その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||
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PCの起動トラブルに遭遇するパターンは大きく分けて三つある。「組み立てたり組み換えを行なった直後に起動しない」、「起動はするが安定せず、OSインストールなどに失敗する」そして、「正常に動作していたPCが使えなくなった」この三つだ。それぞれに適切な対処法は変わってくるので、ここではその3パターンに分けて考えていくことにしよう。 | ||||||||||||
PCを組み立てたり、組み換えたりした後に、電源スイッチを入れたが起動しない……。気合いを入れて構成を考え、組み上げた自作PCだけに落胆の度合いは大きいが、このようなことは自作経験がある程度ある方でも、そうめずらしくはない。ここではそういう場合にやるべきことを順を追ってまとめている。 とりあえず慌てないこと。そして、動かないからと言っていきなりPCを分解してしまうのもNGだ。まずは組み立てたものには手を付けないで、PC外部のケーブルの接続など、単純なミスから疑っていくのがセオリーだ。電源タップの電源が入っていなかった、ディスプレイ側でケーブルが外れていた、そんなミスが原因であることも多いのだ。そういう単純ミスに気付かぬまま、分解したりパーツ交換を繰り返したりと、悪戦苦闘してしまうことだけは避けたいものである。 組み立ての作業においても、多くの人が見落としがちな作業、トラブルが起きやすいポイントというものはあるもので、それらを一通りチェックしていけば、意外にあっさりと原因が見付かることも少なくない。パーツの不具合や相性問題などといったシビアな状況を疑うのは一番最後で十分だ。これから挙げていく手順どおりに、落ち着いて一つ一つチェックしていってほしい。 |
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PC内部を疑う前に、まずはPC外部のケアレスミスからチェックしていこう。 最初にチェックしたいのが、ディスプレイ関連のトラブルだ。ディスプレイケーブルは外れていないか、ディスプレイの主電源がONになっているかなどをチェック。また、ビデオカードを利用しているのに、オンボードビデオのコネクタに挿しているといったミスもありがちだ。 電源ユニットまわりも注目だ。スイッチ付きの電源タップでは電源がOFFになっていることなどはよくある。また、一部の電源ユニットでは115V/230Vの切り換えスイッチがあるが、これが115V側に入っているかや、電源ユニットの主電源がONになっているかといったこともしっかり確認しておきたい。 |
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電源ケーブルが挿さっているかはもちろんだが、電源タップを利用している場合はそちらの電源が入っているかどうか、しっかり確認しよう | ||||||||||||
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電源ユニットのメインスイッチがON(-側)になっているかどうか。115V/230V切り換えスイッチがある場合は、115V側になっているかを確認 | ||||||||||||
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PC側の接続はもちろんだが、ディスプレイ側のコネクタはうっかり忘れやすい。ディスプレイの電源が入っているかどうかもチェックする | ||||||||||||
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ディスプレイコネクタが二つある場合は、基本的に右側(マザーボード側)がメイン。通常、どちらに挿しても映るが、念のため両方試してみよう | ||||||||||||
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外部ケーブルの接続などを確認して、問題がないのになお動かないのであれば仕方がない。一歩踏み込んで組み立てたPCを見直してみる必要がある。ここで初めてケースのカバーを開けて、とくに見落としやすいマザーボード上のケーブル配線をチェックしてみよう。 ケースの電源ボタンとマザーボードをつなぐピンヘッダのコネクタ(とくにPOWER ONスイッチ)が外れたり、ズレたりしていないか。電源コネクタ、とくに忘れやすいATX12Vの4ピン(またはEPS12Vの8ピン)がしっかり挿さっているか。メインコネクタは接続されていても、これが外れているとまったく反応しない。 CPUクーラーのファンの電源コネクタが外れたり、ズレたりしていないか。この場合は初回は何かしらの反応があるはずだが、なかった場合も念のため確認をしておこう。これくらいならばあまりほかの部分に影響を与えずに確認可能と思われるが、ケース内の確認の際にはペンライトなどがあると便利だ。 |
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ピンヘッダは、ケースの電源ボタンとマザーボードをつなぐ重要部分。外れたりズレたりしていないかしっかり確認しておこう | ||||||||||||
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CPUクーラーの電源コネクタが外れているとファンが回転せず、BIOSでエラーが表示されて停止するか、熱暴走で保護回路が働いて停止する | ||||||||||||
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大胆にもATXのメインコネクタの接続を忘れる方はそうそういないと思われるが、ATX12Vの4ピンコネクタは見落とされやすい部分だ | ||||||||||||
古い規格のATX電源などは、コネクタ形状は適合していても、電力不足で起動しないことがある。写真の組み合わせの場合はとくに注意 | ||||||||||||
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マザーボード上のケーブルの配線が正常に行なわれていることが確認できてもなお、PCが起動しない原因を見付けることができない場合は、じっくりと腰を据えて、原因の究明に取り組んでいく必要がある。 チェックをしやすくするためには、一旦PCの構成を最低限起動に必要な基本パーツだけにして、起動できない原因を切り分けやすくする。なぜなら、PCを構成するパーツが多ければ多いほど、どこに問題があるのかが分かりにくくなるからだ。また、構成パーツが多いと検証するための組み合わせも増えてしまうため、手間もかかってしまう。まずは最小のパーツ構成で起動するかどうかを試し、その結果を確認した上で、一つずつ事を進めていくのがよい。 それでは最小構成のPCとは、いったいどんな構成なのか。マザーボードと電源ユニットのほかには、CPU(CPUクーラー含む)、メモリ、ビデオカードだけあればよい。PCIやPCI Express x1用の拡張カードなどを挿している場合は外しておこう。HDDや光学ドライブといったドライブ類のケーブルや、キーボードとマウスなども、とりあえずは外しておく。 この状態で起動を確認できたら、外してあったパーツを一つずつ接続していく。接続して動かなくなるパーツがあったら、それが原因だ。 |
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起動しない原因の切り分けを容易にするため、とりあえずよけいなパーツはみんな外してしまい、BIOSの起動に必要な最小構成のパーツだけでPCの起動を試してみる | ||||||||||||
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