地デジ化でCore 2 Duoマシンの魅力をUP
3年半前に作成したCore 2 Duoマシン。この世代のマシンのパワーアップを考えた場合、CPUやメモリのアップグレードも可能ではあるが、費用対効果を考えるとあまりお勧めできない。むしろ、まだまだ現役で通用する能力を活かして、機能面を充実させたほうが高い満足感を得ることができる。というわけで、ここでは地デジチューナーを導入して、Core 2 Duoマシンを地デジ録画、再生マシンにアップグレードしてみたいと思う。
2007年作成のLGA775マシン
[強化ポイント1] 地デジチューナーを追加
地デジをPCで視聴できるようにするには地デジチューナーを導入すればよいが、ビデオカードとディスプレイが著作権保護機能であるHDCPに対応している必要がある点には注意しておきたい。
【必要となるもの】
[強化ポイント2] HDDを追加
地デジを放送画質のまま録画すると1時間の録画で約10GBのHDD容量が必要となるので、現状のままでは心もとない。やはりHDDの追加は必須と言えるだろう。
[強化ポイント3] Blu-ray Discドライブの追加
地デジを録画したものをディスクに残すとなると必要になるのがBlu-ray Discドライブ。現在では、1万円台前半から入手可能だ。
強化ポイント1 | 予算17,000円 |
地デジチューナーを導入する
■事前にチェックしておくこと
- 地デジを受信できる環境かどうか
- アンテナ端子の空きの有無
- 必要な長さのアンテナケーブルの用意
- 拡張カードを増設するスロットの有無
- ビデオカードのHDCP対応
- 液晶ディスプレイのHDCP対応
ここではアイ・オー・データ機器の2番組同時録画可能な地デジチューナーカード「GV-MVP/XSW」を使って地デジ環境を構築していく。事前に必ずチェックしておきたいのは、地デジ受信環境が整っているかどうかは当然として、アンテナ端子の空きの有無。なければ分配器などを用意しておく必要がある。また、アンテナケーブルの用意も必要だ。PC側のチェックポイントとしては、拡張スロットの空きの有無、ディスプレイとビデオカードが著作権保護機能HDCPに対応しているかなどもきちんとチェックしておきたい。
- アイ・オー・データ機器
GV-MVP/XSW - 実売価格:17,000円前後
地上・BS・110度CSデジタル放送に対応したテレビチューナーカード。チューナーを2基搭載することで2番組同時録画を可能としたハイエンドモデルで、ハードウェアトランスコードに対応するなど機能的にも充実している
Specificationインターフェース:PCI Express x1
キャプチャ解像度:1080i/720p/480p/480i
録画形式:MEPG2、MPEG4-AVC、H.264
別途用意する必要のあるもの
CS/BS・UHF/VHF分波器
地上デジタル放送とCS/BSが1本のアンテナケーブルでアンテナ端子まで送られてきている場合は、CS/BS・UHF/VHF分波器が必要となる
アンテナケーブル
テレビチューナーカードにはアンテナケーブルは付属していないので別途用意しておく必要がある
アンテナ端子が足りない場合
マスプロ電工のタップ型2分配器。
実売価格は2,000円前後
アンテナ端子が足りない場合は、テレビ電波を分配するテレビ分配器を用いるとよい。2分配のものでだいだい2,000円くらいで購入可能だ。なお、分配数が多いと電波の減衰がおきる場合があるので注意が必要。電波が減衰した場合は別途ブースターを用いることで解消することもある。
導入手順
【1】 ドライバのインストール
地デジチューナーカードを増設する前にまず、ドライバとテレビ視聴アプリの「mAgicTV Digital」をインストールしておく
【2】 B-CASカードの装着
装着後だとケーブルなどがじゃまになる場合があるので、まず、製品に付属しているB-CASカードを地デジチューナーカードのカードスロットに装着する
【3】 PCI Express x1スロットに装着
次に地デジチューナーカードをなるべくビデオカードなど発熱の大きいものと離れた位置のPCI Express x1スロットに装着する
【4】 アンテナケーブルの接続
地上デジタル放送波のケーブルとBS/CSデジタル放送波のケーブルを地デジチューナーカードに装着する。地デジしか見ない場合は地上デジタル放送波のケーブルのみ接続する
【5】 PCを起動、ドライバのインストール
地デジチューナーカードの装着が完了したらPCを起動する。ドライバが自動的にインストールされれば装着作業は終了。あとは地デジ視聴のためのソフトウェア設定などを行なう
【問い合わせ先】
アイ・オー・データ機器:03-3254-1076/076-260-3643/ http://www.iodata.jp/