その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:橋本新義 | ||||||||||||||
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Core i7+X58コンビでPCを組む際に、注目したいのがBIOSのセットアップだ。ここでは、Core i7の性能と機能を活かすための設定項目について紹介しよう。 | ||||||||||||||
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ついに発売されたIntel Core i7とIntel X58チップセット搭載マザーボードだが、自作する上で見逃せない変更点の一つが、BIOSセットアップまわりだ。 Core i7とX58の組み合わせは、メモリコントローラをCPUに内蔵するなど、Core 2シリーズから大幅なアーキテクチャ変更がなされている。そのため、これらのハードと密接に関係しているBIOSセットアップにも影響が出ているのだ。とは言っても、BIOSの変更点はCPUの動作や、メモリに関連する設定項目が中心。BIOS全体の構成が大きく変わり、従来の設定テクニックの多くが使えなくなるというワケではない。この点は安心してほしい。 しかし、従来のBIOSでは見慣れない項目が登場してくるのも事実。これらの中にはCore i7の性能を活かし切るために重要な項目や、知らないと最悪Core i7を破壊してしまう可能性がある項目もあるので、自作するにあたって見過ごせない点と言える。そこで今回は、特徴的なポイントに絞って、新しく追加された項目や従来からの機能で大きく変更された項目について解説しよう。 |
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Core i7+X58搭載マザーにおけるBIOSセットアップで、もっとも大きな特徴と言えるのが、Intel Turbo Boost Technologyに関する設定だ(機能の詳細はp.37を参照)。とくにCore i7-965 Extreme Edition(以下、XE)を使う場合には、Core i7-920/940では設定できない下記・の最大コア倍率の設定が可能となる(ただし、マザーボードによっては指定できない場合もある)。今回は、Core i7-965 XEとIntel DX58SOを例に、基本的な方法を紹介しよう。 ポイントとなるのは、2の最大TDC(熱設計電圧)とTDP(熱設計電力)の設定だ。設定したTDC値で動くかどうかはマザーのVRM部と電源ユニットの性能に左右される。TDP値の場合はCPUクーラーの冷却能力に影響される。これらの値を上げればTurbo Boost時の性能が上昇する可能性があるが、現状では値の目安が付けにくいため、トライ&エラーが必要だ。自信がない場合はデフォルト設定がよいだろう。 |
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(1)Turbo Boostの機能をEnableに Dynamic Speed Technologyの項目をEnableにすることでTurbo Boostが有効となる |
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(2)コアの最大TDC/TDPを設定 Turbo Boost時に許容するTDCならびにTDPを設定。慣れるまでここは標準のままでよいだろう |
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(3)コアの最大倍率を設定 Turbo Boost時にCore i7-965 XEのみ、どのコアを最大何倍に上げるか設定することが可能 |
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(4)CPU-Zで動作確認 Turbo Boostが機能しているか確認。アプリによっては最大倍率で動作しないこともある |
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Core i7-965 XEを用いてTurbo Boostを最大28倍に設定し、FFベンチマークを実行した。結果は約7%のスコアアップ。負荷の高いアプリケーションでは大きな性能向上が期待できる | ||||||||||||||
【検証環境】 CPU:Intel Core i7-965 Extreme Edition(3.2GHz) マザーボード:Intel DX58SO(Intel X58+ICH10R) メモリ:ノーブランド PC3-8500 DDR3 SDRAM 1GB(CL=7)×3 ビデオカード:ATI Radeon HD 4830リファレンスカード HDD:Western Digital WD VelociRaptor WD1500BLFS(Serial ATA 2.5、10,000rpm、150GB) OS:Windows Vista Ultimate SP1 |
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設定は非常にシンプルで、965 XE搭載時でも有効/無効の切り換えしかできない。ASUSTeKによると、現状では上限倍率の設定を変更するメリットがないと判断したためとのこと | ||||||||||||||
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ASUSTeKと同様に、965 XE搭載時でも、設定項目は有効/無効のみとシンプルだ。定格以上の性能向上に関しては、オーバークロックを基本と考えているとも言える | ||||||||||||||
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Turbo Boostに積極的なのがMSI。DX58SOと同等の設定項目を有しており、さらに専用のサブメニューで一括設定できるため、設定の分かりやすさは4機種中ピカイチだ | ||||||||||||||
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