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ライバルパーツ対決! 買うならどっちだ?
TEXT:長畑利博
人気製品は本当に部品も性能もハイレベルなのか!?
電源対決
image
電源は3Dベンチマークなどの結果に直接影響しない地味で目立たない存在ながらも、すべてのパーツの安定性に影響を与える重要なものだ。近年、品質と性能向上が著しいジャンルでもあり、製品選びは慎重に行なう必要がある。
価格帯ごとに機能や性能が分かれる
 どれも似たような外観の電源ユニットではあるが、機能や仕様などの違いにより大きく三つのグレードに分けることができる。一つは大出力モデルや最新の機能などを備えたハイエンド電源。PCI Express 8ピンコネクタや80PLUS Gold認証取得モデルといった最新トレンドがまず導入されるのがこのクラスだ。2万円を超える製品が主流で800W以上の大出力を持つものが多く、ヘビーユーザー向けのセグメントとなっている。

 もっとも人気があるのが、7,000円~1万6,000円前後で出力500~750Wのミドルレンジクラスだ。メーカー各社の競争が激しいカテゴリーであり、機能や品質面での差が大きく、スペック面での進化が速い価格帯でもある。お買い得製品が多いのもこのクラスだ。

 最後は低価格帯のローエンドモデル。機能は最小限で、実売5,000円以下といったものも多い。このセグメントはここ半年、大きな動きがないため、今回は取り扱わない。

 個別のトレンドを見てみよう。ハイエンド電源で顕著なのが、80PLUSの上位認証である80PLUS Silver認証の取得が進んでいること。80PLUS Silver認証取得製品は、無印の80PLUS取得製品などに比べてシステム負荷20%の低負荷状態でも85%以上の効率を実現している。多くのPCでは常に高負荷で運用することはまれで、20%以下の低負荷から50%程度の中負荷で運用されることが多い。高負荷時だけでなく低負荷、中負荷といった環境でも発熱を抑えられることは熱への対策が必須のハイエンドPCにとって大きなメリットと言える。

 ミドルレンジクラスでトレンドとなっているのは品質の向上だ。このクラスの電源では、国産のアルミ固体コンデンサ、電解コンデンサ採用による耐久性や安定性の高さなどをウリにすることが多い。コンデンサは電流を変圧するときのフィルタの役割を持つパーツで、電源の安定性を維持するためには欠かせないものであり、前述の80PLUS認証取得と同様に電源選びのポイントとして重視されている。このほか、いくつまでの周辺機器をつなげられるかという拡張性や、ケーブルの配線のしやすさ、PCを使っているときに気になる動作音を小さくするための静音対策などがこのクラスの電源を選ぶときのポイントとなっている。
電源の三つのセグメント
image
システムごとの最適な電源出力は?
 イマドキのミドルレンジシステムの消費電力を測定するため、10万円程度で購入できる構成を用意した。3Dゲームがそこそこ楽しめ、地デジ録画や再生などを行なってもストレスのない仕様だ。このクラスでは、アイドル時の消費電力の目安は100~150W前後となる。システムに最大の負荷をかけても300W以下で収まるはずだ。

 対してハイエンドシステムは高性能なビデオカードをSLIなどで複数枚挿しすると大幅に消費電力がアップするため、条件が難しい。GeForce GTX 295搭載ビデオカードは公称最大消費電力が289Wもあり、電源の定格出力として680W以上が推奨されていることもあり、余裕を持って850W以上の出力の電源をオススメしたい。
ミドルレンジシステムの例
CPU:Intel Core 2 Duo E7200(2.53GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5Q PRO Turbo(Intel P45+ICH10R)
ビデオカード:InnoVISION I-9800GT-H5GTCD(NVIDIA GeForce 9800 GT 105W版)
メモリ:Patriot Memory PSD24G800KH(PC2-6400 DDR2 SDRAM、2GB×2)
HDD: Western Digital WD Caviar Green WD10EADS(Serial ATA 2.5、5,400rpm、1TB)×2
光学ドライブ:パイオニア DVR-217DJBK
消費電力の目安
アイドル時
120W

高負荷時
240W
ハイエンドシステムの例
CPU:Intel Core i7-920 (2.66GHz)
マザーボード:ASUSTeK P6T Deluxe V2(Intel X58+ICH10R)
メモリ:Corsair Memory TR3X6G1333C9 (PC3-10600 DDR3 SDRAM、2GB×3)
SSD:Intel X25-M Mainstream SATA Solid-State Drives(Serial ATA 2.5、80GB)
HDD:Western Digital WD Caviar WD2002FYPS(Serial ATA 2.5、5,400rpm、2TB)
光学ドライブ:LITE-ON IT IHES208-27
ビデオカード:エルザ ジャパン GLADIAC GTX 295(NVIDIA GeForce GTX 295)
消費電力の目安
アイドル時
160W

高負荷時
490W
電源選びはここで差が付く!
80PLUSモデルの低発熱性に注目
image80PLUS認証とは、負荷20/50/100%の各状態においてどの程度の変換効率を実現したかによってランク分けされている。上から順にGold、Silver、Bronze、無印という形で規定され、上位ほど電流の変換時のロスが少ない。
80PLUS認証取得の条件
負荷率/規格名 20%の場合 50%の場合 100%の場合
image80PLUS 80% 80% 80%
image80PLUS Bronze 82% 85% 82%
image80PLUS Silver 85% 88% 85%
image80PLUS Gold 87% 90% 87%
コンデンサの品質向上が目立つ
image電源の不具合などのトラブルはコンデンサの劣化によるものが多い。電源は構造上、筐体内に熱がこもりやすく、ときにコンデンサへのダメージは深刻なものになる。最近では105℃という高温環境でも長期間動作する105℃品コンデンサを載せた製品が目立つ。
静音性と冷却性の両立
imageケース内のエアフローを改善する意味で欠かせないのが電源が搭載するファンだ。動作音を減らすために、アイドル時に1,000rpm以下の低速モードで動作するものや14cm角サイズの大型低速回転ファンを採用するモデルが増えてきている。
コネクタの種類と数にも特徴が
image電源の拡張性を決める要素となるのがコネクタの種類と数だ。最新の製品では、ケーブルの取り回しをよくするためにプラグイン式のケーブルを使用するタイプが多く見られる。また、低価格モデルながらコネクタを豊富に備えるものも登場している。
電圧変化図のチェックポイント
電源の出力電圧変動テストでは、マザーボードのATX24ピン、EPS12V、PCI Express 6ピンの各コネクタに三和電気計器製のデジタルマルチメータリスト「PC20」を装着し、+12Vの電圧変化を計測している。コネクタごとにグラフの色分けを行なっており、縦軸は電圧の変化を示し、横軸は時間の経過を意味する。+12VのラインがATX電源規格上の標準値で、ベンチマークテストなどの負荷がかかった際に、電圧の変化が少なければ少ないほど優秀な電源ということになる。
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