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PCパーツ100選2011

サイズも性能も選択肢が大きく広がった!

ベアボーン編

TEXT:保坂陽一
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べアボーンは単なるパーツではなく、購入時点である程度そのPCの方向性が固まっているセット品である。もちろん組み合わせるパーツも重要だが、自分の用途をしっかり考えて、後悔のないものを選ぼう。

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総合性能と用途をしっかり考えて選ぶ

 べアボーンが汎用パーツを組み合わせたセット販売モデルだった頃とは違い、現在のべアボーンは汎用パーツだけでは実現しにくいマシンを作るためのやや特殊なパーツのセットという性格のものが多い。安価で小型、省電力というマシンを普及させたAtomプロセッサも、優秀な省電力性能ではあるものの性能は低い、というのがすでにユーザーに広く浸透しており、それを理解した上で、自分の用途を考えて買う製品となっているのだ。
 最近のべアボーンではより独自性が重視されており、Mini-ITXよりもさらに小さな独自仕様のマシンが数多く登場している。CPUを見ても、ただAtomなどの省電力低スペックCPUを採用するだけでなく、CUDAなどの演算支援機能を備えたIONチップセットを組み合わせたものや、ノートPC向けのモバイルCPUを採用したモデルなど、多様化している。デザイン重視で買うというのもありだが、搭載可能なCPUの性能やコスト、メモリの種類、ドライブベイの種類など、多角的によく考えて選びたいところだ。
 こうした小型べアボーンが活躍できるようになったのは、CPUだけでなく、チップセットや内蔵GPUの性能の向上によるところが大きい。今では映像出力がアナログだけの製品はほとんどなく、USB 3.0ポートを搭載した製品も登場している。セカンドマシンにとどまらない充実した機能で、手を出しやすくなっているのは間違いないだろう。

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CPUの選択が決め手

性能とコストの両面に大きく関わってくるのが、搭載するCPUだ。一般的にAtomなどのCPUをオンボードで搭載しているものは安価だが性能が低い。CPU別売のものはデスクトップPC向けの高性能なCPUを選ぶことができるが、コストは上がり、発熱や騒音の問題が出てくる。最近目立ってきたのが、モバイル向けのCPUをセット化したもの。コストは一番高くなるが、性能と省電力、省スペースを両立できる貴重な選択肢で、べアボーンならではの魅力が凝縮されている。

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性能と省電力性を両立させたいなら、モバイル版Core iシリーズが際立っている。ただし、その分割高になるし、そもそも対応モデルが少ない

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超小型モデル目白押し!

あえて自作で自分だけのコンパクトPCが作りたいなら、Mini-ITXケースとマザーを別々に買って組んだほうが安価な昨今。しかし、べアボーンではより小さな、汎用パーツでは真似のできない超小型マシンが各社から登場している。性能も価格も選べるようになったことで、べアボーンの魅力は従来以上に高まったと言ってよいだろう。VESAマウンタや無線LAN機能の標準搭載など、コストパフォーマンスも吟味して考えたいところだ。なお、大型のべアボーンはほぼ壊滅状態にある。

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デザインはいずれもシンプルだが、汎用パーツでは組むことができない独自の魅力を持つ。冷却機構などもチェックしておこう

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半完成モデルも増えている?

もっと簡単に小型マシンを作りたいという人に便利なのが、CPU、メモリ、HDDを標準搭載した半完成べアボーン。組み立ての手間が少ないだけでなく、熱の処理を考える必要もない。ただし、光学ドライブを内蔵できない小型マシンでは、少なくともOSインストール時に外付け光学ドライブなどを用意する必要がある。より大容量のメモリや、HDDではなくSSDを搭載したいという場合には、もとから付いていたデバイスがムダになってしまう、などといったデメリットもある。

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スリム光学ドライブやSO-DIMMメモリ、2.5インチHDDなど、入手性、流用性の低いパーツなら、標準搭載がかなり助かることも

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Socket G1を採用した定番お弁当箱マシン

AOpenの定番超小型マシンの最新モデル。ノートPC向けのQM57チップセットを採用しており、モバイル版Core iシリーズ(TDP35Wまで)が搭載できる。このサイズながら非常に高機能で、DDR3 SDRAM SO-DIMMスロットを2基備え、HDMIとDVI-I端子でのデュアル映像出力も可能。少々値は張るが、スリムDVD Multiドライブも標準搭載しており、本製品だけのプレミアム感も得られるはずだ。

  • Intel QM57
  • Socket G1
  • DDR3 SO-DIMM×2
  • 90W ACアダプタ
マシンパワー
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拡張性
■■■□□
コストパフォーマンス
■■■□□
AOpen
XC Mini MP57-D
実売価格:37,000円前後
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金属ボディの高級感のある作りで、電源ボタンはタッチセンサー式。スリムDVD Multiドライブをうまく使ったデザインで一体感も高い。基本的に横置きなので、省スペースと言うよりは、魅せる置き方を考えたいところ

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eSATAポートも備えるなど、インターフェースはこのサイズとは思えないほど豊富

Specification ベイ:5インチベイ(スリム)×1(光学ドライブ搭載済み)、2.5インチシャドーベイ×1●拡張スロット:PCI Express Mini Card(Full/Half)×2●ディスプレイ:HDMI×1、DVI-I×1●ストレージインターフェース:Serial ATA 2.5×2、eSATA×1●サイズ(W×D×H):169×169×52mm

メモリ、HDD標準搭載のAthlon Neo X2採用モデル

2GBのSO-DIMMと250GBの2.5インチHDDを標準搭載した半完成モデルで、コストパフォーマンスと手軽さが魅力。AthlonNeo X2 L325とRM780Mチップセットの組み合わせは、Atom+IONの構成より快適な面も多く、省電力性能も引けを取らない。メモリカードリーダーを備えているのもポイントだが、HDDの換装などはあまり考えられていないので、素直にそのまま使うのがお勧めだ。

  • AMD RM780M+RB710
  • Athlon Neo X2 L325
  • DDR2 SO-DIMM×1 ※

  • 65W ACアダプタ
マシンパワー
■■■□□
拡張性
■■■□□
コストパフォーマンス
■■■■■
AOpen
Manli M-T2R324
実売価格:31,000円前後
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ボディは独特の形状で、放熱の関係上、基本的に縦置きとなる。左写真の背面側にメンテナンスハッチがあるが、ここからアクセスできる部分は限られており、HDD交換には手前側のパネルも外す必要がある

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映像出力はHDMIとDsub 15ピンをサポート。USB 2.0ポートは天板、前面を合わせて6基備えている

Specification ベイ:2.5インチシャドーベイ×1(250GB HDD搭載済み)●拡張スロット:PCI Express Mini Card×1●ディスプレイ:HDMI×1、Dsub 15ピン×1●ストレージインターフェース:Serial ATA 2.5×1、eSATA×1●サイズ(W×D×H):36.1×178.3×184.8mm

BDドライブ搭載の最新コンパクトハイエンドモデル

最近は高機能小型べアボーンにも力を入れている、ASRockのハイエンドモデル。モバイル版Core i5-560Mを搭載し(換装も可能)、スリムBD-Rドライブも標準搭載。その名の示すとおり、GPUとしてGeForceGT 425Mを搭載することで、NVIDIA 3 D Visionにも対応するという強力なマシンとなっている。コンパクトでも何も犠牲にしたくないよくばりユーザーに。

  • Intel HM55
  • Core i5-560M
  • DDR3 SO-DIMM×2
  • 90W ACアダプタ
マシンパワー
■■■■■
拡張性
■■■■□
コストパフォーマンス
■■■□□
ASRock
Vision 3D 156B-42/W/BB
実売価格:93,000円前後
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ボディはズッシリと重く、シンプルながらも高級感抜群。完成させると10万円を超えてしまうが、それに見合った満足感は十分得られるだろう

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CPUクーラーの大きな排気口が目に付く。USB 3.0ポートを備えるなど、インターフェースにも不足なし

Specification ベイ:スリム光学ドライブ×1(BD-Rドライブ搭載済み)、2.5インチシャドーベイ×1●拡張スロット:-●ディスプレイ:HDMI×1、DVI-I×1●ストレージインターフェース:Serial ATA 2.5×2、eSATA×1●サイズ(W×D×H):200×200×70mm

【問い合わせ先】
AOpen:Webサイトのフォームから/ http://aopen.jp/
ASRock:03-3768-1321(マスタードシード)/ http://www.asrock.com/

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