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PCパーツ100選 2010
TEXT:長畑利博
変換効率や信頼性が大きく向上
電源編
image2009年の電源のトレンドは、効率の向上が中心だったが、使い勝手や品質面でも地道に改良が進められている。現在の人気モデルを集めて再チェックしてみよう。
高性能電源を選べるのは自作PCならではの醍醐味
 電源ユニットはPCの処理速度に直接影響を与えないため、一般的な市販PCのBTOでは購入時にカスタマイズできない。将来の環境まで考えて、納得のいく構成を選べる自作PCならではのパーツと言える。一見地味な役割の電源ユニットだが、2009年中は大きな進化を遂げたことから注目度が増している。もっとも大きな進化は、80PLUS認証取得製品の急速な増加からも見て取れる変換効率のアップだ。電源ユニットは、長距離の伝送でもロスが小さい代わりに電圧が不安定な交流電流(AC)を、PCなどの機器の動作に適した安定性の高い直流電流(DC)に変換する役割を持つ。しかし、交流電流を直流電流に変換する際に一定の損失が発生、これが熱となって放出されてしまう。この損失を減らす(=変換効率を高くする)ことが最近の大きな課題となっており、その目標値として設定されているのが「80PLUS」と呼ばれるガイドラインだ。

 1万円台のミドルレンジクラスは80PLUS Standard認証をほとんど取得しており、より上位の80PLUS Bronzeの取得が進みつつある。2万円以上のハイエンドクラスでは80PLUS Gold認証取得製品がリリースされ、最高で90%超の変換効率を達成している。また、1万円以下のローエンドクラスの製品でも80PLUS Standard認証を取得した製品が次々と登場しているのも注目したい。

 変換効率も重要だが、さらに大切なのが安定性・信頼性だ。2009年はAthlon II X4などが登場し、ローエンドクラスにまでクアッドコアCPUが普及し始めており、最近では多くの環境で高負荷時の消費電力が増大している。その半面、アイドル時はかなり省電力化が進んでいるため、電力負荷の落差が大きい。GPUについても同様の傾向が見られるため、パーツ側の負荷の変動にすぐさま対応して安定した電力を送ることのできる電源が求められるようになってきた。また、105℃コンデンサなどの耐久性の高い部品の採用や負荷の変化に高速追従できるDC-DCコンバータなど、設計についても高いレベルが求められるようになってきている。
imageクアッドコアCPUがローエンドにも普及
2009年はローエンドにまでクアッドコアCPUが普及し始めた。これに対応するため、ローエンドクラスの電源でも高出力化や信頼性の向上といった動きが起きている
電源選びの注目トピック1
80PLUS認証の普及が加速
image5,000円前後のローエンド製品にも普及が始まったことに加え、ハイエンド製品ではついに最高効率が90%を超える80PLUS Gold認証取得製品が登場。さらなる高効率化に対応するため、出力20%以上の全域で変換効率90%以上を達成したものに与える「80PLUS Platinum」のガイドラインも策定されている。
電源選びの注目トピック2
プラグインケーブル採用機種が増加
image以前は高級機種の代名詞だったプラグインケーブルも、最近は5,000円前後の製品でも採用例が増えている。一方、ハイエンドモデルでは、最近のPCケースで流行しているマザーボード裏を使った配線に対応させるため、ケーブルを長くしたり、よりスリムなケーブルを使ったりするなど、使い勝手の向上が進んでいる。
ATX電源10製品を一斉検証
 今回は2009年に話題になった製品を600W未満、600W以上のクラスに分け、テスト環境もそれぞれの出力に合わせた2パターンを用意して比較している。また、比較対象として2006年に発売された定番ローエンドモデル「サイズ CoRE PoWER 400W」も同時に検証した。

 テスト内容は効率の目安となる消費電力と、ファンノイズなどの動作音に加え、+12V出力の安定性のグラフを次のページからのカタログ中に掲載している。高負荷時についてはシステム負荷テストツールのOCCT Perestroika 3.1.0と、3Dベンチマークソフトの3DMark06をループモードで約30分間動作させ、負荷をかけている。

 なお、動作音の計測で、600W以上クラスのほうがやや暗騒音が高めなのは、ビデオカードのファンノイズが一定量入ってしまうためである。消費電力については、電力計測器「Watts Up? PRO」を使用し、高負荷時とアイドル時の消費電力を計測している。

 600W未満クラスの消費電力については、唯一80PLUSに対応していないサイズ 剛力2プラグイン 400Wの結果が若干高いが、それ以外はほぼ横並びの結果と言える。80PLUSが普及してきたゆえの結果とも言えるだろう。静音性は、いずれの製品も十分なレベルに達しているが、なかでもファンの回転数が低いAntec TruePower New TP-550APや、大口径ファンを搭載する剛力2プラグイン 400W、独自のMAGMAファンを採用するEnermax ECO80+ EES400AWTは無音に近いレベルだ。安定性では、TruePower New TP-550APのブレが少なく、次いでCompucase HEC WIN+ 550W、ECO80+ EES400AWTという結果だった。ただ、今回程度の負荷であれば、どの電源も問題のないレベルと言える。

 続いて600W以上クラスを見てみると、80PLUS Gold/SilverのOCZ Technology OCZZ850M、Sea Sonic Electronics Xseries SS-750KM、サイズ ENERGIA-800P、Corsair Memory CMPSU-850HXJPの消費電力が小さくこちらも横並びに近い。静音性については、アイドル時にほとんどファンが停止している準ファンレス状態のSS-750KMと、大口径ファンを搭載したENERGIA-800Pがよい結果となった。CMPSU-850HXJPやOCZZ850Mもファン自体の音は静かだが、コイル鳴きと思われる音が何度か発生している。安定性については、SS-750KMの優秀さが一目瞭然。価格から考えればアクティス G-POWERX AP-1000GLX80+BLも健闘していると言えるだろう。

 以上の結果から、価格こそ高いものの、全項目で好成績を出しているSS-750KMをGold Recommendedに、比較的安価かつ、静音性、安定性、品質などで総合的に優れるTruePower New TP-550APをSilver Recommendedに選定した。
image
image
【検証環境】
[600W以上]
CPU:Intel Core i7-920(2.66GHz)
マザーボード:ASUSTeK Rampage II GENE(Intel X58+ICH10R)
メモリ:OCZ Technology OCZ3X1333LV3GK(PC3-10600 DDR3 SDRAM 1GB×3)
ビデオカード:GIGABYTE GV-N275UD-896H(NVIDIA GeForce GTX 275)
暗騒音:35.2dB

[600W未満]
CPU:Intel Core 2 Quad Q9400(2.66GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5Q(Intel P45+ICH10R)
メモリ:Patriot Memory PSD24G800KH(PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×2
ビデオカード:GIGABYTE GV-N96TSL-512I(NVIDIA GeForce 9600 GT)
暗騒音:33dB

[共通]
HDD:日立GST Deskstar 7K1000.B HDT721010SLA360(Serial ATA 2.5、7,200rpm、1TB)
OS:Windows 7 Ultimate 64bit版
電圧測定機器:三和電気計器 PC20
室温:22℃
動作音測定距離:ファンから約10cm
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