その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||
CPUが変われば自作も変わる! | ||||||||||||
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本特集では、この春にPCを自作しようとしている方に向け、自作知識を最新にアップデートできるよう、再入門的な情報をお送りする。ここでは2、3年前のPCを使っている方を想定し、最新自作PCの魅力にフォーカスする。 | ||||||||||||
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ここ1、2年、自作市場は継続して盛り上がりを見せている。CPUの常識を大きく変えたCore 2 Duoの登場、新しいユーザーインターフェースを備えたWindows Vistaの発売といったビッグイベントを起爆剤として、ハードウェアの進化や低価格化などがよい循環で行なわれている。ここ最近は何度も書いていることでもあるが、実際にここ最近ずっと、自作をするのに都合がよい状態が継続されている。Windows Vistaの登場から1年以上が経過し、SP1の登場も間近な今、そろそろ新しいPCを……と考えている方も多いのではないだろうか。 本特集は、このタイミングでPCを自作しようとしている方向けの再入門の手引きとして、各カテゴリーのPCパーツの基礎的なトレンドと選択のポイント、具体的なPC自作の手順、そして組み立てた後のチューニングのコツまでをフォローする内容となっている。 CPUとマザーボードがあって、メモリ、HDD、ビデオカードがあって……というPC自作の基本はこれまでと変わらないが、CPUをはじめとするPCパーツの進化は著しく、ここ2、3年で自作PCの構成を考える上での前提となる部分がかなり変化してきている。この導入部では、2、3年前の自作PCと今現在の自作PCを取り巻く状況の違いを整理してみよう。 |
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ここ2年ほどの大きな変化の核となっているのが、CPUの進化だ。とにかく高性能で低消費電力であることが当たり前のことになっている。CPUの計算する部分をコアと言うが、3年前まではCPUにつきコアは一つ(シングルコア)だったが、今ではこのコアを二つ内蔵する「デュアルコア」が当たり前。四つのコアを内蔵する「クアッドコア」CPUも続々と登場している。 複数のコアはそれぞれ独立して動作することができ、複数のアプリケーションやサービスが同時に起動するマルチタスク環境でも遅くならない。また、複数のコアを同時に使えるように設計されたプログラムでは爆発的にパフォーマンスが上昇する。マルチタスク環境での快適さは、Windows XPやWindows Vistaを普通に使うだけでも実感できる。とくにVistaではXPよりも格段にバックグラウンドで動作するアプリケーションが増えているので、デュアルコアCPUであることはVista時代のPCの最低条件と言えるだろう。 CPUの進化はパフォーマンスだけではない。パフォーマンスが格段に上がった一方で、消費電力や発熱はむしろ大幅に減って扱いやすくなった。これは何と言っても2006年夏に登場したCore 2 Duoの影響によるところが大きい。Core 2 Duoの実現した高性能と低消費電力の両立レベルは、それまでの常識からはまったく考えられないほどのものであり、ここ2、3年の間最新のCPUから離れていた方が実際に今のCore 2 Duoなどを使ってみると、その性能の高さと、それを使って組み立てたシステムの静かなことに驚くことだろう。 |
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Core 2 Duoの登場以前は高性能を求めると大消費電力のCPUしか選択肢がなく、それをきちんと放熱するためには大型でうるさいCPUクーラーと冷却能力の高い大型PCケースが必要だった。たくさん穴があいたサイドカバーに大きなダクトが取り付けられたIntel推奨の通称「38℃シャーシ」などはその典型だ。一方、今のケースはAntecのSoloに代表されるように、ケース内でのエアフローをしっかり確保しつつ密閉性を高め、騒音を外部に漏らさないことで静音性を高めている製品が売れ筋だ。当時の製品も当時なりに静音性を意識していたのだが、そのレベルはまったく別もので、今とは比べ物にならない。 CPUの消費電力が下がったことでCPUクーラーの需要がなくなったかと言えばそうでもない。CPUのリテールパッケージに付属する純正クーラーも薄型で最大回転数の低いものになってきたように、扱いやすい小型クーラーでも十分役目は果たせるのだが、オーバークロック目的や超ハイエンド製品向けに高い冷却性能を求めるユーザーは健在だし、さらにもっと静音性を徹底したいというニーズも強い。また、2、3年前に主流だったPrescottコアのPentium 4などの高発熱CPUをきっかけに技術開発が進んだことの恩恵が大きい。 また、ヒートパイプ搭載パーツが一般化したことなどから、かなり高いレベルで冷却性能と静音性を両立したような製品がリーズナブルな価格で入手できるようにもなっているのも魅力だ。 |
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38℃シャーシ かつては大消費電力のCPUを冷却するため、「38℃シャーシ」などサイドカバーにダクト付きの通気口を設けることが推奨された |
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密閉型ケース 放熱に対する過度なケアが不要になったことで、密閉性を高め騒音を外部に漏らさず高い静音性を実現したケースがここ最近の流行 |
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リテールCPUクーラー Pentium 4/Pentium D時代(左)に比べて小型静音化したCore 2 Duo E8500の付属クーラー(右)。ファンモーターの電力も約半分に減っている |
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Mini-ITXマザーボード 小型化を考えるとかつては性能に大幅な妥協が必要だったが、CPUの低消費電力化により高性能な小型PCも比較的容易に作れる |
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より高速なDDR3メモリ CPUの進化に伴い、システムバスの速度も向上している。従来のDDR2ではボトルネックになる場面も増え、より高速なDDR3メモリが登場した |
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1TBの大容量HDD CPUの進化とは直接関係ないが、近年のHDDの大容量化は目覚ましいものがある。数年前と同じ値段で倍増した容量の製品を入手できることも |
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特別定価:2,310円
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