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クアッドコアvs.デュアルコア最新CPU徹底比較
低消費電力チューン
TEXT:橋本新義
HDD
バランス重視でCaviar GPを採用 極限を目指すならば2.5インチ
 低消費電力を追求する上で決して無視できないのがHDD。PCの消費電力における割合は決して大きくないが、ここまで紹介したパーツをチューニングしたPCでは、2~3Wの違いがかなり大きいと感じるほどのレベルになる。

 そのためヘビーな低消費電力派ユーザーの間では、2.5インチHDDを使う場合も多い。今回は、性能を犠牲にした極限までの低消費電力化を狙わずに、3.5インチHDDとしては非常に消費電力の低いWestern DigitalのCaviar GPシリーズを使用してみた。価格を考えても現状ではベターな選択肢だろう。
imageWD Cavier GP WD10EACS
低消費電力・低発熱・低価格の人気モデル
Western Digitalが低消費電力・低発熱を目標に設計した人気製品。1TB版HDDとしては最安価となる製品でもある
電源
省電力では非常に重要なパーツ 80PLUS認証済みは事実上必須?
 低消費電力化において非常に重要な役割を果たすパーツの一つが電源ユニットだ。変換効率の劣る電源ユニットを使ってしまうと、せっかく消費電力の低いPCパーツを集めたとしても、その分を帳消しにしかねないほどの電力ロスが発生してしまう。

 幸いなことに、電源ユニットの最新製品では変換効率の向上がトレンドとなっており、変換効率に関する指標も登場している。とくに「80PLUS」は、変換効率80%以上を第三者機関が保証するため、信頼性が高い。低消費電力を目指すなら、事実上必須と言えそうだ。
imageスーパーサイクロン SS-400ET
変換効率の高い中容量電源
Seasonic製のミドルレンジ電源ユニット。上位機種に比べると装備は地味だが、基本性能と変換効率、そして静音性は一級品だ
ビデオカード
高度な省電力機能を持つ最新のRadeonが人気
 低消費電力という点で、大きなポイントの一つとなるのがビデオカードだ。消費電力の低さだけで言えば、グラフィックス機能内蔵チップセットを使うのがベターである。しかし、最新世代のGPUでは、電力効率が重視された設計となっている。ていねいにチューニングを行なえば、単体ビデオカードを搭載したPCでも、グラフィックス機能統合チップセットに比肩する低消費電力の達成も不可能ではなくなっている。

 ヘビーユーザーの間で注目度が高いのはRadeon HD 3450シリーズだ。もともとローエンドクラスで消費電力が低いことに加え、低負荷時に動作クロックを落とす省電力技術「ATI PowerPlay」が搭載されているため、アイドル時の消費電力の低さは単体GPU随一と言える。
imageRADEON HD 3450 512M DDR2 PCIE
低クロック化機能とファンレスが魅力
強力な動画再生支援機能などHD 2400 PROの特徴を引き継ぎ、価格も実売5,000円前後に据え置かれ、非常に購入しやすい点が魅力。今回は定番であるSapphire製のファンレスタイプを選択した
GPU-Z
http://www.techpowerup.com/
imageビデオカードのハードウェア情報や動作状態を表示する新・定番ツール。画面はRadeon HD 3450のアイドル状態
ファン1基で3W?
 低消費電力チューンを行なう際に問題になるのが、消費電力と冷却とのバランスだ。というのも、実はファンの消費電力は決して小さいものではないからである。現在平均的な12cm角/1,800rpmの製品は2W台半ば~3W前後が多く、高速回転タイプであれば3Wオーバーもめずらしくない。もし、これを3基(CPUクーラー+ケースファン2基を想定)装着したら、それだけで10W近く違ってくる。こうした理由から、ヘビーな低消費電力PCユーザーはファンレスCPUクーラーの導入を図ることも多いが、常用PCの場合は、ムリなファンレス化はやめておくのが無難だ。
image各PCパーツの発熱が小さい(消費電力が低いため)と言っても、やはり最低限ケースファンぐらいはあったほうがよい
注目の消費電力のテストでは非常に優秀な結果が
 さて、ここまで紹介した低消費電力向けパーツの数々だが、実際にPCを組んだ状態での消費電力は、はたしてどれほどのものとなるのだろうか。

 今回は、PCMark05での総合性能とCPU性能、そして消費電力を、アイドル時とストレステスト「OCCT Perestroika v2.0.0a」の実行時、3DMark06のGaming Test 1実行時という、三つの場面で測定した(HDDが動作しない条件のため、ピーク電力でない点には注意してほしい)。

 測定では、Core 2 Duo E8200は標準状態(グラフ最上段)とDESをONにした状態、およびBIOSでCPUコア電圧を安定動作の下限=1.025V(!!)に下げた状態の3パターンで(消費電力テストでは、さらにコア電圧降下+DES ON状態も加えて)測定。Athlon X2の2種類のCPUは、標準状態に加え、RightMark CPU Clock Utilityを使ってCPUコア電圧をグラフの数値にまで下げた(最大時。最小時は0.850Vに設定し、動作モードはPerformance on Demandに設定)状態の2パターンで測定している。

 なお、それぞれのCPUクーラーはリテールを用い、Athlon X2のグラフィックス機能はRadeon HD 3450ではなく、GeForce 7050 PVの内蔵グラフィックス機能を使っている。今回はIntel対AMDではなく、人気のある低消費電力構成の実力を調べる……というスタンスであるためだ。
image消費電力の測定には、おなじみサンワサプライのワットチェッカー(TAP-TST5)を使用。低消費電力チューンには電力計が必要になるため、事実上の必須パーツである
 結果は、Core 2 Duo E8200では、定格電圧/OCCT実行時でも86Wとかなりの成績なのだが、コア電圧の降下により、何と79Wにまで抑えることに成功した。対してPCMarkの性能は、低下しないどころか上昇している(電圧を手動設定したことでEISTの電圧降下動作が無効化された関係と思われる)。E8200は、オーバークロックテストなどでそのコアの優秀さを発揮してきたが、低電圧動作でも改めて優秀さを見せた格好だ。

 注目のDESも、アイドル時などでかなり高い効果が得られていることが分かる。ちなみに、コア電圧1.025V/OCCT実行時においてDESをONにすると、消費電力が7Wほど増加しているが、これはDESに合わせてCPUのコア電圧が定格相当に設定されるためだ(CPU-Zで確認)。DES側が低電圧動作を意識していないためと思われる。

 しかし、消費電力という点では、E8200以上にすごいのがAthlon X2勢だ。定格電圧でも、4850eは最大81W、BE-2350では最大75Wと、ハイエンドのCPUやビデオカード単体より消費電力が少ない。コア電圧を降下するとさらに下がり、それぞれ71/68Wとなっている。おおまかなデータだが、これはクアッドコアCPU搭載PCのおよそ半分以下という値。さすがに高い省電力性能を遺憾なく発揮している。こちらも、コア電圧降下での性能低下はほぼないようだ。

 今回のシステムに限っての話だが、傾向としては、処理速度と消費電力のバランスに優れるE8200のPC、省電力性能とコストパフォーマンスで圧倒するAthlon X2のPCと言えそうだ。

 最後に、筆者が実際に低消費電力チューンを試した感想だが、その魅力と奥深さの一端が見えた気がする。とくにコア電圧の調整で、消費電力がどんどん下がっていくのは、非常に気持ちのよい体験だった。本格的なチューンはOCと同じく自己責任でのリスクを持った行為となるが、そうしたデメリットを背負っても個人的には魅力的に感じる。PCに手を入れるのは好きだが、オーバークロックは……という向きは、ぜひとも電力計を入手し、この魅力的な世界に一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。
image
image
DES:Dynamic Energy Saver
【検証環境】
CPU: Intel Core 2 Duo E8200(2.66GHz)、AMD Athlon X2 4850e(2.5GHz)、AMD Athlon X2 BE-2350(2.1GHz)
マザーボード:GIGABYTE GA-EP35-DS3R(Intel P35+ICH9R)、BIOSTAR TF7050-M2(NVIDIA GeForce 7050PV)
メモリ:Kingston KVR1066D2N7K2/2G(PC2-8500 DDR2 SDRAM 1GB×2)
DDR2-800相当にて使用
ビデオカード:Sapphire RADEON HD 3450 512MB DDR2 PCIE(ビデオメモリ512MB)、Western Digital Caviar GP WD10EACS(Serial ATA 2.5、回転数可変、1TB)
電源:Seasonic スーパーサイクロン SS-400ET(400W)
OS:Windows Vista Ultimate SP1
3DMark06実行時の電力計測ポイントはMSI「えこべんち」に準拠
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