その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||
第2世代モデルが主役となった | ||||||||||||
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45nmプロセスルールを採用した「第2世代」の製品がメインストリームクラスの主役となり、より身近な存在になってきたクアッドコアCPU。アップグレード用、あるいは新規自作をきっかけに、そろそろ導入したいと考えているユーザーも多いのではないだろうか。 | ||||||||||||
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クアッドコアCPUと聞いてイメージすることはどんなものだろうか。「高性能」、「エンコードが速い」といったプラスイメージの一方で、「価格が高い」、「熱い(消費電力が高い)」、「対応アプリケーションが少ない」といったマイナスのイメージを思い浮かべる方もいるかもしれない。確かに、初期のクアッドコアCPUであるIntelのCore 2 Extreme QX6700やCore 2 Quad Q6600が登場した当初は、それらはいずれもあてはまっていた。しかし、それから2年半以上経過した今ではまったく状況が異なっている。そう、以前から予想されていた「いずれはクアッドコアが当たり前になる時代」がいよいよ現実に到来しつつある。 このクアッドコア時代の到来を導いたのは製造技術の進歩だ。45nmプロセスルールが導入された「第2世代」のクアッドコアは、さらに高性能になる一方で消費電力も低下し、扱いやすくなった。TDP 65Wの低消費電力版Core 2 Quad、TDP 60WのXeon L5500シリーズといった低消費電力を意識したモデルも用意されるなど、すでに「クアッドコア=熱い」という方程式は成り立たない。 |
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デュアルコアとクアッドコアの性能比較 | ||||||||||||
【検証環境】 [Core i7環境] マザーボード:ASUSTeK Rampage II GENE(Intel X58+ICH10R) メモリ:Corsair Memory TR3X3G1333C9(PC3-10600 DDR3 SDRAM 2GB×3) [LGA775環境] マザーボード:MSI P45 Platinum(Intel P45+ICH10R) メモリ:Team Elite TEDD4096M800HC5DC(PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB×2) [Socket AM3環境] マザーボード:MSI 790GX-G65(AMD 790GX+SB750) メモリ:Corsair Memory TR3X3G1333C9(PC3-10600 DDR3 SDRAM 2GB×3のうち、2枚を使用) [Socket AM2環境] マザーボード:BIOSTAR TA790GX3 A2+(AMD 790GX+SB750) メモリ:Team Elite TEDD4096M800HC5DC(PC2-6400 DDR2 SDRAM 2GB×2) [共通環境] ビデオカード:NVIDIA GeForce GTX 285リファレンスカード HDD:Seagate Barracuda 7200.11 ST3320613AS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、320GB) OS:Windows Vista Ultimate SP1 |
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Intel、AMDのラインナップを見ても、すでにデュアルコアCPUよりもクアッドコアCPUのほうが圧倒的に存在感が大きい。大胆な価格改定戦略でクアッドコア普及の礎を築いたIntelのCore 2 Quadは、45nmプロセスルールの導入後も廉価版や低消費電力版など順調にラインナップを拡大し、不動のスタンダードとなっている。そして、IntelはそのCore 2 Quadの上位ブランドとして、新世代の内部設計を採用したCore i7もデビューさせている。Intelに遅れをとっていたAMDも、待望の45nmプロセスルールを導入したPhenom II X4の投入を機に猛反撃。思い切った価格戦略により、クアッドコアCPUの価格下落を加速させた。 このように、Core 2 Quad、Phenom II X4はすでにメインストリームクラスの主役であり、一般ユーザーにとっても身近な存在だ。「クアッドコア=高い」というイメージもすでにあてはまらない。それどころか、ラインナップの充実に伴い、高価だが高性能なもの、低消費電力なもの、消費電力は高いが安価なものなど、製品の個性も多様化してきて、「クアッドコア」というだけではひとくくりにできなくなってきている。 対応アプリケーションが少ないということもすでに過去のことだ。CPU内部に「コア」(=プログラムされた命令を解釈して実行する部分)を四つ内蔵するクアッドコアCPU。単純に考えればデュアルコアの2倍のポテンシャルを持つわけだが、その性能をフルに発揮するためには四つのコアが並行して動作できるよう、ソフト側での対応が必要になる。当初の対応アプリケーションとしては動画エンコーダやクリエイティブアプリケーションの一部に限られていたが、今ではMicrosoft Officeも対応済み、クリエイティブ系アプリケーションでは対応していない製品のほうがめずらしいほどであり、かつては「クアッドコア非対応」の代表的な存在であった3Dゲームも対応タイトルが増えてきている。 もちろん、OSに関しては複数のプロセス(=プログラムの実行単位)を同時に動作させる「マルチタスク」、およびCPUごとに処理を分散できる「マルチスレッド」という仕組に対応しており、一つ一つのアプリケーションがクアッドコアに対応しているかどうかにかかわらず、OSレベルで処理を四つのコアに振り分けることができ、クアッドコアのメリットはキビキビとしたレスポンスとして現われる。 以上のように、あらゆる面でクアッドコアCPUを取り巻く環境は整ってきている。本特集では、最新クアッドコアCPUの特徴と傾向をまとめつつ、パーツ選び、構成例など、さまざまな切り口からクアッドコアPC自作を考えていく。 |
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こんなアプリもマルチスレッド対応 クアッドコア登場当初より対応していたエンコード、ビデオ編集などに加え、ゲームにも対応タイトルが増えてきた。Microsoft Officeも対応済み |
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魅力的な新フィーチャー Core i7やXeon L5520には、自動オーバークロックを行なうIntel Turbo Boost Technologyなど魅力的な新フィーチャーが導入されている |
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Intel | ||||||||||||
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最高性能を誇るフラグシップ Core 2シリーズよりも新しい世代の内部設計を採用した高性能クアッドコアCPU。優秀なメモリアクセス性能を持つほか、4コアで8コア相当の命令を同時処理する「Hyper-Threading」、自動的にクロックを引き上げる「Intel Turbo Boost Technology」も装備する。TDP 130Wと消費電力は高く、発熱は大きい |
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Intel | ||||||||||||
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低消費電力に注目 3月末に発表された最新のXeonブランド「Xeon 5500シリーズ」は、Core i7と同じNehalemアーキテクチャを採用しているのが特徴。TDPの違いなどでW/X/E/Lの4シリーズがあり、すべて2-wayのマルチプロセッサに対応しているが、なかでもL5500シリーズはTDP 60Wと低消費電力なことで注目を集めている |
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Intel | ||||||||||||
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性能と電力のバランスに優れる Intelの主力クアッドコアモデル。デュアルコアのCore 2 Duoを内部で二つ貼り合わせたような構造を持つ。性能と消費電力のバランスに優れており、高度なマルチスレッド処理能力を備えながら消費電力も低めで扱いやすい。さらに低消費電力なTDP 65Wのモデルはプロセッサー・ナンバー末尾に「S」が付く |
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AMD | ||||||||||||
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高コストパフォーマンスで勝負 45nm化によりパワーアップしたAMDの主力クアッドコア。消費電力はCore 2 Quadよりも負荷時では少々高めの傾向があるものの、Core 2 Quadと同レベルの性能が安く入手できるコストパフォーマンスの高さが大きな魅力。対応メモリがDDR2のSocket AM2モデルからDDR3/DDR2両対応のSocket AM3モデルに移行しつつある |
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税
発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税
発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税
発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税
発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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