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クアッドコアvs.デュアルコア最新CPU徹底比較
TEXT:橋本新義
クアッドコアCPUのオーバークロック耐性を検証
imageついに登場したYorkfieldこと45nm版Core 2 Quadは、オーバークロックのターゲットとしても期待を集めている。ここではCore 2 Quad Q9300をはじめ、新CPUや新チップセットによる、クアッドコアCPUのオーバークロック新事情を紹介しよう。
デュアルコアに比べて不利だが魅惑のクアッドコアOC
 自作派待望の、と言っても過言ではないほどの期待を集めている45nm(プロセス)版Core 2 Quad(C2Q)の登場により、クアッドコアCPUはさらなる普及の局面に入ろうとしている。

 そして、このC2Q Q9000シリーズは、オーバークロック(OC)の世界でも大きな注目を浴びている。先行して登場したCore 2 Extreme QX9650が、非常に高いOC耐性を持ちながらも低発熱で、オーバークロックに挑戦するユーザーの間で一気に定番化したためだ。そのため、基本設計が同じQ9000シリーズも、OC耐性が期待できる……というわけである。

 さて、実際にクアッドコアCPUでOCを行なう際のポイントはいくつかあるが、重要なものの一つとして、「そもそもクアッドコアCPUは、デュアルコアCPUに比べてOCに不利」という点を意識しておきたい。

 もっとも代表的なポイントは、クアッドコアの宿命とも言える、発熱の大きさが挙げられる。OC実行時のクロックや電圧の上昇はCPUの発熱に直結するため、定格動作ではほとんど問題にならない発熱のレベルも、OCではやっかいな問題となる。

 また、IntelのクアッドコアCPUは、よく知られているように2個のダイをCPU内部に搭載しているが、これは外部からの信号を内部で分配していることを意味する。つまり、チップセットからダイに送られる信号の強度は、単一ダイのCPUに比べると減衰する傾向が強いのだ。もちろん、これは定格動作には影響しないのだが、OC時は周波数を上げる際に悪影響が出やすくなる。

 このような不利な条件があるため、クアッドコアCPUのOCは、デュアルコアCPUのOCに比べると、とくに発熱に気を配って慎重に作業する必要がある。また、もし結果が悪くとも、ユーザー側で対処できる設定の問題が原因とは限らないというように、心構えにも余裕を持っておいたほうがよい。

 しかし、たとえ不利な点があってもなお、クアッドコアCPUのOCは大きな魅力がある。それはクアッドコアCPUならではの処理速度や、体感上の馬力だ。

 とくに、動画編集や3Dグラフィックスといった「CPU速度がいくら速くても困らない」というような用途においては、クアッドコアCPU、ひいてはそのOCは非常に強力な味方となる。すでにクアッドコアCPUの必要性を感じているユーザーであれば、ひとたびOC時の速度を体験してしまうと、もうもとには戻れないと思えるはずだ。クアッドコアCPUのOCとは、それだけ麻薬的な魅力を備えた世界なのである。

 そこで今回の記事では、クアッドコアCPUでOCを楽しむためのヒントや実行時に気を付けたいポイント、さらに最新パーツを使ったベンチマーク結果などをまとめてみた。クアッドコアCPUでのOCを楽しむきっかけとなれば幸いだ。
imageデュアルコアCPUのOC
Core 2 Duo E8200のOC結果例。OC耐性の相場は、コア電圧を少し上昇させて3.8GHz辺りだが、さらに上を狙うことも可能。OC耐性という点ではクアッドコアより適していると言える
imageクアッドコアCPUのOC
Core 2 Quad Q9300のOC結果例。マザーボードにもよるが、OC耐性はE8000シリーズに比べて1ランクほど落ちるといった印象がある。E6000とQ6000シリーズでも同じような傾向となる
オーバークロックに適したパーツ
(1)CPU
 クアッドコアを必須条件とすると、問題となるのは発熱。そのため購入時には、可能な限り発熱の小さいものを選びたい。OCを前提に考えるのであれば、TDP 105WのC2Q Q6600(旧ステッピング)は避けたほうが無難。理想を言えば、発熱の小ささから使いやすいQ9000シリーズがお勧めだ。

 Phenomシリーズは全体的なOC耐性の低さや、OC設定における扱いやすさといった面でいくつかの問題を抱えているため、現時点ではお勧めしにくい。しかし、実売価格が手頃なため、コストパフォーマンスを考えると選択肢としては悪くはない。OC前提ではあと一押し程度の耐性が欲しいところだが、その点を認識して使うのであれば、それなりのうま味がある。

 なお、新規に購入するのであれば、いわゆるTLBキャッシュ関連の不具合が解消された、新ステッピングの9x50シリーズの登場を待つことをお勧めしたい。
imageOCを前提とするのであれば、やはり定番はCore 2 Quadシリーズということになるだろう。ただし、噂されるQ9000シリーズの品不足が気になるところではある
(2)マザーボード
 OCにおける最重要パーツとなるのがマザーボード。OCに関連する機能を多く搭載していることが必須条件で、安定性も求められる。

 最重要ポイントは、CPUコア電圧の設定が可能であること。その上でOCを強く意識したハイエンド製品であればベターだ。しかし、常用レベルであればメインストリームの製品でも十分OCできるレベルにあることが多く、あまり意識し過ぎる必要はない。

 また、可能であればマザーボードメーカーやチップセットメーカー純正のオーバークロックユーティリティや、abo氏作のフリーソフト「SetFSB」などの、Windows上で動作クロックを設定できるユーティリティが対応しているものが望ましい。

 これらのユーティリティが使えるかどうかで、OCの手軽さが大きく変わってくるからだ。
imageクアッドコアをOCで安定して使うためには、CPUに対する電力供給が安定していることが求められる。可能であればCPUの電源部(いわゆるVRM)が強力な製品であることが望ましい
(3)メモリ
 メモリに関しては、基本的にクアッドコアだからという特別な点は少ない。 ただし、OCの前提として、可能な限り高品質の(=OC耐性に有利な)メモリを購入するのが基本だ。

 とくにIntel純正チップセット+DDR2メモリ+Q9000シリーズという組み合わせでOCを行なう場合は、メモリクロックが全体のOC耐性を決める(=ボトルネックとなる)可能性が大きくなる。新規に購入するのであれば、財布と相談になってしまうが、可能な限り高品質なブランド品を選びたい。

 メモリ価格の下落によって手頃な価格で出回るようになってきたOCメモリもお勧め。ノーブランドのバルク品に比べると、それなりに高価なものではあるが、OC耐性の高さをある程度保証してくれる保険料と考えれば、総合的なコストパフォーマンスは決して悪いものではないはずだ。
image今回のテストでは、信頼性を重視してSamsungチップを搭載したセンチュリーマイクロ製品を選択している。購入時には、現在値下がりが激しいCorsair Memory製OCメモリなどに注目したい
(4)CPUクーラー
 OCする際、もっとも重要なパーツがマザーボードだとすれば、その次に重要なものがCPUクーラーである。リテールクーラーでもOCは可能だが、より高クロック動作を狙うなら高性能クーラーが必須だ。

 と言っても、製品選びはそれほどシビアではない。12cm角ファンを搭載したものであれば、かなり攻められるだけの冷却能力と静音性を備えているからだ。さらに上を目指すのであれば、より大型のファンを搭載しているか、高回転な製品を選べば、さらなる冷却能力を期待できる(ただしケースに収納できるかは確認しておこう)。

 1MHzでも高く!というのであれば、水冷キットの導入を考えてもよいが、現行モデルでOC向け(=冷却能力重視)の製品はZALMANのReserator XTなど、かなり高価な製品に限られる上、メンテナンスも大変だ。そのため、コストパフォーマンス的にはあまりお勧めできないのが正直なところである。
image今回使用したのは定番中の定番、サイズのANDY SAMURAI MASTERだ。もともと性能に余裕があるため、クアッドコアCPUのOCでも必要十分な冷却性能を発揮する
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