その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:北島武仁 | ||||||||||||||
Windows XPになってから、かつてのWindows Me/98辺りではわりと頻繁に目撃したブルースクリーンを見る機会は減りましたが、エクスプローラやInternet Explorerが突然落ちたり、アプリが不正終了したりします。再起動したばかりでもなぜかすごく重かったり、反応が妙に遅かったりして、そのうち止まってしまうんです。こうした症状を改善、または事前に防ぐには、どうしたらよいのでしょうか? | ||||||||||||||
ファイルが断片化しています | ||||||||||||||
Cドライブのプロパティでデフラグを起動して「分析」を行なってみたら、HDDがほぼ全域にわたって赤く表示されました | ||||||||||||||
HDD容量に余裕がないです | ||||||||||||||
テレビ番組を片っぱしから録画していたら空き容量がほとんどなくなってしまいました。まだ見ていないものばかりです | ||||||||||||||
Windowsの動作を不安定にする要因は、Windows自身、導入したアプリ、周辺機器、これらが複合して生じるものなど、非常に多くが考えられる。原因を特定するのは意外に難しく、問題が起きてからでは対策が効かない場合もある。そのため、起きてからではなく、不安定な状況が起こらないように普段から予防処置を行なっておくのが、有効かつ効率のよい対策と言えるだろう。 予防の具体的な方向性は、Windowsをなるべく“きれい”に使う、使わないデバイスはインストールしない、必要ない常駐ソフトは止める、怪しいソフトは使わないなど。劇的な効果は感じられないかもしれないが、日頃のちょっとしたメンテナンスと気づかいでWindowsが不安定になるリスクを減らせて、しかも軽快かつ安全になる。一石三鳥くらいの効果が見込めるかも!? |
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メンテナンスの行き届いたWindows XPのデスクトップ | ||||||||||||||
(1)ドキュメントファイルを一切置かず、最低限のショートカットが並んだシンプルなデスクトップ | ||||||||||||||
(2)WindowsがインストールされたHDD(通常Cドライブ)は十分な空き容量が確保されている | ||||||||||||||
(3)定期的にデフラグを実行しているおかげで断片化したファイルのない、きれいなファイル配置のHDD | ||||||||||||||
(4)タスクトレイなどに常駐するソフトを必要最低限に抑えて、システムリソースのムダづかいをなるべく避ける | ||||||||||||||
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不要なファイルや使わないアプリをいつまでも放置しておくのは容量のムダであると同時に、検索インデックスやレジストリの肥大化につながり、Windowsの動作に影響を与える可能性がある。とはいえ、どれが不要でどれが必要かは意外に分かりにくいので、まとめてきれいにするならWindowsの標準ツール「ディスククリーンアップ」を利用するのが便利だ。 ただし、「古いファイルを圧縮」は使わないこと。もしそのファイルにアクセスする機会があると、圧縮状態から展開しながら使うことになるので、速度面でもシステム全体の負荷の面でもデメリットになる。 また、Windowsの安定を優先するなら、デスクトップにファイルやショートカットを置き過ぎるのも避けたほうがよいので、ショートカットについては「デスクトップクリーンアップウィザード」でまとめて整理してしまおう。 |
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Windows XP標準ツールのディスククリーンアップを使う | ||||||||||||||
HDDのプロパティの「全般」から呼び出せる「ディスククリーンアップ」。不要なキャッシュや一時ファイルをまとめて整理したいときに便利 | ||||||||||||||
詳細オプションでさらにクリーン | ||||||||||||||
このタブからは、Windowsコンポーネント、インストールされているプログラム、システム復元ポイントの整理を行なうツールがワンクリックで呼び出せる | ||||||||||||||
デスクトップクリーンアップウィザードの起動 | ||||||||||||||
画面のプロパティで「デスクトップのカスタマイズ」から開く「デスクトップをクリーンアップする」で起動。60日ごとの自動実行も可能だ | ||||||||||||||
ウィザードを実行して不要なファイルを探す | ||||||||||||||
このウィザードで整理できるのはデスクトップ上のショートカット。最後に使った日が分かるので、不要なものを処分しやすい | ||||||||||||||
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シリアル/パラレルポートなどは今ではほとんど使われないにもかかわらず、大抵Windowsにインストールされ、知らぬ間にシステムリソースを使っている。昔のように使いもしないデバイスがIRQを占有してほかのデバイスと衝突するなどということはなくなったが、そもそも使わないならBIOSメニュー上で無効(Disable)にしておこう。使わない拡張カード類も、ムダに挿しておかないほうがよい。 また、常駐ソフトの動かし過ぎはシステムリソースの圧迫につながるので、必要最低限に抑えたい。スタートアップやレジストリの変更で起動させなくするのも手だが、レジストリを直接編集したり、「msconfig」コマンドを使ったりする場合は、ムリに削り過ぎて逆に不安定にしてしまわない程度にとどめたい。 異常なリソース消費を感じたら、ウイルスやワーム、スパイウェアを疑ってみる必要もある。システムの安定化/メンテナンスの仕上げとして、セキュリティや不正アクセスのチェックも忘れずに。 |
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不要デバイスを無効にする | ||||||||||||||
シリアル/パラレルポート、オンボードのサウンド機能などは、BIOS上で無効にできる。使わないならDisableに設定しておこう | ||||||||||||||
デバイスマネージャを確認! | ||||||||||||||
デバイスのインストールの失敗や動作に異常がある場合は、デバイスマネージャに「!」、「?」といった警告が表示される。可能な限り解消しておきたい | ||||||||||||||
システム構成ユーティリティを使う | ||||||||||||||
msconfigコマンドで起動できる。レジストリに登録されているものも含めて細かくスタートアップを設定できるが、消し過ぎはかえって不安定になることも | ||||||||||||||
常駐ソフトを最小限にする | ||||||||||||||
Windows XPは一部のタスクトレイアイコンを自動的に隠す機能があるので、使わない常駐ソフトがあることを見落としがち。全表示して確認したい | ||||||||||||||
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