Seagate

Barracuda LP

ディスクの回転速度を5,900rpmにすることで、パフォーマンスと省電力性能の両立を実現したHDD。省電力性能はほかの5,400rpm HDDと比べても高く、パフォーマンスも7,200rpm HDDと遜色ない性能を誇る。「低消費電力かつ高性能なHDDが欲しい」というわがままな要求に応えてくれる製品である。容量単価も低く価格的な魅力もある。

Western Digital

WD Caviar Black

Western DigitalのパフォーマンスモデルであるCaviar BlackのSerial ATA 3.0対応モデル。プラッタ容量は500GB。64MBの大容量キャッシュを搭載しており、旧世代の10,000rpm HDDに匹敵する性能を持っている。ほかの7,200rpm HDDと比べて、若干価格が高いものの、システムドライブとして用いるには魅力的な製品だ。

Samsung

Spinpoint F3

Samsungの500GBプラッタを採用した7,200rpmモデル。キャッシュは32MB。現行の1TB HDDの中では、実売価格が5,000円前後と最安に近い価格ながら、こちらのテスト結果を見てもらえば分かるとおり、500GBプラッタ製品の中ではシーケンシャル性能がトップクラス。価格対性能比で見ればまさに抜群のコストパフォーマンスを誇るHDDである。

Samsung

EcoGreen F4

Samsungの低消費電力ブランドEcoGreenの667GBプラッタ採用モデルでキャッシュは32MB。5,400rpm HDDの中では最安値を争う製品ながら優れた省電力性能を見せる。初期ロットではAHCIモードで使用した際に不具合が生じる問題が存在したが、新ファームウェアで問題は解決済み。低価格で低消費電力のHDDが欲しい人は注目の1台だ。

Seagate

Barracuda 7200.12

500GBプラッタの7,200rpmモデル。今回紹介しているHDDの中ではもっとも発売が古いモデルだが、パフォーマンスも消費電力も最新の現行HDDに比べなんら劣るところはなく、逆に1TBモデルは価格がこなれている分同スペックのHDDの中ではお買い得感がある。予算を抑えながらも少しでも性能の高いHDDが欲しいという人に最適な1台だ。

Western Digital

WD Caviar Blue

本製品は、500GBプラッタを搭載した7,200rpmのSerial ATA 3.0対応HDDながらお買い得な価格で購入できる点が魅力だったが、ほかの製品の価格が下がってきたことで、その魅力を失いつつある。性能は現行の7,200rpm HDDの中では最下位クラス。しかも、消費電力も高めなので、価格的魅力がなければ、本製品を選択する意味はない。

Western Digital

WD Caviar Green

3TB製品では750GB、2.5TB以下の製品では667/500GBプラッタを採用した5,400rpmモデル。2TB以下の製品は、価格、性能、消費電力のバランスがよくデータドライブに適している。注意したいのは、セクタサイズを512Bから4KBに拡大するAFTを採用していること。AFT非対応のWindows XP以前のOSでは性能が低下するので注意が必要だ。

日立グローバルストレージテクノロジーズ

Deskstar 7K3000

64MBの大容量キャッシュを搭載した600GBプラッタの7,200rpmモデル。現行HDDの中では頭一つ抜けた圧倒的なパフォーマンスを誇る。セクタサイズは512Bながら、容量が2.2TBを超えているため、こちらで解説しているとおり、使用にあたっては若干注意すべき点があるが、新世代HDDの世界をいち早く体験できる1台である。