができる。あらかじめGoogleサイドでオススメの場所を登録してくれているので、これを利用するだけでも楽しい

Setup：02

リンクページを利用して世界各地を飛び回る

　Google Earthで手っ取り早く世界の気になる名所を見たいと思ったら、すでに導入しているユーザーが作っているリンク集を利用するのが手軽だ。「激しくお勧め！ Google Earth」を見れば、世界各地へのリンクが用意されている。「kml」ボタンを押してGoogle Earthでそのポイントに移動しよう。ここで示すもののほかにも、万里の長城、タージ・マハル、アンコールワット、自由の女神、ナスカの地上絵などなど・・・世界中の名所へのリンクがあり、これだけで楽しめる。

エジプトの、ギザのピラミッド。上空写真で見てもその巨大さが分かる。また砂漠の広大さも画面からうかがい知ることができるだろう

オーストラリアにある一枚岩としては世界最大の「エアーズロック」。周囲の地形と比べてもまさに圧巻の存在感だ

花の都・パリの上空から、凱旋門がしっかり眺望できる。写真は1台1台の車が視認できるほど精度が高い

Setup：03

メールを使って友達とオススメスポット情報を交換

　Google Earthでは、訪問したスポットの位置情報をファイルに記録し、他人に伝達できる機能が用意されている。オススメスポットを見付けたら、画面右下にあるメール形アイコンをクリックしよう。位置情報の記録ファイルが添付された状態で、メールソフト（OE）かWebメール（Gmail）が立ち上がるので、アドレスを指定すれば、位置情報を簡単に送信できる。

オススメスポットを見付けたら、その情報を友達と交換するのも楽しい。右下の手紙ボタンを押して「Email Location」ボタンを押す

Outlook Express、もしくはGmailを使って、現在の位置情報を記録したファイルを送付することが可能だ。受け取った相手は添付ファイルをダブルクリックすればGoogle Earthが起動し、その地点を表示できる

Setup：04

ツアーを作って世界の名所を一周する

　Google Earthでは、現在自分の表示している位置の情報を「Places」欄に登録しておける。Places欄にはフォルダを作成でき、そのフォルダ内にある場所を「再生」ボタンを使って、次々と表示していくスライドショー的な機能もある。世界中のお気に入りスポットの風景を次々に表示していけば、ものすごい早さで世界一周しているような気分になれるかも？