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6大パーツの中核をになう超定番製品を総力比較 ド本命パーツ選び徹底指南66連発!!

CPU編

TEXT:編集部 遠山健太郎
  • Socket AM3
  • クアッドコア
  • 4スレッド同時実行

AMD

PhenomII X4シリーズ

問い合わせ先:0053-165-0441(日本AMD)
URL:http://www.amd.co.jp/
Core i7-860

低価格化で魅力アップのネイティブクアッドコア

 PhenomII X4シリーズはAMDの主力クアッドコアCPUだ。パフォーマンスではCore i7シリーズにはおよばないものの、低価格化が進んだことで魅力が大幅にアップ。ランキング上位に食い込む人気CPUとなった。
 現行のAMD CPUはCPUソケットにSocket AM3を採用するが、内蔵するメモリコントローラはDDR3/DDR2両対応のものであり、Socket AM2との互換性も保たれている。BIOSの対応が必須ではあるものの、多くのAM2マザーボードでAM3対応CPUが利用できるため、アップグレード用途にも応える。新たに自作する際も、DDR2メモリ対応のAM2マザーボードとDDR3メモリ対応のAM3マザーボードのどちらでも使えるのは大きなメリットだ。
 そのほかの特徴と言えば、「Black Edition」モデルの存在が挙げられる。通常のモデルでは固定されている内部倍率が変更可能であるため、オーバークロックの自由度が高く、チューニングしがいがある。Intelにも同様の機能を持つExtreme Editionが用意されているが、これは10万円クラスの超ハイエンドモデル。Black Editionは2万円以下で入手できるため、オーバークロックに興味があるなら、狙ってみるのもおもしろい。

本命のワケ
  • 高いコストパフォーマンスを実現
  • Socket AM2マザーと互換性アリ
  • 倍率ロックフリーのBlack Edition
編集部遠山健太郎の評価

ビデオカードと組み合わせてゲームマシンを作ってもよし、定評あるGPU内蔵チップセットと組み合わせて動画エンコードマシンを作るもよし。幅広く使えるのが○。

図

LINEUP

製品名 クロック コア/
スレッド数
GPU 実売価格
PhenomII X4 965 BE 3.4GHz 4/4 17,500円前後
PhenomII X4 955 BE 3.2GHz 4/4 15,500円前後
PhenomII X4 945 3GHz 4/4 14,500円前後
内部倍率を変更できる「Black Edition」

CPUの動作クロックは、ベースクロックと呼ばれるクロックにモデルごとに定められた倍率をかけることで決定されている(200MH× 17 = 3.4GHzなど)。通常、CPUのオーバークロックはこのベースクロックを高めることで実現するが、ベースクロックを上げるとメモリの動作速度も速くなってしまい、メモリが原因でこれ以上クロックを上げられないなどということが起こる。CPUの内部倍率のロックが解除されたモデルではベースクロックと内部倍率の組み合わせを自由に設定できるため、よりオーバークロックを行ないやすい。内部倍率を1段階だけ上げ、1ランク上のモデルと同じクロックで動作させるなど、ライトなオーバークロックにも向いている。

画像

Black Editionモデルは、BIOSからCPUの内部倍率を0.5倍きざみで自由に変更できる

廉価版クアッドコアAthlonII X4との性能差は?

 ここではランキング上位のPhenomII X4 965 Black Edition/955 Black Edition/945の3モデルの性能を見てみよう。比較対象には、より低価格だが3次キャッシュを搭載しないAthlonII X4 630を用意した。
 動画エンコードの結果は、きれいに階段状の結果となった。PhenomII X4 シリーズ3モデルは、動作クロック以外に違いはないため、当然の結果と言えるだろう。それぞれの価格差は1,000円~2,000円であるため、予算に余裕があれば上位モデルを選択するのがお勧めだ。下位モデルのAthlonII X4 630との差はクロック分以上にあるところを見ると、3次キャッシュを搭載しないデメリットは少なからずあると言えるだろう。
 バイオハザード5ベンチマークでの結果はさらに顕著だ。頻繁に読み出されるテクスチャなどのデータを大容量3次キャッシュに格納できるPhenomII X4の優位は明らかだ。
 最後にシステム全体の消費電力を見てみよう。PhenomII X4 965/955 BlackEditionのTDPは125W、945とAthlonIIX4 630と95Wで、その違いは今回の結果にも表われている。AMD製CPUはIntel製よりも消費電力が大きい傾向にあるが、アイドル時は低く抑えられており、24時間運用のマシンでもない限り、必要以上に気にすることはないだろう。

画像
AM3 CPUはAM2マザーでも使える

AMDの主力CPUソケットはSocket AM3だが、旧世代のSocket AM2対応マザーボードも店頭ではまだまだ入手可能だ。Socket AM3対応CPUはDDR2メモリもサポートしており、Socket AM2マザーボードでも問題なく使うことができる(BIOSの対応が必要)。一方、Socket AM2対応の初代PhenomシリーズなどはDDR3メモリをサポートしておらず、Socket AM3マザーボードでは利用できないことに注意しよう。

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AMD 690Gなどチップセットが古いものだとCPU-チップセット間の速度が遅く、最新CPUの性能を発揮できない

PhenomII X4のオーバークロック耐性を調査
画像

 ASUSTeK M4A89GTD PRO/USB3付属のオーバークロックツール「Turbo V EVO」の自動設定(Extreme Tuning)を利用。Black Editionについては自動設定に加え、手動で内部倍率の変更も行なっている。
 その結果、どのCPUでも14%強のオーバークロックでの安定動作を達成した。Intel系のCPUの伸びからするとややもの足りない部分もあるが、アーキテクチャの違いもあるので、これは仕方ないだろう。しかし、Black Editionは内部倍率を変更可能なので、OCパーツで固め、BIOS設定を詰めることで、4GHz超えも狙えそうだ。

【検証環境】マザーボード:ASUSTeK P7P55D-E EVO(Intel P55)、ASUSTeK P6T Deluxe V2(Intel X58+ ICH10R)、ASUSTeK M4A89GTD PRO/USB3(AMD 890GX+SB850)、メモリ:OCZ Technology OCZ3P1333LV4K(PC3-10600 DDR3 SDRAM、CL=7、2GB×2)、OCZ Technology OCZ3G1333LV3GK(PC3-10600 DDR3 SDRAM、CL=7、1GB×3)、ビデオカード:ATI Radeon HD 4770リファレンスカード、HDD:WesternDigital WD Caviar Black WD1001FALS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、1TB)、CPUクーラー:Thermaltake Frio 冷却魂(※オーバークロック検証のみ、それ以外はリテールクーラーを使用)、OS:Windows 7 Ultimate 64bit版

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