人気製品には選ばれる理由がある。それは性能だったり、デザインだったり、使い勝手だったりさまざまだが、多くのユーザーのメガネにかなうだけのことはあり、水準以上の性能を備えているものがほとんどだ。しかし、ユーザーごとに求める性能は千差万別であり、多くはどこかが足りなかったり、よけいだったりする。人気だからという理由だけでパーツを購入するのは避けるべきだ。
本特集では、基幹パーツである6種類のカテゴリーから人気製品を集め、人気の理由、思わぬ弱点を浮き彫りにする。今後のパーツ選びの参考にしてほしい。
ド本命パーツとは?
製品数がもっとも多いミドルレンジクラスの中でも、人気(売れ行き)と性能を兼ね備えた製品を本特集では「ド本命パーツ」と呼んでいる。「鉄板パーツ」などとも呼ばれることもあるが、どれも買って損のない優れ物ばかりだ。
6大パーツのここが知りたい!
1マザーボード

似た仕様の製品が多いマザーボードは製品選びが難しいパーツの一つである。各社とも独自機能の搭載に力を入れているが、その詳細はスペック表を見ただけでは分かりにくい。実機でのレビューを参考にしたい
2CPU

一昔前は動作クロックの高低が性能を表わす指標として利用されていたが、現在ではコア数や同時処理スレッド数の影響が非常に大きく、性能差を見きわめるのが大変。用途をハッキリさせた上で選ぶのがよい
3ビデオカード

いち早くDirectX11に対応したATI製GPU搭載製品が人気。同じGPUを搭載していても、オーバークロック仕様やオリジナルクーラー搭載品などバラエティに富んでおり、最適な製品を選ぶのはなかなか大変だ
4ケース

デザインの好みが分かれるPCケースは、息の長い売れ行きの定番製品がいくつも存在する。今回の見どころは、定番製品が定番たり得る理由、そして定番の座を狙う新製品の実力だろう
5電源

定格出力やコネクタの種類など、スペックに現われる項目は比較しやすいものの、安定性や品質などに関しての情報が圧倒的に不足している。今回は人気製品を文字どおり丸裸にし、徹底検証を行なった
6CPUクーラー

オーバークロック耐性の高いCPUが人気を集めていることを受け、冷却性能の高い製品が人気。各製品ごとに実際のCPU温度や動作音などを掲載したほか、使い勝手のよしあしもじっくりチェックしている