その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||||
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Serial ATAインターフェースのHDDが初めて登場してからすでに5年以上が経過しているが、当初のSerial ATA 1.0aは、IDEからの移行をスムーズにするため、プロトコルをIDEと共通化していた(IDE互換モード)。その後、Serial ATAの規格は、NCQ、ホットプラグ、スタッガードスピンアップといった拡張機能を加え「Serial ATA 2.5」にアップデートされており、現行HDDのほとんどは、それらの拡張機能を(一部)サポートしている。とくにリードコマンドを並べ換えてディスクアクセスを最適化するNCQは、一般ユーザーにもメリットが感じられる機能と言える。 しかし、Serial ATA 2.5の拡張機能を利用するには、対応するHDDとコントローラ(チップセット)を揃えただけでは不十分で、AHCIドライバを使ってAHCIモードで利用する必要がある。Windows XP以前のOSではAHCIは非サポートだったため、コントローラやチップセットメーカーが別途用意したドライバをユーザーが組み込む必要があり、利用しにくい環境にあった。 Windows VistaにはこのAHCIドライバが標準で組み込まれており、ハードウェアがAHCIに対応してさえいれば、コントローラのメーカーを問わず利用できるようになっている。ただし、IntelのICH8シリーズをはじめ、AHCI対応コントローラの多くはIDE互換モードとAHCIモードの2種類を持っており、標準はIDE互換モードになっている。AHCIモードを有効にするためにはBIOSセットアップでSerial ATAのモードを「AHCI」に変更する作業が必要になる点には注意したい。 |
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ICH8はWindows XPドライバが用意されていないが、AHCIはサポートしており、BIOSが対応していれば、VistaでAHCIモードを利用することが可能。AHCIモードで利用するには、画面のようにSerial ATAのモードに「AHCI」を選択する | ||||||||||||||
Serial ATAのモードを「AHCI」に変更するとAHCIモードが有効になる | ||||||||||||||
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NVIDIA製チップセットだけは例外的な存在で、BIOSセットアップでAHCI/IDEのモード切り換えが不要。XPでもVistaでも、チップセットドライバに含まれるIDE/Serial ATAドライバをインストールすることでAHCIモードが有効になる | ||||||||||||||
NVIDIAチップセットの場合、BIOSでの設定は不要で、設定項目も用意されていない | ||||||||||||||
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最近のIntel系マザーボードのほとんどにオンボード搭載されているJMicron製コントローラもAHCIに対応している。ICH8Rなどと同様にBIOSで動作モードを選択する必要がある。ドライバはVista標準ドライバが自動的にインストールされる | ||||||||||||||
JMicron製コントローラの扱いはIntel製チップセットと同様で、BIOSでのモード選択が必要 | ||||||||||||||
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CPUやメモリに比べて格段に低速なストレージ(HDD)の高速化は、業界共通の課題だ。そのため、IntelなどがチップセットにRAID機能を標準で装備するようになったのも、ストレージの高速化が大きな目的である。これらチップセットの機能を利用してHDD 2台でRAID 0を構築すれば、手軽にストレージを高速化することができる。RAIDは、複数台のHDDを単一の仮想HDDとして扱うことでHDDの性能アップや安全性の向上を図る技術だ。性能や耐障害性、容量比コストなど、どれに重点を置くかによっていくつかRAIDレベルが存在する。RAID 0はRAIDのもっとも基本的な技術で、一定サイズごとにまとめたデータを2台以上のHDDに分散して書き込み/読み出しを行なうことによって、ディスクアクセスを高速化する。HDDを2台使えば、理論上ディスクアクセスは2倍になるわけだ。 ここではDeskstar T7K500を2台使い、ICH8Rの機能でRAID 0ボリュームを構築してみた。ベンチマークテストの結果は別掲のとおりで、期待どおりの高性能をマークしている。Vistaは一通りのRAIDドライバも標準で持っているので導入もXP以前に比べて非常に容易になっている。なお、RAID 0ではHDDのうち1台が故障するとすべてのデータが失われてしまい、単体に比べて故障のリスクが高くなる点は留意しておいてほしい。HDD単体でもリスクがゼロというわけではないので、こまめにバックアップを取るよう心がけていれば、それほど恐れる必要もないだろう。 |
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01 BIOSセットアップでSerial ATAのモードを「RAID」を選択する。ブートROMの設定がある場合は「Enable」にしておく | ||||||||||||||
02 保存/再起動後、RAIDのブートROMが起動するので、この表示が出たら「Ctrl+I」を押し、RAIDユーティリティに入る | ||||||||||||||
03 RAIDユーティリティのメイン画面。RAIDボリュームを作るには、メインメニューから「Create RAID Volume」を選択する | ||||||||||||||
04 下に表示されるヘルプを参考にしながら、ボリュームラベルやRAIDレベル、ストライプサイズを指定していく | ||||||||||||||
05 RAIDボリューム作成後BIOSセットアップに戻って、起動ドライブに先ほど作成したRAIDボリュームを選択する | ||||||||||||||
06 VistaはICH8RのRAIDドライバを持っているため、ドライバ組み込みは不要。通常のHDDと同様に進めていけばよい | ||||||||||||||
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