3Dグラフィックス性能だけじゃない！
まだまだある最新GPUのメリット

動画再生支援機能

　3D描画性能と並び、GPUの主要機能と言えるのが動画再生支援機能だ。NVIDIAはPureVideo HD、AMDはUVDという名称で提供しているが、機能はどちらも動画コーデックのデコードをCPUに代わって行なうことだ。この機能を利用すると動画再生時のCPU負荷がグッと減って使用感が向上する。下に掲載したPowerDVD 10でのBlu-ray Disc再生時の平均CPU負荷率を見てもその効果は歴然だ。デジタルビデオカメラで撮影したAVCHDムービー、YouTubeやニコニコ動画などのネット動画の再生にも効果がある。

GPGPU

　GPUが高性能化してきた結果、特定の処理ではCPUをも大きく超える性能を持つようになった。GPGPU（General Purpose GPU）はその性能を従来CPUで処理してきた演算に活用する技術だ。NVIDIAはCUDA、AMDのAPP（旧称Stream）、そして標準規格としてOpenCLやDirect Computeがある。現状では動画エンコーダやビデオ編集ソフトなどで利用されている程度で、CPUによる処理に比べて設定の自由度も制限されるが、下の結果を見るように特定の処理はとにかく速い。CPUとうまく使い分けると効果的だ。

MediaEspresso 6.5

NVIDIAのCUDA、AMDのAPP両方に対応した動画変換ソフト。携帯電話やYouTube向けなど目的別の動画へ高速かつ簡単に変換できる

Blu-ray Discドライブの増設

家電製品で広く普及
デュアルドライブもおもしろい

　HDDの低価格化により、光学ドライブがPCデータのバックアップなどに使われることはほとんどなくなった。しかし、DVDの後継として、Blu-ray Discは着実に普及してきている。とくにデジタル家電ではすっかり一般化。今後は友人などから自作ムービーをBlu-ray Discでもらうといった機会が増えるかもしれない。最近はPC用のBlu-ray Discドライブの価格もすっかりこなれてきて、十分な速度を持つ記録型ドライブでも安定して1万円台半ば以下で買えるし、再生専用ドライブなら5,000円から買えるようになってきた。ここまで安くなれば導入を検討してみてもよいのではないだろうか。記録型DVDドライブを記録型BDドライブに置き換えるのもよいが、再生専用ドライブを追加してのデュアルドライブ構成もおもしろい。