特集
2008年上半期の自作PC市場を総括
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自作PCパーツ完全購入ガイド2008年夏
ビデオカード編
TEXT:橋本新義
ベンチマーク検証
 さて最後に、最新ビデオカードの実力をテストしてみたい。今回は、最新製品や売れ筋を中心に8製品を選び、2種類のベンチマークテストと、動作音(静音性)、消費電力を比較してみた。

 まずはおなじみ、Futuremarkの3DMark06だ。2種類の解像度で測定している(そのほかの条件はデフォルト)。トップに位置するのはXFXの「GX-280N-ZDD9」だが、玄人志向「GF9800GTX-E512HW」と比べると、大きな性能向上はないように感じられる。ただし、これはCPUがボトルネック(性能発揮の障壁)になっているためだと推測される。現時点では大きな余力があり、より高速なCPUが登場したときに本来の実力を発揮する製品と言えそうだ。ほかのNVIDIA勢のカードは、実売価格と性能がほぼ比例するという順当な展開だ。

 ATI製GPU搭載モデルでは、GIGABYTE「GV-RX387512HP」に注目。標準仕様に比べてコアクロックを高く、メモリクロックを低くしたモデルとなるが、3DMark06では十分高速で、バランスのよさを感じさせる。

 続くDevil May Cry 4ベンチマークは、カプコンの開発した同名ゲームのエンジンを利用したベンチマーク。結果(フレームレート)は四つのシーンごとに集計される。

 今回は画面設定において、Resolutionを「1,280×1,024」に、Texture ResolutionとShadow Quality、Qualityの3点を「SUPER HIGH」に設定(ほかはデフォルト)して測定した。値の傾向は、Scene 1と3はGPU性能が中心だが、Scene 2と4はCPUも大きく影響する。基本的にはScene 1と4においてXFX製品が値を伸ばしており、3DMark06では見られなかった実力の一端を見せた格好だ。
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imageDevil May Cry 4ベンチマークはDirectX 10に対応したベンチマークソフトで、四つのシーンにおけるフレームレートを測定する
 続いては、動作時の騒音に関して。注目されるGX-280N-ZDD9は、アイドル時は非常に静かだが、3DMark06実行時は一転してかなり騒音が目立つ。旧世代フラグシップのGeForce 8800 GTXは高負荷時でも(発熱は大きかったものの)かなり静かだったことを考えると、イマイチな印象だ。とくに3DMark06実行時でも静音性が優秀なGF9800GTX-E512HWと比べると、この点はいささか残念だ。

 また、非常に優れているのが、HIS「H365F256GNP」だ。これはGPU自体の発熱の小ささも原因として大きいのだが、搭載されているクーラーが非常に静かであるという点が寄与している。そして、ファンレスのため完全無音のPowerColor「HD345EX-P256D2LP」も見逃せない。

 最後に消費電力に関しては、アイドル時の最小電力時と、3DMark06実行時の最大消費電力時をサンワサプライ製「ワットチェッカー」で計測した。ビデオカードのみでなくPC全体の消費電力となるため、絶対的な値ではなく、消費電力の傾向を掴むものと考えてほしい。

 基本的にはGPUの性能に応じて消費電力も上昇しているが、注目すべきはGX-280N-ZDD9における、アイドル時の意外なほどの低さだ。GeForce GTX 280はアイドル時における動作クロック低減を従来機より積極的に実行しているが、そうした点が効果的に働いているものと思われる。ただし3DMark06実行時は、さすがに電力食いだ。

 また、ATI製GPUを搭載した製品の消費電力が総じて低い(とくにアイドル時)にも注目。3DMark06実行時は性能的に対抗するNVIDIA製GPUとほぼ並んでしまうものの、「ムダな電力を使わない」という点では非常に優秀だ。

 これらの結果を総合し、今回のGold Recommendedには性能と価格、さらに静音性など、高級ビデオカードに求められるバランスに優れる玄人志向「GF9800GTX-E512HW」を選んだ。絶対的な性能ではGTX 280搭載機にはかなわないものの、それでもかなりのゲームを快適にプレイできる実力を備えている。さらに6月19日にNVIDIAから発表されたGeForce 9800 GTXの大幅な値下げから予想すると、コストパフォーマンス面での魅力がさらに増すこととなる。

 Silver Recommendedは、HISの「H365F256GNP」とした。3Dグラフィックスの絶対性能は上位機種と比べると大きな差があるのだが、実売価格が安く、コストパフォーマンスという点では安定している。また、消費電力の低さをはじめ、最新ビデオカードに求められる性能・機能をそつなく搭載しており、さらに静音性は、現行のファン付きビデオカードの中でも非常に高い。一見目立たないが、こうした隙のない製品は、非常に貴重と言える。

 ほかの製品での注目株は、やはりXFX「GX-280N-ZDD9」だろう。価格がかなり高い点からRecommendedとはならなかったが、ヘビーゲーマーにとってはGeForce 8800 GTXと同じように、実質的な最速製品として今後長期間君臨する予感がある。

 製品の全体的な傾向としては、本誌2008年7月号でも紹介したように、実売1万5,000円から3万円(いわゆるミドルレンジ)カードの性能強化の流れがますます激化している点に注目。本誌発売時には、ATIのRadeon HD 4800シリーズの登場や対抗するNVIDIA製品の値下げなどにより、さらに加速しそうだ。

 個人的には、一転して落ち着きを見せる1万円以下の製品にも、こうした動きが波及することを期待する。
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【検証環境】
CPU:Intel Core 2 Extreme X6800(2.93GHz)
マザーボード:GIGABYTE GA-P35-DQ6(Intel P35+ICH9R)
メモリ:UMAX Pulsar DCSSDDR2-2GB-800(PC2-6400 DDR2 SDRAM、CL=5、1GB×2)
HDD:Seagate Barracuda 7200.8 ST3400832AS(Serial ATA、7,200rpm、400GB)
電源:Seasonic M12 SS-700HM、Enermax PRO82+ EPR625AWT(GeForce GTX 280のみ)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
ディスプレイドライバ:ForceWare 177.35(GeForce GTX 280のみ)、ForceWare 177.35(そのほかのGeForceモデル)、Catalyst 8.5(Radeonモデル)
騒音測定距離:ファンから約15cm
暗騒音:31.0dB
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