その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | |||||||||||||||
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3万円を超えるハイエンドマザーボードは、Intel X38などハイエンドチップセットを搭載し、アッパーミドルレンジよりも品質面、機能面ともに強化した仕様を備え、さらに多数の付属品の同梱やビジュアル面の工夫などにより、プレミア感を演出しているのが特徴だ。 | |||||||||||||||
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群を抜く冷却能力 | |||||||||||||||
ハイエンドのマザーボードは、消費電力の高いハイエンドCPUやGPUとの組み合わせを意識しているため、電源まわりやチップセットなどの冷却面には、とくに力を入れている。ミドルレンジ以上で共通するトレンドではあるが、ハイエンド系の冷却機構はそれをさらに拡張、発展させたものとなっており、より大型のものや拡張用のヒートシンクを搭載していたり、水冷キットに対応したりしているものもある。大がかりなギミックはビジュアル的なインパクトも大きく、豪華さの演出という面でもひと役買っている。 | |||||||||||||||
オプションヒートシンク DFIのLANPARTY UT P35-T2Rに付属する拡張ヒートシンク「Transpiper」。VRM部に装着し、PCケース背面に張り出して外部に露出することで、放熱を効率化する |
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水冷対応 Maximus Formulaなど、ASUSTeKのプレミアモデルには、North Bridge部分に水冷キットのチューブを接続できるヘッダが、あらかじめ用意されている |
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電源まわりの強化 | |||||||||||||||
ハイエンドCPUの利用を前提とした特徴としては、電源部の高品質化がある。DC-DCコンバータのフェーズ数を増やすと、波の少ない安定した電流が供給でき、変換時の電源損失も減るため、高負荷時における消費電力や発熱の低下、システムの安定性向上に貢献する。そして、オーバークロック耐性の面でも有利だ。この傾向はアッパーミドルレンジの製品と共通したものだが、このハイエンドクラスの製品では、12フェーズDC-DCコンバータやデジタルPWMの採用や、応答性能の高いタンタルコンデンサを採用するなど、アッパーミドルレンジよりワンランク上の、高品質設計が導入されており、オーバークロックでの優位性をうたう製品も少なくない。 | |||||||||||||||
12フェーズ電源回路 GA-X38-DQ6など、GIGABYTEのトップエンドシリーズでは12フェーズの同期整流回路を搭載する。高負荷時にも安定した電流供給が行なえる |
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デジタルPWM デジタルPWM方式のDC-DCコンバータを搭載する製品も増えてきた。このデジタル化も供給電流の安定化や電源損失の減少に貢献する |
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DDR3やオーバークロックメモリへの対応 | |||||||||||||||
DDR3 SDRAMに対応した製品は、ハイエンドクラスが中心だ。価格低下が進むDDR2 SDRAMに対して、本格的な流通が始まったばかりのDDR3 SDRAMは割高なため、ミドルレンジクラスのマザーボードでは対応が見送られているが、性能面だけ見れば確かに高速である。また、X38チップセットではIntel XMP(eXtreme Memory Profile)というオーバークロックメモリ向けの規格をサポートし、これに対応した製品もある。XMP対応メモリは駆動電圧やレイテンシなどが決められており、メモリモジュールの識別情報を格納するSPDの空き領域にオーバークロック設定の情報を格納することで、これらオーバークロックメモリの設定を自動化。同様のものにはNVIDIAのEPP(Enhanced Performance Profiles)がある。実用性に疑問は残るが、比較的手軽にオーバークロックメモリが試せる点がメリットである。 | |||||||||||||||
DDR3 SDRAMへの対応 DDR2の高速改良版で、最大1,333MHzでの高速なデータ転送が可能なDDR3 SDRAMを搭載したPC3 DIMMモジュール。DDR2 DIMMとは切り欠きの位置が異なり、互換性はない |
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オーバークロック規格をサポート XMP対応マザーボードでXMPを有効にすると、メモリモジュールに書き込まれている設定情報を読み取って自動的にオーバークロック設定を行なってくれる |
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【検証環境】 CPU:Intel Core 2 Extreme QX9650(3GHz) マザーボード:ASUSTeK P5E3 Deluxe/WiFi-AP(Intel X38+ICH9R、DDR3環境)、GIGABYTE GA-X38-DQ6(Intel X38+ICH9R、DDR2環境) メモリ:Corsair Memory DOMINATOR TWIN3X2048-1800C7DFIN G(PC3-14400 DDR3 SDRAM、CL=7、1GB×2)、センチュリーマイクロ CD1G-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM、CL=5、1GB)×2 ビデオカード:NVIDIA GeForce 8800 GTXリファレンスカード HDD:Seagate Barracuda 7200.11 ST3500320AS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB) OS:Windows Vista Ultimate |
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フルレーン接続でSLI&CrossFire | |||||||||||||||
フルレーンでのSLIやCrossFireといったマルチGPUサポートも、ハイエンドチップセット搭載マザーボードの大きな特徴の一つだ。P35などのミドルレンジチップセットでは、PCI Expressを20~22レーンしかサポートしない。そのため、マルチGPU構成時はPCI Express x16の16レーンを8レーンずつに分割して振り分けるため、マルチGPU本来の性能を発揮できない。 それに対して、X38などのハイエンドチップセットは40レーン前後と豊富なレーン数をサポートするため、2本のPCI Express x16スロットに16レーンずつを割り当てるフルレーン構成が可能。マルチGPUのポテンシャルをフルに発揮させることができる。 なお、チップセットによって最大レーン数が異なるとはいえ、スロット自体の形状は同じであり、見た目から判断することはできない。購入時には搭載チップセットや最大レーン数、フルレーンでのマルチGPUに対応しているかを、確認する必要がある。 |
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PCI Express x16スロットは、見た目は同じでも搭載しているチップセットによってレーン数が異なる。フルレーン接続に対応していない環境でのマルチGPU構成では、本来の性能を発揮できない | |||||||||||||||
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発売日:12月28日
特別定価:2,310円
発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税
発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税
発売日:2019/03/25
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販売価格:980円+税
発売日:2017/03/17
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発売日:2016/09/23
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発売日:2016/03/29
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発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税
発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税
発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税
発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税
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