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TEXT:Jo_Kubota |
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限界に挑戦。激安ゲームPCはコレだ!
プラン1:性能、省電力性のバランスが取れた激安高性能マシン |
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ケース標準付属を狙え
PCケースに電源ユニットが付属しているものを狙おう。3万9,800円で作るには、これは不可避の選択となる |
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性能はOCでカバー
3万9,800円という予算ではビデオカードに少しでもコストを回すのが正解。性能不足はOCで補え! |
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ビデオカードは妥協しない
ビデオカードは妥協せずに選ぼう。CPUとの予算配分に悩んだら迷わずビデオカードにお金をかけるべし |
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HDDは高速回転モデルで
ゲームのロード時間はHDD性能も大きく影響するため、容量よりも性能を重視した製品を選びたい |
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激安ゲームPCの最適解は低価格CPU+高性能ビデオカード |
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定格動作のPhenom II X2 545やオーバークロックしたAthlon II X2 240も捨て難いが、Pentium E5300にGTS 250(512MB)という環境が性能と消費電力を踏まえるとベストと判断した。繰り返すが、ビデオカードさえミドルクラスなら、CPUはある程度妥協しても、ゲームは問題なくプレイできるということがお分かりいただけたと思う。また、OCすることでさらなるパフォーマンスアップも可能なのが魅力。それにしても、イマドキの3万9,800円PCは侮りがたい性能を持っている。 |
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CPUをOCして性能の底上げを狙う
Pentium E5300では安価なマザーボードでも20%ほどのOCが見込める。OC率によっては数ランク上の動作クロックになるため、ビデオカードの性能をさらに引き出せる |
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高解像度のゲームもさくさく動作
解像度1,920×1,200ドットでもストリートファイター IVは快適に動作した。グラフィックス設定を引き上げ、美麗なゲームシーンを楽しむのも◎
【ストリートファイター IV】
(C)CAPCOM U.S.A., INC. 2008,2009 ALL RIGHTS RESERVED. |
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【パーツ構成】 |
CPU:Intel Pentium E5300(2.6GHz) |
6,300円 |
マザーボード:ASUSTeK P5KPL-AM EPU(Intel G31+ICH7) |
5,637円 |
メモリ:Transcend Technology JetRam JM4GDDR2-8K(PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB×2) |
3,950円 |
ビデオカード:Palit Microsystems GeFiroce GTS 250(NVIDIA GeForce GTS 250) |
10,980円 |
HDD:Western Digital WD Caviar Blue WD3200AAKS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、320GB) |
4,350円 |
光学ドライブ:ソニーオプティアーク AD-7200S(Serial ATA) |
2,680円 |
ケース:サイズ SCY-0939(450W電源搭載) |
4,969円 |
計 38,866円 |
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Windows 7対応度 |
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エクスペリエンスインデックス |
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7(OC時) |
Vista(OC時) |
プロセッサ |
6.5(6.5) |
5.5(5.7) |
メモリ(RAM) |
6.5(6.5) |
5.1(5.8) |
グラフィックス |
6.9(6.9) |
5.9(5.9) |
ゲーム用グラフィックス |
6.9(6.9) |
5.9(5.9) |
プライマリハードディスク |
5.9(5.9) |
5.9(5.9) |
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ビデオカードを装着したままOSをインストールしたところ、G31チップセットの内蔵グラフィックス機能が不明なデバイスとして登場。ビデオカードを取り外して再起動すると自動でインストールされた |
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総評 完成したゲームPCは価格も性能も◎ |
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予算内での性能限界に到達!? わずかな性能差のせめぎ合いに |
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先ほどの候補の中でもっとも優れていた候補Aをそのままプラン1としたが、候補Cの組み合わせもプラン2として挙げたい。どちらも多くのベンチマークにおいて甲乙付け難い結果となった。
最後のベンチマーク比較も3DMark/PCMark Vantageはプラン1とプラン2に明確な差は出ず、悩ましい結果となった。ややヘビーなバイオハザード5では唯一プラン1のOCPCが平均40fpsを超えたことには注目したいが、快適に遊べる目安の60fpsを超えることができなかったのは残念。現状の約1.5倍のフレームレートを出すことは今回の予算では不可能と言わざるを得ない。
ただ、激安PCがゲーム用として十分な性能を発揮するというのは、一昔前では考えられなかったことだ。その背景にはHDDやメモリ、そしてビデオカードの平均価格が大きく下がったのに加え、高クロックなCPUが安価に手に入るようになったのも要因だろう。
半面、電源付きのPCケースが激減し、選択肢が数えるほどしかなく、激安PC最大の難関は実はPCケースと電源というのも昔とは変わった点だ。 |
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プラン2:AMDにこだわるならコレだ! |
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プラン1のPentium E5300とは違い、メモリコントローラをCPUに搭載しているためかプラン2はPCMark Vantageではプラン1よりもやや高速。ただし、バイオハザード5に関しては、OCしても40fpsは超えられず、あと一歩CPUパワーが不足気味である点は否めないのが残念 |
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このプランで採用したBIOSTARのマザーボードTA780G M2+は、激安には通常みられない細かなOC設定が可能な点が魅力(上)。自動OC機能も備え、3段階でOC率を切り換えられる(下) |
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【パーツ構成】 |
CPU:Athlon II X2 240(2.8GHz) |
6,260円 |
マザーボード:BIOSTAR TA780G M2+(AMD 780G+SB700) |
6,180円 |
ビデオカード:Palit Microsystems GeForce GTS 250(512MB) |
10,980円 |
メモリ:Transcend Technology JetRam JM4GDDR2-8K |
3,950円 |
HDD:Western Digital WD Caviar Blue WD3200AAKS |
4,350円 |
光学ドライブ:ソニーオプティアーク AD-7200S(Serial ATA) |
2,680円 |
ケース:サイズ SCY-0939(450W電源付属) |
4,969円 |
計 39,369円 |
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今回のPCはこれまでのベンチマーク結果を見ても分かるとおり、予算を考えると非常に高性能だ。さらに数千円程度をプラスしても性能を劇的に向上させる要素はほとんどなく、真剣に性能を上げようと思えば1万円前後の出費が必要となる。もし3,000円程度で何を選ぶかと言えば、オーバークロックに備えて、高性能なCPUクーラーに充てるのがベストだろう。とくに冷却性、静音性で人気の高かったサイズのANDY SAMURAI MASTERの後継であるKABUTOクーラーは、性能はもちろん取り付けやすさも向上し、一歩上のOCを狙うのにオススメ。 |
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ANDY SAMURAI MASTERの後継となるKABUTOクーラー
(実売価格3,500円前後) |
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