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その他の特集（2011年）

高級 vs. 低価格！液晶ディスプレイ群雄割拠

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環境をまるごと移行する

TEXT：山本倫弘

Acronis True Image 9.0でHDDをコピーする

　 Acronis True Image 9.0は、高機能なファイルバックアップやHDDのコピーを行なえるユーティリティだ。

　True ImageもHDDを丸ごとコピーすることが可能で、ウィザードに従い細かい設定をソフトに任せてしまうことができるのが手軽。左の手順にもあるように、コピー元のHDDとコピー先となるHDDを選べば、あとはソフト側でパーティションの作成などを行なってくれる。容量が11GBほどのOS入りのHDDを10分弱でコピーすることができるなど、非常に高速だ。

　Serial ATAにも対応しており、LinuxのファイルシステムでフォーマットされたHDDでも利用可能だ。

True Image 9.0のCDブート画面。True Imegeを選択して起動する。今回はIDEからSerial ATAへのコピーなので、safe versionで起動した

「ディスクのクローン」作成をクリックして、次のステップに進む

今回はウィザード形式でコピーを行なうため、「自動」を選択。細かい設定を行ないたい場合は、「手動」を選択する

パーティションレイアウトの確認画面。ここでパーティションサイズを変更したくなったら、戻るを選んで、手動に切り換えることも可能だ

処理中には進行状況を確認できるウィンドウが表示される。この処理が終われば、HDDのクローンの完成だ

プロトン
Acronis True Image 9.0
標準価格：10,290円
TEL：03-5337-6432

URL：http://www.proton.co.jp/
対応OS：Windows XP/Me/98/NT 4.0/2000
対応インターフェース：Ultra/ATA、Serial ATA、USB、IEEE1394、SCSIほか
対応ファイルフォーマット：FAT16/32、NTFS、ext2、ext3、ReiserFS、Linux Swap

AHCIモードでの運用

　せっかくのSerial ATAのHDDなのだから、AHCIモードで使いたい。しかし、Ultra ATAで接続していたHDDの中身をコピーソフトなどでSerial ATA HDDにコピーしても、そのシステムはAHCIドライバを持っていないので、BIOSでAHCIモードに変更しただけではOSを起動できなくなってしまう。そこで、AHCIモードでOSを起動する方法を紹介してみよう。

　簡単に説明すると、Windows XPのCD-ROMから起動し、Windowsの「修復セットアップ」を使うというものだ。

　手順は右で説明しているので、参考にしてもらいたい。なお、AHCIのドライバはあらかじめ用意しておく必要がある。

Windows XPのCD-ROMから起動し、AHCIのドライバをインストールする。AHCIドライバのインストールについてはp.89を参照

左の画面が出たら、Enterキーを押す。「修復」という文字につられてRキーを押してしまうと、コンソール画面が表示されてしまうので注意

すでにWindows XPがインストールされている場合、インストールしているドライブとパーティション、フォルダが表示される。通常は一つしかOSがインストールされていないので、何もせずにRキーを押す。後の手順は通常のWindows XPのインストールと同じだ。
なお、この画面でESCキーを押すとWindows XPの新規インストール画面に進むので注意。

そのほかの便利ソフト

シマンテック

URL：http://www.symantec.co.jp/

Deskstar 7K80

ユーティリティソフトの老舗、シマンテックのノートン・ゴースト 10.0は、データのバックアップおよびシステムの復旧まで行なえるユーティリティソフト。Windowsを起動したまま、HDDのデータをパーティションごとにイメージファイルとしてバックアップでき、OSやシステムの復元で威力を発揮する。

標準価格：10,290円
TEL：0570-054115

アーク情報システム

URL：http://www1.ark-info-sys.co.jp/

HD革命／Copy Drive Ver.2

HD革命／Copy Drive Ver.2は、前のページで紹介したコピーコマンダー8やTrue Image 9.0と同様の機能を持つHDD用コピーユーティリティだ。コピー先のHDDのサイズがコピー元より小さい場合でも、データの容量がそれより小さければコピーを実行できるといった特徴を持っている。

標準価格：6,300円（プロ版）／5,460円（スタンダード版）
TEL：03-3234-9251

ネットジャパン

URL：http://www.netjapan.co.jp/nj/

StandbyDisk 2000-XP Pro 3.0

時間差ミラーリング・バックアップ機能を搭載した、HDDのバックアップ・復元ソフト。普段から自動的にバックアップを作成しておき、障害発生時にはバックアップ側のHDDをシステムディスクに切り換えて利用するなど、トラブルによるシステムのダウン時間を減らすためのユーティリティソフトだ。

標準価格：15,750円
TEL：03-5256-0855

ネットジャパン

URL：http://www.netjapan.co.jp/nj/

PerfectDisk 7.0

デフラグ機能はWindowsに標準で搭載されているが、市販のデフラグソフトは高機能で便利なものも多い。PerfectDisk 7.0 は、メモリ使用量の低減や、システムファイルの最適化を実現。さらに、ファイルごとの使用頻度に合わせ、どのセクタにファイルを配置するかを自動で判断してくれる優れものだ。

標準価格：6,195円
TEL：03-5256-0855

フロントライン

URL：http://www.fli.co.jp/

パーティションマスター4

パーティションマスター4はパーティションに含まれるデータを失わず、パーティションのサイズ変更や変換処理を行なうことのできるユーティリティソフトだ。クラッシュに対するリカバリ機能も備えているのが特徴。また、バックアップ機能も利用できる。

標準価格：9,975円
E-mail：info@fli.co.jp

EFD Software

URL：http://www.hdtune.com/

HD Tune 2.51

HD Tuneは無料で入手できるオンラインソフトウェアで、HDDの性能をテストして、それを見やすいグラフ形式で確認にすることができる。それだけではなくHDDの自己診断機能、S.M.A.R.T.に対応しており、対応ドライブの情報を取得することが可能だ。

種別：フリーソフト
E-mail：support@hdtune.com

HDDメーカーが提供するツールを利用しよう！

HDDメーカーは、自社製のHDD用ユーティリティを提供していることもある。静音機能を搭載しているものもあるので、有効に活用しよう。

日立GST	Hitachi Feature Tool	速度を落としてシーク音を減少するHDD静音化ツール。専用の起動用FDで実行する
Maxtor	AMSET	BIOS更新などにも用いる英語版DOSの起動FD環境下で利用できるHDD静音化診断ツール。コマンドラインオプションによりHDD動作モードを切り換える
Seagate	SeaTools Desktop	起動用FDを作成して実行するHDD診断ツール。オンライン版もある