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TEXT:保坂陽一 |
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激安ファイルサーバーマシンの最適解はこれだ!!
プラン1:合計2.5TBのHDDを搭載した36,703円の激安Atomサーバー!! |
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(1)使っていないIDEドライブで代用したい
Serial ATA 2.5ポートが2基しかないため、光学ドライブはIDE接続のものを使用。フラットケーブルは邪魔になりやすいのでうまくまとめよう |
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(2)Mini-ITXとしては十分な出力
定格出力200WのSFX電源を搭載。今回のAtomサーバーなら、まず容量不足で悩むことはないだろう |
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(3)大容量・低発熱HDD
HDDは激安ファイルサーバーとしてはちょっと贅沢な1TB+1.5TBの2台構成。マザーボードの仕様的にRAIDには非対応だが、拡張スロットを使いRAIDカードを増設し、5インチベイにもHDDを搭載するなどのテクニックもある |
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(4)1000BASE-T LANポートを装備
バックパネルは本当に簡素で、映像出力端子はDsub 15ピンしか用意されていない。ただ、搭載されているLANコントローラはギガビットLANに対応した1000BASE-Tタイプなので、ファイルサーバーとしての及第点はとりあえず守っている。また、本機の管理はリモートデスクトップでも十分可能だろう |
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検証の結果、Celeronファイルサーバーは消費電力が高く、NASキットは転送速度が遅い、ということで、今回サンキュッパの激安ファイルサーバーとして推すマシンは、Atomマザーを使ったこのMini-ITXマシンとなった。HDDは1TBと1.5TBの2台を搭載。ケースはコンパクトで省スペースなものだが、PCIスロットによる外部への拡張性も残されている。ただ、さすがに内部が狭いので、冷却面が気になるところ。光学ドライブをUSB接続のもので代用するなどすれば、内部にかなり余裕ができそうだ。 |
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HDDを2台搭載できるMini-ITXケース
5インチベイに加えて、3.5インチベイと3.5インチシャドーベイを使用可能な、“Mini-ITXにしては”拡張性の高いケースとなっている |
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限りある拡張性を増やすための最後の砦
拡張スロットはPCIを装備。スリムタイプのケースながら、Low Profileではなくそのままカードを挿せるのは大きなメリットと言えるだろう |
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【パーツ構成】 |
CPU+マザーボード:Intel Atom 330(1.6GHz)+Intel D945GCLF2(Intel 945GC+ICH7) |
7,923円 |
メモリ:ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×1 |
1,080円 |
HDD1:Western Digital WD Caviar Green WD10EADS(Serial ATA 2.5、5,400rpm、1TB) |
6,970円 |
HDD2:Seagate Barracuda LP ST31500541AS (Serial ATA 2.5、5,900rpm、1.5TB) |
10,980円 |
光学ドライブ:ソニーオプティアーク AD-7200A(IDE) |
2.950円 |
ケース:アスクテック NT-ITX/250(200W電源搭載) |
6,800円 |
計 36,703円 |
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Windows 7対応度 |
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エクスペリエンスインデックス |
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Windows 7 |
Vista |
プロセッサ |
3.3 |
4.3 |
メモリ(RAM) |
4.2 |
4.4 |
グラフィックス |
2.0 |
4.1 |
ゲーム用グラフィックス |
3.0 |
2.8 |
プライマリハードディスク |
5.9 |
5.9 |
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Windows 7 64bit版をインストールしてみたところ、別途ドライバを必要とせずにすんなり動いてしまった。GPUをしっかり認識しているようで、Aeroを最初から使用できたのは驚きだ。システム的に枯れた仕様のマシンだと、安定して使えるのかもしれない |
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総評 コンパクト志向と拡張性重視のどちらを取るか |
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プラン1のAtomマシンに加えて、プラン2としてCeleronマシンも組んでみたわけだが(構成は下参照)、正直言うとどちらもアリという感じだ。省電力性とコンパクトさを取るならプラン1、拡張性を考えるならプラン2もやはり捨て難い。ファイルサーバーとして限定してしまえばAtomでも転送速度は十分なようだが、PCMark Vantageの総合スコアを見ると、CeleronマシンはAtomの2倍以上の性能を備えているのが分かるし、アイドル時の最低消費電力は10W程度“しか差がない”とも言える。AtomマシンにはACアダプタを使用するなどして、さらなる省電力化を狙うとよいかもしれないが、そうすると同価格に収めるのは難しくなるだろう。
いずれにせよ、3万9,800円以内で2TBオーバーものストレージを備えたコンパクトマシンが組めたというのは驚きだ。コストパフォーマンスもまずまずであり、双方のいいとこ取りで、AtomマザーのPCIスロットにSerial ATA増設カードを装着し、microATXケースで拡張性を確保というのもおもしろそうだ。 |
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プラン2:拡張性が高く将来的な増設もこなせる1台 |
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デュアルコアのCeleron E1500+激安G41マザーボードを使用し、プラン1のAtomマシンからHDD容量を少し減らすことで3万5,640円とさらにシェイプアップしてみた。ピーク時の消費電力はやや高いが、ボード上にSerial ATA 2.5ポートを4基備え、ビデオカードの拡張もOK。汎用性・将来性の高さで魅力のあるサーバーとなった。 |
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【パーツ構成】 |
CPU:Intel Celeron E1500(2.2GHz) |
4,650円 |
マザーボード:J&W Technology JW-IG41M-HD(Intel G41+ICH7) |
6,510円 |
メモリ:ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×2 |
2,080円 |
HDD1:Western Digital WD Caviar Green WD10EADS(1TB) |
6,970円 |
HDD2:Western Digital WD Caviar Green WD10EADS(1TB) |
6,970円 |
光学ドライブ:LG Electronics GH22NS50B-B(Serial ATA) |
2,580円 |
ケース:サイズ GX-3901-BK(400W電源搭載) |
5,880円 |
計 35,640円 |
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Intel |
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DG45FC |
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最安値:12,060円 |
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問い合わせ先:0120-86866(インテル)
URL:http://www.intel.co.jp/ |
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LGA775 |
Intel G45+ICH10R |
DDR2 |
Mini-ITX |
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拡張性もカバーできる高機能Mini-ITXマザー
Mini-ITXで省スペースにこだわるなら、G45チップセット搭載のこんなマザーを使うのも手。eSATAポートも備え、Atomマザーと比較して拡張性は格段に上がる。将来性を考えると損はないはずだ。 |
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玄人志向 |
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SAPARAID-PCI |
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最安値:1,880円 |
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問い合わせ先:購入店舗にて対応
URL:http://kuroutoshikou.com/ |
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Serial ATAポートを増設できる
RAID 0/1/0+1を構成できるSerial ATA&Ultra ATA/133インターフェースの増設カード(PCI)。HDDインターフェースの少なさを補うなら、このような拡張カードを使えばよいだろう。 |
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