高級
「速度、容量、インターフェース」すべて最高を求める人にオススメ
リード350MB/sを実現した世界初のSerial ATA 3.0対応SSD
- Marvell 88SS9174
- Trim対応
- Serial ATA 3.0
- 2.5インチ
Micron Technology
Crucial RealSSD C300
問い合わせ先:support@j-dsolution.com(ジェイ・ディ・エス) URL:http://www.crucial.com/LINEUP
型番 | 容量 | 外部キャッシュ | 実売価格 |
---|---|---|---|
CTFDDAC128MAG-1G1 | 128GB | 256MB | 48,000円前後 |
CTFDDAC256MAG-1G1 | 256GB | 256MB | 80,000円前後 |
Serial ATA 3.0対応のMarvell製コントローラを搭載
片面にコントローラとフラッシュメモリを8個搭載する。外部キャッシュは、コントローラとは反対面に配置されている。DRAM、NAND型メモリの両方を手掛けるMicron Technologyの製品らしく、コントローラ以外はすべて自社製。搭載外部キャッシュは256MBと大容量
Serial ATA 2.5の転送速度を超える性能を持つ
最大転送速度6Gbps(600MB/s)のSerial ATA 3.0に対応した、現在唯一のSSD。Serial ATA 2.5が持つ、300MB/sという転送速度を超える350MB/sのシーケンシャルリード速度を存分に活かすことができる。
コントローラ
Serial ATA 3.0対応のMarve llのコントローラ「88SS9174-BJP2」を搭載。6Gbpsインターフェースに対応したコントローラは現在のところこのチップのみ
フラッシュメモリ
容量128GBの自社製MLCタイプのNAND型フラッシュメモリを搭載。搭載メモリは、片面8個、両面で合計16個搭載している
性能を最大限活かすならSerial ATA 3.0環境は必須
本製品最大の特徴は、やはり最大転送速度600MB/sの「Serial ATA 3.0」に対応していることだ。そしてその特徴を最大限活かした製品に仕上がっている。GIGABYTEの890GXマザーを使い、AMDのSouth Bridge「SB850」、MarvellのSerial ATA 3.0対応コントローラチップ「88SE9128」で、Serial ATA 3.0接続時におけるCrystalDiskMarkのシーケンシャルリードの数値を見てみると、Serial ATA 2.5の最大転送速度300MB/sを大きく超える速度を記録している。さらに、ランダムリード512KBの結果も300MB/sを超えている。本製品をSerial ATA 2.5で接続すると、シーケンシャルリードが約280MB/s、ランダムリード512KBが約270MB/sとなっていることと比較すると、その差は歴然としている。
ライト速度に関しては、もともとピーク時の値がSerial ATA 2.5の転送速度を上回っていないため、Serial ATA 2.5と3.0を比較しても、大きな差は見られない。これは当然の結果と言えるが、220MB/sのシーケンシャルライトというのは、現在市場に出回っているSSD製品の中ではトップクラスの速度だ。SSDの弱点とされるライト速度でも、優れた性能を証明していることになる。ちなみにIometerでは成績が振るわないが、これは4KBの設定でデータが小さく、Serial ATA3.0の帯域を活かせず、さらにIntel製ドライバは小さなデータアクセスに強い傾向があるなど、ベンチマークとドライバの相性もあるため、このような結果になっているものと思われる。
総じて見ると本製品は、Serial ATA 3.0にいち早く対応したというだけでなく、性能面においても現行製品の中でトップクラスなのは間違いない。
300MB/sを大幅に超える圧倒的な速度
AMDドライバは優秀なスコア
4KBのランダム速度はIntelのICH10Rに分がある
こんなパーツと組み合わせたい!
将来も安心して使えるSerial ATA 3.0対応製品
SSDの速度を活かすには、6GbpsのSerial ATA 3.0が必須条件である以上、そのスペックを使いこなせるマザーを準備したい。理想的なのはチップセット内蔵タイプだが、現時点ではAMD 8シリーズのSouth Bridge「SB850」搭載マザーボードがこの条件を満たしている。
マザーボード
GIGABYTE
GA-890GPA-UD3H(rev. 1.0)
(AMD 890GX+SB850)
実売価格:18,000円前後
採点:9
メリット:高級の中の高級、高性能の極みを味わう
リード/ライト速度ともに現行のSSD製品の中ではトップクラスの性能を誇っている。そしてその速度を損なわないために、最新インターフェースのSerial ATA 3.0が採用されている。
デメリット:導入コストが高く付くのが難点
逆に言えば、Serial ATA 3.0環境でなければ、この製品の性能を十分活かすことはできない。Serial ATA 3.0環境へ移行するための予算や手間を考えると、少しハードルは高くなる。
【検証環境】CPU:Intel Core i7-940(2.93GHz)、AMD PhenomⅡ X4 965 Black Edition(3.4GHz)、マザーボード:GIGABYTE GA-X58A-UD7(rev.1.0)(Intel X58+ ICH10R)、GA-890GPA-UD3H(rev. 1.0)(AMD 890GX+SB850)、メモリ:Corsair Memory XMS3 CMX6GX3M3A1333C9(PC3-10600 DDR3 SDRAM 2GB×3 ※AMD環境では2枚のみ使用)、ビデオカード:NVIDIA GeForce 8600 GTリファレンスカード、システムSSD:東芝 THNS512GG8BBAA(Serial ATA 2.5、MLC、512GB)、OS:Windows 7 Ultimate 64bit版、ドライバはとくに明記がない場合Intelドライバ(Intel Matrix Storage Manager)を使用