低価格
SSDの優れたリード性能を気軽に体感できる
上位モデル譲りの性能を実現した低価格モデル
- Intel PC29AS21BA0
- Trim対応
- Serial ATA 2.5
- 2.5インチ
Intel
X25-V Value SATA SSD
問い合わせ先:0120-868686(インテル) URL:http://www.intel.co.jp/LINEUP
型番 | 容量 | 外部キャッシュ | 実売価格 |
---|---|---|---|
SSDSA2MP040G2R5 | 40GB | 32MB | 12,000円前後 |
X-25Mからきれいにフラッシュメモリを半分に減らしただけで、コントローラなど、それ以外のチップは同じものを使っている
同社上位機種「X25-M Mainstream SATA SSD」の容量を減らした廉価版SSD。コントローラなどの仕様はX25-Mと同一で、高い性能を実現している
コントローラ
X25-Mと同じ「PC29AS21BA0」だが、フラッシュメモリの搭載数が半減しているため、5チャンネル並列アクセスとなる
フラッシュメモリ
Intel製の34nm世代のフラッシュメモリを合計5個搭載する。チップあたりの記録容量は8GBだ
採点:9
メリット:ベストセラーモデルの性能を手軽に体感
PCMark Vantage HDD Test Suiteの結果からは、使用感で上位モデルに劣るものではないことが分かる。
デメリット:ライト性能が低い
フラッシュメモリを減らしているので、容量が少なくなり、ピーク時のライト性能も低くなる。
東芝製コントローラを採用し30GBで1万円を切る
- 東芝58NCF618GBT
- Trim対応
- Serial ATA 2.5
- 2.5インチ
Kingston Technology
SSDNow V
問い合わせ先:00531-88-0018 URL:http://www.kingston.com/japan/LINEUP
型番 | 容量 | 外部キャッシュ | 実売価格 |
---|---|---|---|
SNV125-S2/30GB | 30GB | 128MB | 9,000円前後 |
SNV425-S2/64GB | 64GB | 128MB | 19,000円前後 |
SNV425-S2/128GB | 128GB | 128MB | 33,000円前後 |
独特の超小型の基板を採用している。この基板にコントローラ、外部キャッシュ、フラッシュメモリが実装されている
容量の一番少ないモデルは30GBで、東芝の開発した廉価版SSD「SG2シリーズ」を採用した製品。コントローラは東芝の第3世代のものを搭載している
コントローラ
新たに開発された、東芝製の第3世代のコントーラを搭載している
フラッシュメモリ
東芝製の32nm世代のフラッシュメモリを搭載。小型基板に実装するため、BGAという方法が用いられている
採点:9
メリット:実売9,000円前後でSSDが買える
30GBモデルは1万円でお釣りが来る価格で手に入るというのが何よりのインパクト。
デメリット:安いが容量も少ない
30GBという容量は、OSをインストールすれば、残りの空き容量は10GB強ほどというもの。HDDでの補強は必須。
SSDの用途を絞り込むことで1万円前後の低価格を実現
容量を減らすことで低価格化を図ったSSDが、最近人気を集めるようになってきた。容量的にこれ1台で使用するには心もとないが、デスクトップPCのシステムドライブとして使用すれば、OSやソフトの起動時間の短縮など、SSDならではのスピードの恩恵を受けられるというわけだ。
IntelのX-25V Value SATA SSDは、搭載するフラッシュメモリが5個で40GB、KingstonのSNV125-S2/30GBは4個で30GBの容量しかない。また、フラッシュメモリ数を削減することで、並列アクセス数が上位モデルの半分以下となってしまい、とくにシーケンシャルライトの性能がその影響を受けて大きく低下している。確かにシーケンシャルリードは200MB/sに迫るSSDらしい性能を見せる一方で、シーケンシャルライトは50MB/s前後にしか達していない。
ただし、ピーク性能が悪いからと言って、トータルの性能が悪いかと言うとそんなことはない。PC環境をシミュレートして、使用感を調べるPCMark Vantage HDD Test Suiteの結果は両製品とも良好であり、PCの使用感についてはまったく問題ないレベルと言え、システムドライブとしては、十分な性能を有していることが分かる。
こんなパーツと組み合わせたい!
SSDの容量不足はHDDでカバーする
記録容量では圧倒的にHDDのほうが優れているため、どのクラスのSSDであっても「大容量データの保存場所はHDD」ということになる。とくに安価な30GBと40GBのモデルは、OSをインストールしたら、それだけでかなりの領域を占められてしまう。やはりここで組み合わせたいパーツはHDDだろう。安価な5,400rpmでもいいが、OS以外のソフトのインストール先にも選ぶなら、7,200rpm製品を選びたい。
HDD
Western Digital
WD Caviar Black
(Serial ATA 2.5、7,200rpm、2TB)
実売価格:27,000円前後