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実売5万円以下で高速応答、DVI搭載の
17、19型液晶を買う! |
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TEXT:宇野貴教、目黒廣道、藤本 健 |
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液晶を購入する際に見るべきスペックは、(公表されていれば)パネル方式を確認した上で、応答速度、入力コネクタの種類、輝度とコントラスト比、画質モードの有無などに注目したい。
応答速度は画素を表示するのに必要な時間の目安で、カタログスペックでは黒→白→黒へ変化するときの数値が記され、現在では16msが標準クラス、12msまたは8msで高速という部類になる。TNやVAパネルでは中間階調で速度が落ち込む性質があるため、これを補うためのオーバードライブ回路を搭載する製品もある。
入力コネクタは、最低でもデジタル接続対応のDVI-D端子が一つは欲しいところだ。また、輝度とコントラスト比は画質にかかわってくる要素で、輝度が高いと明るく鮮やかな見映えのする画像になり、コントラスト比が高いと黒が締まったメリハリのある画像になる。 |
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一般的に12msの応答速度があればホーム/ビジネスユースには十分だが、ゲームや動画再生がメインならオーバードライブ回路搭載機を選ぶとよいだろう。オーバードライブとは、電圧の変化量を通常よりも一時的に増大/減少させることで、素早く液晶分子を動かし応答速度を速める技術だ。 |
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DVI(Digital Visual Interface)は液晶とビデオソースをデジタル信号で接続するための規格で、ケーブル上での信号減衰を防ぐとともにノイズの影響も受けにくいので、表示画質が高いというメリットがある。DVI-I端子ならデジタル信号と同時にアナログ信号も扱えるため、変換コネクタがあればDsub 15ピンにも接続できる。 |
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DVI-I
信号出力側のコネクタで、デジタル信号とアナログ信号の両方が出力される。ビデオカードのDVI端子の大半がDVI-Iだ
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DVI-D
DVI-Iからアナログ信号をカットしたもの。外観は同じだが、内部の端子数がDVI-Iの29に対し、DVI-Dは24になっている
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Dsub 15ピン
古くから使われているアナログ接続用のコネクタ。低価格な2系統入力モデルは、1系統がこのDsub 15ピンであることが多い
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輝度はパネルの明るさを表わし、250~300cd/m2が標準クラス、400以上なら高輝度タイプと言える。コントラスト比は明暗の階調比率で、500:1といった形で表記される。左側の数値が300~500ならば標準クラス、700以上でハイコントラストタイプと思ってよい。 |
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図は上がモノクロ256階調のグラデーションバー。コントラスト比が高いとそのままの状態に見えるが、低いと下のようにグレーからグレーの変化に見えてしまう |
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動画、写真、文字などの用途に応じた表示設定を液晶ディスプレイ側で用意している場合があり、これを画質モードと呼ぶ。ボタン一つ、またはメニューからの選択で最適な画質へ簡単に切り換えられるというメリットがある。 |
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画質モードの切り換えはOSDメニュー経由と、専用ボタンで行なうタイプの2種類がある。後者のほうが素早くモード変更が行なえるので便利 |
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老舗メーカーが放つ高速ハイコントラスト液晶【17型】 |
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EIZO |
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FlexScan M1700C |
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応答速度 8ms |
最大輝度 300cd/m2 |
コントラスト比 700:1 |
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実売価格:43,000円前後 |
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URL:http://www.eizo.co.jp/
問い合わせ先:0120-956-812 |
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老舗のディスプレイメーカーとして人気の高いナナオ。同社のEIZOブランドの17型モデルの中でも、とくにコストパフォーマンスを重視したモデルがFlexScan M1700シリーズだ。パネル加工の違いなどで5モデルが用意され、今回はグレアパネルのM1700Cを取り上げている。独自チューニングや豊富な画質調整など画質にこだわった作りで、コントラスト比と応答速度もトップクラスの性能。静止画と動画、どちらのニーズにも応える隙のない1台と言える。 |
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SPECIFICATION |
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最大表示解像度:1,280×1,024ドット
最大表示色数:1,619万色
視野角:上下155゚/左右170゚
チルト:上30゚/下5゚
インターフェース:DVI-D、Dsub 15ピン、LINE IN
本体サイズ(W×D×H):368×198×375~425mm
重量:5.5kg |
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スタンドのチルト機構はパネルを中心に弧を描くように行なう。高さ調整機能もあるが調整幅が50mmとややもの足りない |
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十字状にボタンが配置されているため直感的に操作しやすい。入力系統切り換えとモード変更ボタンも用意されている |
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On Screen Display |
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細かい色温度調整と数値指定によるガンマ補正が行なえるので、フォトレタッチ用途にも向いている |
主な調整項目 |
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画質モード:オート、Picture、Movie、Text、sRGB
色温度調整:4,000~10,000Kは500Kきざみまたは9,300K、OFF
ガンマ補正:1.8~2.6で0.2きざみ |
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素材も消費電力も価格もエコロジー仕様【17型】 |
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アイ・オー・データ機器 |
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LCD-AD174GW |
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応答速度 12ms |
最大輝度 300cd/m2 |
コントラスト比 500:1 |
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実売価格:34,000円前後 |
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URL:http://www.iodata.jp/
問い合わせ先:03-4288-1039 |
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17型で実売3万円台前半というハイコストパフォーマンスモデル。クセのないシンプルなデザインで、本体色はブラックとホワイト。指定有害物質の使用を抑制するRoHS指令に準拠し、鉛や六価クロムといった有害物質を使用していないエコロジー仕様で、消費電力を約33%減少させるECOモードを搭載する。低価格ながら輝度300cd/m2、コントラスト比500:1、応答速度12msと17型クラスの標準ラインはクリアしており性能的な不満はなく、お買い得度の高い製品と言える。 |
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SPECIFICATION |
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最大表示解像度:1,280×1,024ドット
最大表示色数:1,619万色
視野角:上下160゚/左右160゚
チルト:上20゚/下5゚
インターフェース:DVI-D、Dsub 15ピン、ヘッドホン、LINE IN
本体サイズ(W×D×H):375×190×385mm
重量:4.6kg |
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位置調整は角度のみ。スッキリとしたデザインで奥行きが短いものの、ケーブルを水平に挿し込むので真後ろにスペースが必要 |
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調整用のボタンは左の三つ。ボタンのサイズが大きいので操作しやすい。入力系統切り換えボタンがあるのはうれしい |
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On Screen Display |
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OSDはアイコンを使ったグラフィカルな仕様で使いやすい。画質調整は専用ソフトでWindows上からも行なえる |
主な調整項目 |
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画質モード:標準、映画、TV、写真、文字
色温度調整:6,500K、7,200K、9,300K、sRGB、ユーザー(RGB各100段階) |
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