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用途別・最適CPUはこれだ!
TEXT:鈴木雅暢
ゲーマーならどれを選ぶべき?
■
定番ベンチとリアルゲームで3Dゲーム性能をチェック
CPUは、OSをはじめとするほとんどのアプリケーションで中心的な役割を果たすが、3Dゲームの描画においては、グラフィックス描画に特化して発展したGPUの補助的な役割にとどまる。3DゲームのパフォーマンスもGPU性能のウェイトが大きいが、高速なGPUのポテンシャルを活かすにはそれ相応のCPUが必要だ。ここでは、ゲームアプリケーションにおけるシングルコアを含めたパフォーマンスを見ていこう。
3DMark06は3Dゲーム性能を計測する定番的な存在。DirectX 9のSM 2.0/SM 3.0を利用したゲームシーンを描画してそのフレームレートからスコアを出す四つの「Game Test」、ゲームロジック、AIと物理演算をマルチスレッドで行なう二つの「CPU Test」で構成され、これらを総合した値が総合スコア(3DMark)として算出される。Game TestとCPU Testの比は1.7:0.3となっている。ここでもCore 2 Duo E6600とAthlon 64 X2 6000+はほぼ互角だ。
実際のゲームの代表としてF.E.A.R.のパフォーマンステストモードを利用して計測したフレームレートの比較も行なっている。こちらは全体的にAMD CPUのスコアがよく、Athlon 64 X2 6000+がCore 2 Duo E6600にはっきりと勝利しているほか、Athlon 64 X2 3800+でもCore 2 Duo E6400を超えるスコアをマークしている。また、Core 2 Quad Q6600がCore 2 Duo E6600よりもスコアが低いが、四つのコアを同時活用できるほど最適化がされていないため、処理分散のロスのみが影響してしまったのだろう。現状のゲームアプリケーションでは、このようなタイトルも多いと思われる。
また、3DMark06のスコアを利用してCPインデックスによる比較も行なった。GPUの影響が大きいテストだけに基準スコアは利用GPUによって変える必要があるが、ここではすべてRadeon X1650 PROを利用しているので4,000とした。改定スコアの算出方法も少し調整しているが、それでも全体的にスコアの変動幅が少ないため、安価なCPUを使ったほうがコストパフォーマンスでは有利だ。
※
CPインデックスは、改定スコア÷実売価格×20,000(調整係数)で求めている。数値は2万円あたりの改定スコアということになる。3DMarkのスコアはGPUによって大きく左右されるため、ここでの基準スコアは4,000とした。改定スコア(y)は、y=χ+2(χ−4000)で算出している
AMD CPUの強さが目立つ
Intel CPUとAMD CPUの比較では、定番クラスからローエンドまで、AMDのほうが優秀な結果が出ている。3DMark06でもそうだが、リアルゲームのF.E.A.R.ではよりその傾向が顕著だ。
消費電力についてもチェック
■
静音に直結する消費電力性能を含めた電力効率にも注目
静音ニーズはとどまるところを知らず、すべてのPCパーツにかかわる課題として定着しつつある。発熱の大きいCPUの消費電力は、PCの静音性を大きく左右する要素であり、CPU選びにおいては今や性能と肩を並べるほど重視されている。
しかし、消費電力という要素は、単独で評価するのは危険である。なぜなら、性能を無視した消費電力が低いだけのCPUならば、いくらでも作ることができるからだ。CPUの消費電力を見る際には、必ず性能を頭に入れる必要がある。
ここでは、各種CPUの消費電力と、消費電力あたりの性能の評価を行なっている。一番上のグラフは、それぞれのCPUを搭載したシステム全体の消費電力を、アイドル時と高負荷時(PCMark05のCPUテスト実行時)に分けて計測したものだ。各種CPUの省電力機能は有効にしている。そして、真ん中のグラフの数値は、PCMark05のトータルスコアを、高負荷時の消費電力で割って算出したもの。つまり、電力1WあたりのPCMarkスコアである。そして、一番下のグラフはそれをもとに算出したCPインデックスだ。
Athlon 64 X2 6000+とCore 2 Duo E6600の比較では、アイドル時は前者が低いが、高負荷時では断然後者が低消費電力だ。Athlon 64 X2 6000+はTDP 125W、対してCore 2 Duo E6600はTDP 65Wなのだから当然だ。全体的な傾向としては、高負荷時の消費電力はメーカー公称のTDPにほぼ比例しており、Core 2 Duoの優秀さが目立つ。一方、アイドル時の消費電力は省電力機能の影響が大きく、AMD CPUが全体的に低い。
消費電力あたりの性能を見ると、上位はすべてCore 2シリーズで占められており、Core 2シリーズの電力効率の優秀さを再確認できる。消費電力が高いイメージがあるCore 2 Quad Q6600も、電力効率で見ると優秀なことが分かる。
CPインデックスの算出は単純に「1WあたりのPCMarkスコア」を実売価格で割ったものとした。数値が大きいほどコストと電力効率のバランスがよいことを意味している。全体的に低価格なCPUが上位に来る結果となった。
※
CPインデックスは、1WあたりのPCMarkスコア÷実売価格×2,000,000(調整係数)で求めている
Core 2 Duoの電力効率は断然
Core 2 Duo E6600とAthlon 64 X2 6000+の対決は、前者の圧勝だ。こうして見るとCore 2シリーズの高性能と消費電力の関係はまさに画期的で、歴史的な存在であることを改めて思い知る。
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