BDドライブ付きでサンキュッパな静音特化AVマシン 2/4 | サンキュッパPC自作の神髄

トップ
> 第1特集
> サンキュッパPC 自作の神髄

激安マシンの基礎知識 1/2

激安マシンの基礎知識 2/2

39,800円で作る激安ゲームマシン 1/4

39,800円で作る激安ゲームマシン 2/4

39,800円で作る激安ゲームマシン 3/4

39,800円で作る激安ゲームマシン 4/4

激安オーバークロックに挑戦！ 1/2

激安オーバークロックに挑戦！ 2/2

BDドライブ付きでサンキュッパな静音特化AVマシン 1/4

BDドライブ付きでサンキュッパな静音特化AVマシン 2/4

BDドライブ付きでサンキュッパな静音特化AVマシン 3/4

BDドライブ付きでサンキュッパな静音特化AVマシン 4/4

激安自作ファイルサーバー 1/2

激安自作ファイルサーバー 2/2

メーカー製激安サーバーを普段使いのPCにする 1/2

メーカー製激安サーバーを普段使いのPCにする 2/2

その他の特集（2011年）

激突！Bulldozer vs. Sandy Bridge

震撼性能！　Sandy Bridgeに死角なし!!

＊ユーザー登録からアンケートページへ進んでください。

＊プレゼントの対象は「最新号購入者」のみとなります。

BDドライブ付きでサンキュッパな静音特化AVマシン

TEXT：宮崎真一

激安PC作りのための検証その1

BD再生をチップセットだけでラクラクこなせるか？

■	下位モデルのCPUでもAMD 785Gなら楽々再生が可能

　激安PCでは、どうしてもCPUのクラスを落としがちだ。今回目標としているAV機能――とりわけBDを鑑賞する場合、下位モデルのCPUを主体としたシステムではまともに再生できなかったり、できてもほかの作業をまったく受け付けないほどCPU負荷が高くなったりと、性能不足に悩まされることがある。

　そこで利用したいのが、統合型チップセットの動画再生支援機能である。これは、本来CPUでになう処理の一部をチップセット内のグラフィックスコアが肩代わりすることで、CPU負荷を軽減するというもの。これにより、下位モデルのCPUでも再生負荷の高いBDを快適に楽しむことができるのだ。しかし、チップセットによっては動画再生支援機能を有していなかったり、有していてもその性能に差があったりと注意が必要。とくに、廉価モデルに属するものでは、同機能を省略している場合があるので下調べをしっかりとしておきたい。

　今オススメの統合型チップセットは、8月に登場したばかりのAMD 785Gだ。AMD 785Gは、AMD 780Gの後継モデルにあたるチップセットだが、動画再生支援機能として新たにUVD 2.0をサポートしたことが特徴で、ピクチャインピクチャでのデュアルストリーム再生や、DVDムービーをHD画質相当の解像度まで高めるアップスケーリングといった二つの機能をサポートしている。

　実際に、BD再生時のCPU使用率をライバルの統合型チップセットなどと比較してみると、AMD 785GはCPU使用率26％とまずまずの値。NVIDIA GeForce 9600 GT搭載ビデオカードがもっとも低い7％であることはさておき、統合型チップセットのGeForce 9300が16％とさらに低く、こちらのほうが秀でた結果となった。しかし、GeForce 9300搭載マザーボードは、1万円を超える価格のものがほとんどでAMD 785G搭載製品に比べると高価。UVD 2.0のような機能もまだサポートしていないため、トータルバランスではやや不利だ。

BDの再生は統合型チップセットで
グラフィックス機能統合型チップセットの中には、BDなどのHD動画の再生支援機能が用意されたものがある。CPU能力に依存せずに再生が行なえるので、激安PCでは検討をオススメする

主要な統合型チップセットのHD動画再生支援機能対応表
チップセット	グラフィックスコア	HD動画再生支援機能
AMD 790GX	ATI Radeon HD 3300	UVD
AMD 785G	ATI Radeon HD 4200	UVD 2.0
NVIDIA GeForce 9400/9300	NVIDIA GeForce 9400/9300	PureVideo HD
Intel G45	Intel GMA X4500HD	Clear Video Technology
Intel G41	Intel GMA X4500	非対応

【検証環境】
CPU：AMD Athlon II X2 240（2.8GHz）、Intel Pentium E5300（2.6GHz）
マザーボード：MSI 785GTM-E45（AMD 785G＋SB710）、ASRock G41M-LE（Intel G41＋ICH7）、MSI P7NGM-Digital（NVIDIA GeForce 9300）
メモリ：ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM 1GB×2
ビデオカード：GIGABYTE GV-N96TSL-512I（NVIDIA GeForce 9600 GT）※ASRock G41M-LEに搭載
HDD：Samsung EcoGreen F2 HD502HI（Serial ATA 2.5、5,400rpm、500GB）
OS：Windows Vista Ultimate SP1、Blu-ray Discソフト：バンダイビジュアル「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0」のオープニングムービー開始直後から1分間の平均

BD視聴を楽しむためのお買い得パーツ

ASUSTeK

M3A78-EM

最安値：7,480円

問い合わせ先：news@unitycorp.co.jp（ユニティ）
URL：http://www.asus.co.jp/

Socket AM2	AMD 780G＋SB700
DDR2	microATX

HDMIだけでなくDisplayPortを標準搭載
AMD 780Gを搭載し、映像出力端子にDisplayPortをはじめ計4系統用意するなど、最新機能先取りの意欲的な構成。動画再生支援機能としてATI Radeon HD 3200をサポートし、BD再生もこなす。

LITE-ON IT

IHES208-27

最安値：12,480円

問い合わせ先：03-3980-6442（恵安）
URL：http://www.liteonit.com.tw/

BD読み出し8倍速	DVD読み出し16倍速
CD読み出し48倍速	Serial ATA

BD再生のほかDVDメディアの書き込みが可能
DVD±Rへの16倍速書き込みと、DVD±R DLへの8倍速書き込みに対応したコンボドライブ。BDについては再生のみをサポートしており、このタイプでは最安クラスの製品となっている。

激安PC作りのための検証その2

GPGPU機能でCPUよりも高速にエンコードが可能？

■	統合型チップセットを使ってCPUよりも高速エンコード

　CPUに代わり、GPUでエンコードなどの処理を行なわせるGPGPU（General Purpose GPU）が今熱い。GPGPU機能は、GPUさえ対応していればビデオカードだけにとどまらず、グラフィックスコアを内蔵する統合型チップセットでも利用することができる。また、それぞれの性能によるので一概には言えないが、一般にCPUで行なうエンコードよりもGPUで行なうほうが高速とされる。

　統合型チップセットでGPGPUに対応しているものには、AMDならAMD 785Gを搭載したもの（790GX/780Gは非対応）、NVIDIAならGeForce 9400/9300を搭載したものが挙げられ、前者はATI Stream、後者はCUDAという名称で呼ばれている。なお、Intel製の統合型チップセットはGPGPU機能を使えない。

　また、GPGPUを利用するためには、ソフト側もGPGPUをサポートしている必要がある。ATI StreamとCUDAに対応したエンコーダには、CyberLinkのPowerDirector 8やMediaShow Espressoなどがあり、別途用意する必要がある。

　ここでは、PowerDirector 8を用いてMPEG2ファイルをH.264形式へと変換した際の速度を測定し、GPGPUの性能を検証してみた。すると、NVIDIA GeForce 9300の場合、搭載CPUのPentium E5300のみでエンコードしたときよりも13秒早く終えることができた。なおグラフには載せていないが、ミドルレンジのクアッドコアCPU、Phenom II X4 905eを使用した場合は1分25秒で最速だった。しかし、そのコストを考えれば統合型チップセットでもそれなりの効果が得られることに注目したい。なお、AMD 785Gについては、PowerDirector 8以外にMediaShow Espressoでも試してみたがうまく動作しなかった。最新チップセットということもあり、ドライバ／ソフトの対応がなされていないのかもしれない。今後の改善に期待したいところだ。