DOS/V POWER REPORT | Impress Japan

トップ
> その他の特集
> 最新HDDのカシコイ買い方使い方

その他の特集（2011年）

高級 vs. 低価格！液晶ディスプレイ群雄割拠

＊ユーザー登録からアンケートページへ進んでください。

＊プレゼントの対象は「最新号購入者」のみとなります。

最新HDD事情

TEXT：鈴木雅暢

主なSerial ATAII対応HDD価格表

モデル	容量	キャッシュ	インターフェース	実売価格
＜Maxtor＞
DiamondMax 11
6H500F0	500GB	16MB	Serial ATAII（3Gbps）	40,000円前後
DiamondMax 10
6V250F0	250GB	16MB	Serial ATAII（3Gbps）	13,000円前後
6V200E0	200GB	8MB	Serial ATAII（3Gbps）	12,000円前後
6V160E0	160GB	8MB	Serial ATAII（3Gbps）	10,000円前後
6L300S0	300GB	16MB	Serial ATAII（1.5Gbps）	15,000円前後
6L250S0	250GB	16MB	Serial ATAII（1.5Gbps）	12,000円前後
6L200S0	200GB	16MB	Serial ATAII（1.5Gbps）	11,000円前後
MaXLine III
7L300S0	300GB	16MB	Serial ATAII（1.5Gbps）	16,000円前後
7L250S0	250GB	16MB	Serial ATAII（1.5Gbps）	14,000円前後
＜Seagate＞
Barracuda 7200.9 SATA NCQ 3Gb/s
ST3500641AS	500GB	16MB	Serial ATAII（3Gbps）	43,000円前後
ST3400633AS	400GB	16MB	Serial ATAII（3Gbps）	33,000円前後
ST3300622AS	300GB	16MB	Serial ATAII（3Gbps）	19,000円前後
ST3250824AS	250GB	8MB	Serial ATAII（3Gbps）	14,000円前後
ST3200827AS	200GB	8MB	Serial ATAII（3Gbps）	13,000円前後
ST3160812AS	160GB	8MB	Serial ATAII（3Gbps）	11,000円前後
Barracuda 7200.8
ST3400832AS	400GB	8MB	Serial ATAII（1.5Gbps）	27,000円前後
ST3300831AS	300GB	8MB	Serial ATAII（1.5Gbps）	17,000円前後
ST3250823AS	250GB	8MB	Serial ATAII（1.5Gbps）	13,000円前後
＜Western Digital＞
WD Caviar SE16
WD3200KS	320GB	16MB	Serial ATAII（3Gbps）	17,000円前後
WD2500KS	250GB	16MB	Serial ATAII（3Gbps）	12,500円前後
WD Caviar RE2
WD4000YR	400GB	16MB	Serial ATAII（1.5Gbps）	27,000円前後
WD Caviar SE
WD2500JS	250GB	8MB	Serial ATAII（3Gbps）	12,000円前後
WD1600JS	160GB	8MB	Serial ATAII（3Gbps）	19,000円前後
WD Raptor
WD1500ADFD	150GB	16MB	Serial ATAII（1.5Gbps）	40,000円前後
＜日立グローバルストレージテクノロジーズ＞
Deskstar 7K500
HDS725050KLA360	500GB	16MB	Serial ATAII（3Gbps）	42,000円前後
Deskstar T7K25
HDT722525DLA380	250GB	8MB	Serial ATAII（3Gbps）	13,000円前後
HDT722516DLA380	160GB	8MB	Serial ATAII（3Gbps）	10,000円前後

パフォーマンスを検証する

　ここでは、今回取り上げた8製品に対してベンチマークテストを行ない、そのパフォーマンスを比較してみよう。なお、すべてのHDDはAHCIモードで動作させている。

　まず、Sandra Professional 2005.SR3での結果を見てみよう。計測したのはファイルシステムベンチマークで、シーケンシャルリード／ライトのスコアをグラフとした。グラフを見て分かるように、WD Raptorが80MB/sを超えるスコアをマークし、10,000rpmの威力をまざまざと見せつけた。プラッタ当たりの記録密度向上による効果なのか、従来のWD Raptorよりも15％ほど高速だ。

　7,200rpmモデルでは、DiamondMax 10やDesksatar T7K250のスコアがよいが、ほかとの差はそれほど大きくない。ただ、SpinPoint Pだけはやや芳しくない結果となった。

　PCMark05のHDD Test Suitesは、実際のPC利用シーンを想定して、HDDのアクセスパターンをシミュレートするテストだ。Sandraとは反対に、こちらではランダムアクセスが反映される三つのテストを行なった。

　やはりここでもWD Raptorが飛び抜けて優秀なスコアをマークしている。もともとランダムアクセスは回転速度が高いもののほど有利になる傾向にあるが、従来のRaptorが未対応だったNCQに対応したこともポイントだろう。

【ベンチマーク環境】
＜CPU＞ Pentium 4 660（3.6GHz）
＜メモリ＞ PC2-5300 DDR2 SDRAM 512MB×2
＜システムHDD＞ Seagate Barracuda 7200.7 ST3120813AS（Serial ATA、7,200rpm、120GB、8MB）
＜ビデオカード＞ Albatron　PC6600（GeFoce 6600、128MB、PCI Express x16）
＜マザーボード＞ ASUSTeK　P5WD2 Premium（Intel 955X）
＜OS＞ Windows XP Professional SP2

熱と騒音を検証する

　HDDの温度はWindows XPの起動直後と、HDDに負荷を与え続けて30分後の温度を、S.M.A.R.T.機能を利用して計測したものである。なお、S.M.A.R.T.情報の読み取りはMam氏作成の「Mam's S.M.A.R.T Reader」を利用した。

　なお、S.M.A.R.T.で利用される温度を測定している部位は、メーカーや各製品ごとに異なるため、正確な意味での横並びの比較とはならないことはご了承いただきたい。しかし、おおよその参考にはなるだろう。

　その結果だが、WD Caviar SE16、Deskstar 7K80がやや高い温度となっている。しかし、それよりも意外だったのが、10,000rpmという超高速回転モデルであるWD Raptorだ。なんと起動直後で20℃、ベンチマーク後でも44℃と、非常に優秀な値を出している。WD Raptorは筐体がヒートシンク状になっており、それが貢献しているのかもしれない。

　騒音のテストはシーク時の動作音を騒音計で測定したものだ。検証はファンレスのノートPCとUSB 2.0接続のSerial ATA変換ケーブルを使用してHDDを接続し、非動作時に騒音計の測定限界である30dB以下となる環境で測定した。
　結果を見ると、Deskstar 7K80がシーケンシャルアクセス時に測定限界を超えるという、非常に優秀な値を出している。、また、SP2004NとDiamondMax 10なども優秀だった。

　温度で優秀なWD Raptorだったが、さすがに10,000rpmという高速回転が影響したのか、もっとも騒音が大きいという結果となった。