最新世代のSSDの実力をベンチマークで検証
ここでは、今回紹介した製品の中から、コントローラやフラッシュメモリ、容量の違いを考慮に入れて選んだ主立ったモデルと、旧世代のSSD、現行のHDDをあわせて比較してみた。まずはピーク性能が分かる「CrystalDiskMark」の結果から見ていく。最初に目に飛び込んでくるのは、PDLS PLEXTOR SSD M2Sの、シーケンシャルリード417.6MB/s、ライト316.9MB/sという驚異的な数値だ。最初にSerial ATA 3.0に対応したMicron Technology Crucial RealSSD C300の登場によって、350MB/sオーバーの速度に到達したが、早くもそれを上回る400MB/sオーバーの時代に突入したことになる。この速度は、2011年に出揃うであろうSerial ATA 3.0対応製品群を評価する上で、一つの基準となっていくだろう。
また、Serial ATA 2.5対応製品の中では、Samsung 470のライト速度の高さも特筆すべき点だ。この製品は、高速NANDメモリ「DDR NAND」を採用した初の製品だが、ライト速度に関しては、全体でも3番目に高速で、DDR NANDの性能の高さを証明した結果と言える。
続いて、OS上での各種アプリケーションの動作をシミュレートすることで、使用感の参考になるとされるベンチマーク「PCMark Vantage」の結果を見ていく。非常に興味深いのは、CrystalDiskMarkでは下位クラスの成績だったCorsair Memory Forceが、僅差とはいえCrucial RealSSD C300や470、Intel X25-M Mainstream SATA SSDなどの製品を抑え、トップに立っていることだ。このベンチマークは、4KBのランダム性能が高い製品ほど高いスコアが出る傾向がある。筆者の推測だが、この4KBの性能の高さと、独特のデータ圧縮方式を採用するSF-1222の特性が相まって、よいスコアになったものと思われる。